くじゅう連山の山あい、深い緑に包まれてたたずむ筌の口温泉。
目を引くのは、金色から黄褐色を帯びた個性的な湯と、湯口や床に残る温泉成分の痕跡です。
少し足を延ばせば、細かな泡が付く天然炭酸泉という、まったく異なる表情の湯にも出会えます。
静かな山里で、一つひとつの源泉の違いをじっくり楽しみたくなる温泉地です。
- 筌の口温泉の泉質と湯の特徴
黄金色のにごり湯や析出物、香りなど源泉の個性を紹介 - 天然炭酸泉と泡が楽しめる湯
38℃台の炭酸泉など、異なる源泉を巡る楽しみ方を解説 - 日帰り温泉と湯めぐりの楽しみ方
共同浴場や炭酸泉など、立ち寄り湯を楽しむポイントを紹介 - 九重の観光スポットとグルメ
大吊橋や湿原、高原ドライブ、ご当地グルメを紹介 - 春夏秋冬で変わる九重の景色
新緑やミヤマキリシマ、紅葉、雪景色など季節の魅力を紹介

筌の口温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


温泉マニアあるある! – 筌の口温泉の魅力編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 黄金色を見た瞬間、立ち止まる
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浴室に入って黄金色の湯が目に飛び込んでくると、まだ服も脱いでいないのに「おお……いい色してるな」と観察開始。友達がさっさと浴槽へ向かっても、マニアだけは湯口、浴槽の縁、床の色を順番に確認します。入浴前からすでに忙しい。それが筌の口温泉なのです。
- 湯より先に床を見てしまう
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普通なら浴槽を見るところ、マニアの視線はなぜか足元へ。「ちょっと待って、この析出物すごくない?」と、赤褐色に染まった床の凹凸に大興奮します。友達が「温泉はそっちだぞ」と浴槽を指しても、「いや、ここも温泉だよ!」と謎の主張。筌の口では床まで観察対象です。
- 湯口を見る時間が妙に長い
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湯口から勢いよく源泉が注いでいると、マニアはしばらく無言になります。「どうした?」と聞かれても、「いや……この流れ方、いいなと思って」と返すだけ。湯の色、湯口の染まり方、析出物、流れ落ちる方向まで確認してようやく満足します。湯口だけで数分楽しめるのです。
- オーバーフローを追跡し始める
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浴槽から湯があふれているのを見つけると、「おっ、こっちに流れてる!」と突然うれしそうになります。そのまま視線で流路を追い、床を染める様子まで観察。友達から「何を追いかけてるの?」と聞かれて、「お湯」と真顔で回答。温泉地に来て水流観察を始めるのがマニアです。
- 鉄っぽい香りでドヤ顔する
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湯口に近づいて香りを確かめ、「うん、鉄っぽい感じがあるね」と満足そうなマニア。友達が「たしかに金属っぽいかも」と答えると、なぜか「分かる?これがいいんだよ」とドヤ顔になります。誰からも出題されていないのに、香りを当てた気分になっているのです。
- 分析書を見つけると浴槽より先に読む
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せっかく温泉へ来たのに、掲示された温泉分析書を発見すると急停止。「pHは……泉温は……成分総計は……」と読み始めます。友達から「先に入らない?」と言われても、「ちょっと待って、あと湧出量だけ!」。マニアにとって分析書は、温泉という物語のあらすじなのです。
- 黄金色だけで満足していたのに泡を知る
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「いやぁ、筌の口はこの黄金色がいいんだよ」と満足していたところで、近くに天然炭酸泉があると知ったマニア。「……え?泡もあるの?」と表情が一変します。鉄っぽい湯を観察していたはずなのに、頭の中はすでに炭酸泉。ひとつの温泉地で忙しすぎます。
- 泡を見つけると急に無口になる
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炭酸泉へ入ると、今度は腕や手につく細かな泡をじっと観察。「静かだな」と思った友達が横を見ると、マニアは自分の腕を凝視しています。そして小声で「……付いてきた」。会話より泡の成長が優先される時間。これも立派な筌の口の楽しみ方です。
- 黄金色と透明な炭酸泉を比べ始める
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「さっきは黄金色で、こっちは透明感があって泡か……」と、別々の源泉を頭の中で比較し始めます。泉温、色、香り、気泡と違いを並べ、「同じエリアなのに全然違うな!」と大喜び。友達はただ温泉を楽しんでいるだけなのに、一人だけ比較研究会を開催しています。
- 泡を払って復活するまで待つ
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炭酸泉に肩まで浸かり、付いた泡を手で払っては、また泡が付くのをじっと待つマニア。一度では飽き足らず何度も繰り返し、「見てよ……何度払ってもまた付いてくるよ。やってみ?」と、ついには友達まで巻き込みます。湯船の中で黙々と泡の復活を観察する姿を見たまわりからは、”泡ジャンキー”とあだ名されてしまうのです。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!
筌の口温泉の魅力まとめ
江戸時代から人々が湯に親しんできた、九重の小さな温泉地・筌の口温泉。
黄金色に濁る湯、赤褐色に染まった湯口、そして38℃台の天然炭酸泉と、狭い地域に異なる個性が集まっています。
周囲には九重“夢”大吊橋や九酔渓、タデ原湿原など、雄大な自然も広がります。
湯そのものを眺め、比べ、九重の風景まで味わう。そんな旅が似合う山里です。
筌の口温泉を象徴するのが、金色から黄褐色を帯びるにごり湯です。湯口や浴槽周辺に残る赤褐色の色づきも印象的で、湧き出した温泉が空気や周囲の環境と触れながら姿を変えていく様子を目で楽しめます。
- 空気に触れて変わる黄金色
代表的な源泉では、鉄を含む湯が湧出後に空気と触れることで色合いを変え、浴槽では金色から黄褐色を帯びた姿を見せます。光の当たり方や湯の濁り具合によっても印象が変わり、温泉が静かに変化していく過程そのものが見どころになります。大分県観光公式でも「金色のにごり湯」「鉄分のにおい」が筌の口温泉の特徴として紹介されています。 - 湯口や床に残る温泉の痕跡
長く温泉が流れる場所では、湯口や浴槽の縁、床などが赤褐色に染まり、場所によっては凹凸のある析出物も見られます。こうした景観は、含まれる成分が湧出後に変化しながら少しずつ残されてきたもの。きれいに整えられた浴室とはまた違う、「温泉が流れ続けてきた時間」を感じさせる風景です。 - 鉄を思わせる個性的な香り
筌の口温泉の代表的な湯は、金色の湯色だけでなく、鉄を思わせる独特の香りでも知られています。硫黄泉とは異なる鉱物的な印象があり、湯口へ近づけば、見た目だけではない源泉の個性にも気づかされます。色、香り、析出物を一緒に観察すると、筌の口らしさがより立体的に感じられます。 - 成分豊かな源泉の存在感
代表的な源泉の分析例では、ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉とされ、遊離二酸化炭素も約750mg/kg含まれています。浴感を成分だけから決めつけることはできませんが、湯色や析出、香りなど複数の特徴を実際に観察できるところが、筌の口温泉のおもしろさです。
筌の口温泉のおもしろさは、一種類の湯だけでは終わらないこと。約48.8℃の黄金色を見せる源泉がある一方、近くには約38.3℃の天然炭酸泉も存在します。温度も見た目も泡の付き方も異なる湯を、同じ温泉地で比べられます。
- 約48.8℃の高温泉
黄金色の湯で知られる代表的な源泉には、泉温48.8℃という分析例があります。別府温泉地球博物館の紹介では、毎分約500Lという豊富な湧出量も挙げられており、湯が次々と供給される光景も印象的です。ただし、これらは特定源泉のデータであり、筌の口温泉すべての源泉に共通する数値ではありません。 - 約38.3℃の天然炭酸泉
少し離れた場所には、泉温38.3℃の天然炭酸泉があります。二酸化炭素泉としては比較的温度が高く、別府温泉地球博物館でも「冷たくない二酸化炭素泉」として紹介されています。高温の黄金色の湯とは見た目も温度帯も大きく異なり、筌の口の源泉の幅広さを感じられる存在です。 - 湯面に現れる細かな気泡
炭酸泉では、湯に含まれる二酸化炭素によって細かな気泡が付きやすい様子を観察できます。九重町観光協会も山里の湯について泡付きの良さを紹介しており、九州八十八湯めぐりでも炭酸泉としてその個性が取り上げられています。黄金色の濁り湯から一転、透明感のある湯と泡の組み合わせが印象に残ります。 - 徒歩圏で比べる湯の個性
黄金色に変化する高温泉と、38℃台で細かな泡を見せる炭酸泉。それぞれ別の源泉・施設ですが、同じ筌の口エリアで巡れることが大きな魅力です。一つの「筌の口温泉」という名前から想像する以上に湯の表情は多彩。温度や色、香り、泡の違いを比べながら巡ると、温泉地そのものへの興味も広がります。
筌の口では正保年間には村人が入浴していたと伝わり、享保13年には庄屋が湯小屋を建てました。明治期の開拓を経て旅館も誕生し、昭和27年には川端康成が訪問。小さな山里には、時代をまたぐ物語が残されています。
- 享保13年に建てられた湯小屋
九重町観光協会によると、正保年間(1644~1647年)ごろにはすでに村人が入浴しており、享保13年(1728年)に田野庄屋・徳右衛門が住宅と湯小屋を建てたことが、筌の口温泉の始まりとされています。300年近く前から、山里の暮らしの中に温泉が存在していたことになります。 - 山里とともに歩んだ温泉地
現在の筌の口は大規模な温泉街ではなく、山あいに温泉施設や宿が点在する静かな地域です。古くから村人が利用してきたという歴史を知ってから歩くと、豪華な温泉街とは異なる素朴さも、この土地ならではの魅力に見えてきます。周囲の山や川と温泉が近い距離にあることも、筌の口らしい風景です。 - 川端康成と『波千鳥』
昭和27年(1952年)、川端康成が筌の口を訪れました。九重町観光協会は、その後に九重を主舞台とする小説『波千鳥』を残したと紹介し、大分県観光公式では『波千鳥』の構想を練るため滞在したといわれる、としています。文学史とのつながりも、この小さな温泉地が持つ意外な一面です。 - 明治の開拓と旅館の誕生
明治中期には、大分牧場の創設や千丁牟田の開拓、硫黄鉱山の創業などに関わる人々で地域がにぎわい、そのころから旅館も営業するようになったと伝えられています。温泉だけが単独で発展したのではなく、高原の開拓や産業、人々の往来とともに筌の口の湯宿文化が形づくられていったことが分かります。
筌の口周辺では、宿で味わう山家料理をはじめ、少し足を延ばせば九重町の食材を使ったご当地グルメにも出会えます。温泉だけで終わらず、高原ドライブの途中で九重ならではの食を探すのも、この地域を旅する楽しみです。
- 山の幸を取り入れた山家料理
大分県観光公式では、筌の口温泉周辺の宿で「山の幸をふんだんに使った山家料理」が味わえると紹介されています。華やかな都市型グルメとは違い、山あいの温泉地らしい料理をゆっくり楽しめるのが魅力。静かな温泉旅の延長として、土地の食材に触れられる時間も旅の一部になります。 - 九重の食材を挟む夢バーガー
九重“夢”バーガーは、九重町の農産物を使った地産地消のご当地バーガーです。豊後牛、野菜、チキン南蛮、豆腐ハンバーグなど、認定店ごとに異なる組み合わせが用意されています。温泉から大吊橋方面へ足を延ばすなら、店ごとの違いを探す楽しみもドライブのアクセントになります。 - 大分らしい肉料理にも出会える
九重“夢”バーガーには豊後牛を使ったものがあり、九重町周辺では肉料理を旅の食事として選ぶこともできます。また、過去には九重“夢”ポークを使った丼なども地域グルメとして紹介されてきました。提供店やメニューは時期によって変わるため、訪問時に最新情報を確認しながら探すのがおすすめです。 - ブルーベリーなど高原の甘味
九重“夢”大吊橋にある物産館では、九重町の特産ブルーベリーを使ったソフトクリームなども販売されています。大吊橋を歩いた後の休憩や、温泉巡りの途中に立ち寄るのにもぴったり。山里の料理からご当地バーガー、甘味まで組み合わせれば、九重を一日かけて味わう旅が組み立てられます。
筌の口温泉の周囲には、九重“夢”大吊橋、九酔渓、タデ原湿原など、九重を代表する景勝地が集まっています。温泉を目的に訪れても、そのまま高原散策やドライブへつなげやすく、季節ごとに異なる風景を楽しめます。
- 高さ173mの九重“夢”大吊橋
筌の口温泉からほど近い九重“夢”大吊橋は、全長390m、高さ173mの歩行者専用吊橋です。橋上からは震動の滝や九酔渓、くじゅう連山を望むことができ、特に紅葉期には周囲の山々が鮮やかに色づきます。温泉と組み合わせやすい、九重を代表する観光スポットの一つです。 - 断崖が続く九酔渓
九酔渓は玖珠川・鳴子川流域に広がる渓谷で、両岸には約2kmにわたって断崖が続きます。原生林に覆われ、新緑や紅葉、滝の景観で知られる場所です。ヘアピンカーブが連続することから「十三曲がり」とも呼ばれ、筌の口温泉から大吊橋周辺を巡るドライブの途中にも、九重らしい山深い風景が続きます。 - 木道を歩けるタデ原湿原
長者原の標高約1,000mに広がるタデ原湿原は、中間湿原の代表例とされ、坊ガツルとともにラムサール条約登録湿地となっています。木道の散策路が整備され、季節の植物や湿原の景観を眺めながら歩けるのが魅力です。野焼きによって環境が維持されてきた、人と自然の関わりを感じられる場所でもあります。 - やまなみハイウェイで高原ドライブ
九重から久住方面へ延びるやまなみハイウェイは、山々や草原を眺めながら走れる定番のドライブルートです。周辺には長者原や牧場、花畑なども点在し、筌の口温泉を起点に旅程を広げやすいのも魅力。温泉だけを目指す旅にも、九重の自然を丸ごと巡る旅にも組み込みやすい立地です。



黄金色の湯を眺め、細かな泡に驚き、九重の風を追いかける。
次の休みは、筌の口温泉で「山里に湧く個性豊かな湯」と出会う旅へ出かけませんか?
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。
筌の口温泉 – アクセスと基本情報
| 温泉地名 | 筌の口温泉 |
|---|---|
| 所在地 | 大分県玖珠郡九重町 |
| 入浴施設 | 旅館 新清館 / 山里の湯 など 共同浴場は2026年10月1日~2027年3月末予定で改修休館との案内あり |
| 主な泉質 | ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉(中性・高温泉) ※筌の口温泉には複数の源泉があり、天然炭酸泉など泉質の異なる湯もあります。 pH:6.6前後(代表的な源泉の分析例) ※別源泉にはpH6.3前後の天然炭酸泉もあります。 |
| お湯の特徴 | 代表的な湯は、湧出後に空気と触れることで金色から黄褐色を帯びるにごり湯。 湯口や床に見られる赤褐色の色づきや析出物も印象的です。 一方、別源泉には38℃台の天然炭酸泉もあり、細かな泡が付く湯との違いも楽しめます。 |
| 香り | 黄金色の湯では、鉄を思わせる独特の香りが特徴として紹介されています。 湯色や赤褐色に染まった湯口などの景観とともに、鉱物を思わせる筌の口らしい個性を感じられるポイントです。 |
| 雰囲気 | くじゅう連山の山あいに温泉施設や宿が点在する、素朴で落ち着いた温泉地です。 大規模な温泉街とは異なり、山や木々がすぐそばにある自然豊かな環境が魅力。 江戸時代から続く歴史もあり、九重の山里らしい風景の中で湯巡りを楽しめます。 |
| 楽しみ方 | まずは黄金色のにごり湯を楽しみ、別源泉の天然炭酸泉へ。 湯色や温度、泡などの違いを比べる湯巡りがおすすめです。 周辺では九重“夢”大吊橋やタデ原湿原へ足を延ばし、やまなみハイウェイの高原ドライブも好相性。 食事には山の幸を使った料理や、九重“夢”バーガーなどのご当地グルメを組み合わせれば、温泉・自然・食を一日で楽しめます。 |
| ※源泉や施設によって記載と異なる場合があります。コンディションによって印象は変わる場合があります。 ※掲載している情報は執筆時点のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
- 黄金色のにごり湯が彩る温泉地
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筌の口温泉を象徴するのが、ひと目で印象に残る金色から黄褐色のにごり湯。鉄を思わせる香りも特徴として紹介され、山里の静かな風景に鮮やかな温泉景観を生み出しています。
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筌の口温泉は、泉質や景観の異なる温泉が点在する九重“夢”温泉郷の一角。筌の口だけを目的地にするのはもちろん、九重町のほかの温泉と組み合わせれば、湯巡りの楽しみ方がさらに広がります。
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1952年に川端康成が筌の口を訪れ、その後、九重を主舞台とした『波千鳥』を残しました。黄金色の温泉だけでなく、文学とのつながりを持つ山里として歩いてみるのも筌の口ならではの楽しみです。
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筌の口温泉 季節ごとの魅力まとめ
くじゅう連山の山あいにある筌の口温泉では、周囲の自然が季節ごとに大きく表情を変えます。
春の芽吹き、夏の深緑、秋のススキと紅葉、そして条件が整えば冬の雪景色へ。
その風景のそばには、黄金色の湯や細かな泡が見られる炭酸泉という、筌の口ならではの源泉があります。
四季の景色と個性豊かな温泉を一緒に楽しめることが、この山里を訪れる魅力です。
早春の野焼きを終えた草原に新しい緑が戻り、九酔渓もみずみずしい新緑に包まれる季節。5月下旬ごろからは、くじゅう連山のミヤマキリシマも咲き始め、黄金色の温泉との鮮やかな色彩の対比を楽しめます。
- 野焼きから始まる高原の芽吹き
タデ原湿原を含む飯田高原では、湿原や草原の環境を維持するため、春に野焼きが続けられています。野焼き後の黒い大地にはやがて新しい草が芽吹き、季節が進むにつれて鮮やかな緑へ。木道を歩けば、冬から春へ変化していく高原の景色を間近に眺められます。 - 新緑に包まれる九酔渓
鳴子川周辺に断崖が続く九酔渓は、紅葉だけでなく新緑でも知られる景勝地です。春が深まるにつれて原生林が明るい緑に包まれ、九重“夢”大吊橋からは渓谷と震動の滝を見渡せます。秋とはまったく違う、柔らかな色合いの九重を楽しめる季節です。 - ミヤマキリシマが告げる初夏
例年5月下旬から6月中旬ごろにかけて、くじゅう連山ではミヤマキリシマが見頃を迎えます。山肌にピンク色の花が広がり、緑とのコントラストが鮮やか。春から初夏への季節の変化を、山歩きや周辺の展望スポットから眺められる九重らしい風景です。 - 新緑に映える黄金色の湯
周囲の山々が柔らかな緑へ変わるころ、筌の口を代表する黄金色の湯はひときわ印象的に映ります。代表的な源泉では、浴槽にたまった湯が黄金色を見せ、湯口周辺には赤褐色の色づきも見られます。新緑と温泉の色彩を一緒に眺められるのも、春ならではの楽しみです。
夏の九重は、くじゅう連山や飯田高原が濃い緑に包まれる季節です。標高約1,000mのタデ原湿原では夏の花々も見頃を迎えます。自然散策の後には、38℃台という分析例を持つ天然炭酸泉の細かな泡にも注目です。
- 山肌を彩るミヤマキリシマ
6月前半は、くじゅう連山でミヤマキリシマを楽しめる時期と重なります。例年の見頃は5月下旬から6月中旬ごろ。山頂部や斜面にピンク色の群落が広がり、夏へ向かって濃さを増していく緑とともに、くじゅうを代表する初夏の山岳景観をつくります。 - 夏の花が彩るタデ原湿原
標高約1,000mに位置するタデ原湿原では、夏になるとヒゴタイやキスゲ、ノハナショウブ、ハンカイソウなどが観察できます。整備された木道から湿原を眺められ、野鳥や昆虫などにも出会えることがあります。山々に囲まれた開放的な風景も魅力です。 - 38℃台の天然炭酸泉
筌の口には、黄金色の高温泉とは性格の異なる天然炭酸泉もあります。山里の湯の紹介例では泉温38.3℃で、遊離二酸化炭素を1,000mg/kg以上含む二酸化炭素泉。湯中に見える細かな気泡を眺めながら、もう一つの筌の口らしい源泉個性を楽しめます。 - 深緑を見渡す大吊橋
夏の九重“夢”大吊橋では、鳴子川渓谷を埋める濃い緑と、周囲の山並みを高い位置から眺められます。長さ390m、高さ173mの橋上からは震動の滝も望め、温泉と湿原散策、高原ドライブを組み合わせた夏の一日にも立ち寄りやすい場所です。
秋は、高低差のある九重ならではの色彩の変化を追いかけられる季節です。高所から始まった紅葉が次第に渓谷へ移り、タデ原ではススキが秋色に。黄金色の温泉と周囲の景観が、不思議なほどよく似合います。
- ススキが広がる秋のタデ原
秋のタデ原湿原では、夏の緑に代わってススキが存在感を増していきます。風に揺れる穂と周囲の山並みがつくる景色は、花々が主役だった夏とは異なる落ち着いた表情。木道を歩きながら、湿原が少しずつ秋色へ変わっていく様子を楽しめます。 - 山から渓谷へ移る紅葉
九重では標高差があるため、紅葉の見頃にも幅があります。牧ノ戸峠では例年10月中旬ごろから、くじゅう連山では10月中旬~11月中旬ごろ、九重“夢”大吊橋周辺では10月下旬~11月中旬ごろが目安。山から渓谷へ色が移るような秋を楽しめます。 - 紅葉に包まれる九酔渓
九酔渓は九重を代表する紅葉の名所の一つ。玖珠川流域の両岸には約2kmにわたって断崖が続き、原生林が秋色に染まります。ヘアピンカーブが連なることから「十三曲がり」とも呼ばれ、九重“夢”大吊橋から渓谷全体を眺める楽しみ方もあります。 - 秋景色になじむ黄金色の湯
ススキや紅葉が黄や赤へ染まる秋は、筌の口の黄金色の湯が周囲の景色になじむ季節でもあります。湯口や浴槽周辺に残る赤褐色の色づきと、屋外の秋色を見比べるのも一興。気温が下がる日は湯気も目立ち、山里の温泉らしい風景が深まります。
冬の九重では、条件が整うと高原や山々が雪に覆われ、くじゅう連山では霧氷も見られます。静かな白い風景の中では湯けむりがいっそう目立ち、黄金色の湯や高温の源泉が持つ存在感も際立つ季節です。
- 雪景色に変わるタデ原湿原
積雪時のタデ原湿原では、枯れたススキと雪に覆われたくじゅう連山がつくる、ほかの季節とは異なる景観が広がります。雪面にはノウサギの足跡など、野生動物の痕跡が見つかることも。花の季節とは違う、静かな湿原を観察できます。 - 条件が生み出す山の霧氷
冬のくじゅう連山では、気温や湿度、風などの条件がそろうと木々に霧氷が現れます。環境省の記録でも、牧ノ戸峠から久住分れ周辺で霧氷が観察されています。いつでも見られる景色ではないからこそ、白く縁取られた山々との出会いは冬ならではです。 - 冬色の鳴子川渓谷
雪が降った日には、九重“夢”大吊橋周辺の山や鳴子川渓谷も冬らしい色合いへ変化します。橋そのものは四季を通して九重の自然を眺められる展望スポットですが、悪天候時には入場制限が行われる場合があります。冬は道路状況も含め、訪問前の確認がおすすめです。 - 冬に際立つ高温源泉の湯けむり
筌の口を代表する源泉の一例には泉温48.8℃があり、毎分約500Lの湧出量が紹介されています。これは特定源泉のデータですが、冷たい外気の中では温泉から立つ湯気と黄金色の湯との対比がいっそう印象的。白い冬景色とは異なる、温泉地ならではの色彩を楽しめます。
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。









