2月の雪が積もった越後湯沢へ、急に思い立って関越道を走らせました。
駅前の足湯の前のおにぎり屋で、かぐら南蛮みそのおにぎりを買ってイートイン。温かいおにぎりを頬張り、さっそく山の湯へ。
硫黄を思わせる香りが漂う浴室で、四つしかない洗い場が空くのを待ちながら、いつもよりゆっくり支度をする。この流れ自体が、この温泉地の時間の過ごし方なのだと気づかされます。
山の湯と宿の塩化物泉との違いを比べながら、翌朝6時にも宿の浴槽へ向かう。雪景色の中での二度目の温泉が、最初とどう変わったのか。その小さな違いが、この旅の記憶になっていきます。
- 複数の泉質を比べる楽しさ
共同浴場と宿の温泉で、泉質の個性がどう異なるかを一度の宿泊で確認できます。 - 新幹線駅から徒歩圏内の立地
駅前から温泉施設まで数分。食事から入浴まで、車なしの滞在も可能な立地を紹介します。 - 雪降る季節ならではの体験
冬の越後湯沢で、湯けむりと雪が重なる風景、冷えた空気とのコントラストを味わえます。 - 温泉分析書から泉質を読む方法
pH値や硫黄臭などの数値から、実際の入浴体験がどう変わるかを具体的に解説します。 - 越後湯沢の季節グルメと温泉の組み合わせ
へぎそば、南魚沼コシヒカリ、笹団子など、地元グルメと温泉をセットで楽しむコツ。
越後湯沢温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


越後湯沢温泉 体験記
雪深い土曜の越後湯沢。駅で買ったおにぎりの味噌が舌に残る中、一軒目の共同浴場へ向かいました。湯口から流れ落ちる無色透明の湯、限られた洗い場、シャワーのない佇まい。それから宿に戻り、塩化物泉の浴槽で指先を湯に浸す。翌朝、まだ薄暗い6時に浴室へ。同じ浴槽に浸かっているはずなのに、昨晩と今朝の温度感はどこか違う。そうした湯の些細な変化を追い続けることが、温泉巡りの本当の味わいなのかもしれません。
越後湯沢では、共同浴場と宿の浴槽を短い移動で巡り、それぞれのお湯を比べられます。香りや湯ざわりだけでなく、浴室の造りや時間帯による体感の違いまで、一度の宿泊の中で確かめられました。
- 山の湯に漂う硫黄の香り
脱衣所から浴室へ一歩入ると、ほのかな硫黄の香りが鼻をくすぐりました。無色透明のお湯は見た目こそ穏やかですが、香りにははっきりとした個性があります。湯口へ近づくたびに、その存在をもう一度確かめたくなりました。 - 宿の塩化物泉で感じた湯ざわり
宿の浴槽に浸かると、山の湯とは異なり、肌の上を湯がするすると移動していくような感触がありました。硫黄を思わせる香りは控えめで、湯口から流れ込む豊富なお湯と大きなオーバーフローも印象に残りました。 - 夜と朝で変わる湯の印象
夜と朝では、同じ浴槽でも受ける印象が異なりました。朝6時の浴室は人もまばらで、湯けむりが天井付近に留まっています。浴室内の空気が冷えていたためか、肌に触れる湯温は昨晩よりわずかに低く感じられました。 - 四つの洗い場で生まれる待ち時間
山の湯の洗い場は四つだけで、シャワーもありません。空くのを待ちながらゆっくり服を脱ぎ、湯桶で身体を流して浴槽へ向かいました。不便さはありますが、その小さな待ち時間まで共同浴場での体験の一部になっていました。
越後湯沢駅の構内や駅周辺に、食事処や温泉施設が集まっているのは、この温泉地の大きな利点です。車で到着してから温泉に入るまでの時間が驚くほど短いのです。
- 駅前でおにぎりを頬張る
駅前に着くと、足湯の前におにぎり屋がありました。かぐら南蛮みそという聞き慣れない名前のおにぎりが並んでいて、つい手が伸びました。イートインスペースで塩辛い味噌と米の甘みを噛み締めながら、これからの温泉体験の前置きになることに、その時はまだ気づいていません。 - 宿から共同浴場への時間
駅近くの宿に着いて荷物を置き、ほぼすぐに山の湯へ向かえました。宿から車で5分ほどでした。複数の宿に泊まる手間なく、違う湯を梯子できるのは、越後湯沢ならではの利便性です。 - 夕食後の温泉行動
バイキングでは全種類を少しずつ食べようとしましたが、途中で満腹になりギブアップ。しばらくお腹を落ち着けてから、宿の浴槽へ向かいました。館内で一歩階段を下りるだけで湯に入れる距離感。この「すぐそこにある感覚」は、温泉地として重要な要素です。 - 雪道の走行と到着の達成感
スタッドレスを履いての走行でしたが、到着時にはしんしんと雪が積もっていて、外の景色が一変していました。積雪があるにもかかわらず、駅前で食事をし、数分以内に温泉に浸かれる。その現実感のなさが、旅の実感を高めていきました。
訪れた2月上旬の越後湯沢は、曇り空から時折雪が舞う天候でした。その雪景色の中で温泉に浸かるという行為が、どれほど異なる体験になるかを改めて認識させられます。
- 湯けむりと雪の重なり
朝6時、宿の浴室の窓から外を見ると、雪がチラついていました。浴槽から立ち上る白い湯けむりと窓の外の雪が重なり、内と外の境目が曖昧になるような景色が広がっていました。露天風呂では、雪が舞う中でじっくり湯に浸かりました。 - 冷えた空気の中での湯上がり
浴室から廊下に出た瞬間、温度差が明らかでした。宿の中とはいえ、雪が積もる季節の越後湯沢の空気は冷たく、濡れた髪がすぐに冷える手応えがあります。その冷たさがあるからこそ、温かい湯に浸かった記憶が研ぎ澄まされます。 - 到着時の雪道の風景
関越道を走り、越後湯沢ICを降りた時点で、道路脇にはすでに深い雪が積もっていました。駅前に着く頃には、さらに積雪が進んでいて、駅周辺の商店街も雪に包まれていました。その景色の中で、温かい店内でおにぎりを食べ、すぐに温泉へ向かう流れが、季節感をより濃くしていました。 - 帰路での雪のチラつき
翌朝、お土産に笹団子を購入して帰路に就く時、幸いなことに雪はチラつく程度でした。しかし前夜の積雪を思い出しながら、スタッドレスのタイヤが雪道をどう捉えているのか、その手応えを感じながら走りました。
今回の宿はバイキング形式でした。並んでいるものを好きなだけという方式は、温泉地グルメの楽しみ方を大きく変えます。全種類を少しずつ、そして途中でギブアップできる。その自由度が、旅の緩さを生み出していました。
- 南魚沼コシヒカリの粒立ち
バイキングのご飯コーナーで、南魚沼産コシヒカリが出ていました。駅前で食べたおにぎりとは違う、炊きたての米の甘みが舌の上で弾けます。複数回のおかわりを重ねるうちに、この米だけで何杯もいけてしまう事実に気づきました。 - きのこ料理との出会い
館内には春の山菜や秋の新米など、季節ごとの味覚も紹介されていました。この日の食事会場では、舞茸の天ぷらが目を引きました。揚げたての香ばしい匂いが食事会場に漂い、思わず皿へ取りました。 - 全種類制覇への挑戦と撤退
バイキング形式の醍醐味は、「全部食べたい」という欲望と「実際には入らない」という現実のせめぎ合いです。途中までは全種類を少しずつ取りましたが、満腹地点の手前で作戦を切り替えて、好物だけをもう一皿。その判断の柔軟さも、バイキングだからこそです。 - 帰り際の笹団子購入
翌朝、駅でお土産を選ぶ時、笹団子の存在が頭から離れません。前夜のバイキングで甘いものは控えめだったので、帰路でこれを食べたいという欲求が生まれました。よもぎの香りと、あんこの甘さを、帰りの車の中で改めて味わいました。
温泉分析書を確認すると、浴室で感じた香りや湯ざわりを、泉質名や数値と照らし合わせられます。ネット上の紹介と現地表示が異なる場合もあり、その場で掲示されている情報を読み取ること自体が、今回の湯巡りの楽しみになりました。
- 山の湯は「アルカリ性単純温泉」
硫黄泉という事前情報がありましたが、現地の温泉分析書には、泉質が「アルカリ性単純温泉」と記されていました。掲載時期や参照資料によって表記が異なる可能性もあるため、この記事では現地の掲示内容を基準にしています。 - pH9.6と微硫化水素臭という組み合わせ
山の湯の分析書では、pHは9.6、知覚的試験の欄には「微硫化水素臭あり」と記されていました。泉質名はアルカリ性単純温泉ですが、浴室で硫黄を思わせる香りを感じたことは、分析書の記載とも重なります。 - 宿のpH8.0との数値の違い
宿の分析書ではpH8.0と記されていました。山の湯のpH9.6とは数値に差があり、実際に入浴した時にも、香りや湯ざわりに異なる印象を受けました。数値だけで感触を説明しきることはできませんが、二つのお湯を比べる手掛かりになりました。 - 源泉温度と浴槽で感じる温度
分析書に記載された源泉温度と、実際の浴槽で感じる温度には差があります。源泉が浴槽へ届くまでには、移送中の放熱や外気、施設ごとの湯使いなど、さまざまな条件が関わります。分析書の数字を見ながら、そのお湯が浴槽へ届くまでを想像しました。



熱い湯に浸かり、出来立てのおにぎりを頬張り、雪の山並みを仰ぐ。
次の休みは、越後湯沢で「雪国の温もり」を全身で確かめる旅に出かけませんか?
越後湯沢温泉 – アクセスと基本情報
| 温泉地名 | 越後湯沢温泉 |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県南魚沼郡湯沢町 |
| 入浴施設 | 複数あり |
| 主な泉質 | アルカリ性単純温泉 ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 単純硫黄温泉 など pH:8.0-8.6前後、9.6前後など |
| お湯の特徴 | 山の湯は無色透明で、アルカリ性単純温泉らしい軽やかな湯ざわりが印象的でした。 塩化物泉は肌の上を湯がするすると移動するような感触。 近い距離で異なるお湯を比べると、それぞれの個性がよく分かります。 |
| 香り | 山の湯では浴室へ入った瞬間、硫黄を思わせるほのかな香りを感じました。現地の温泉分析書にも「微硫化水素臭あり」と記載されています。 塩化物泉では香りが控えめで、二つの浴槽を巡ることで違いが際立ちました。 |
| 雰囲気 | 新幹線駅の周辺に宿や飲食店、土産店が集まり、到着後すぐに温泉街を歩ける気軽さがあります。 雪の季節は駅前や商店街まで白く包まれ、湯けむりのある浴室と外の雪景色が自然につながる、雪国らしい風情を味わえました。 |
| 楽しみ方 | 越後湯沢駅に到着したら、駅前で名物のおにぎりや地元グルメを味わい、そのまま共同浴場へ。 宿ではゆったり温泉に浸かり、夜と朝で異なる湯の表情を楽しむのがおすすめです。 帰りは笹団子や地酒などのお土産を選びながら、温泉街をのんびり散策すると旅の満足感がさらに高まります。 |
| ※源泉や施設によって記載と異なる場合があります。コンディションによって印象は変わる場合があります。 ※掲載している情報は訪問時のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
- 新幹線で直行する越後湯沢
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東京駅から新幹線に乗り込み、トンネルを抜けるとすぐ雪国の街並みが車窓に広がります。駅の改札を出て数分歩くだけで湯けむりの漂うエリアに到着し、車を持たない日でもそのまま手ぶらで外湯めぐりの行程を開始できます。
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温泉マニアあるある! – 越後湯沢温泉編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 新幹線の時刻より入浴時間を気にする
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東京からのアクセスが抜群なのに、マニアが気にしているのは新幹線の発車時刻ではありません。「あと一湯入れるかな」「帰る前に共同浴場へ寄れるかな」と頭の中は入浴スケジュールでいっぱい。アクセスの良さは観光よりも湯めぐり効率として考えてしまいます。
- 共同浴場を見つけると予定変更
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温泉街を歩いている途中、「共同浴場」の文字を見つけると予定変更。「昼ご飯は後でいいか」と、気付けば暖簾をくぐっています。共同浴場ごとの雰囲気や湯ざわりの違いを探す時間が、越後湯沢の楽しみになっていきます。
- 泉質が違うと全部入りたくなる
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越後湯沢には複数の源泉や施設があり、それぞれ個性があります。「今日は一か所だけ」と決めて来ても、分析書を見るたびに「こっちも気になる」と予定が増えていきます。気付けば”湯めぐり”が旅のメインイベントです。
- 温泉分析書を見つけると立ち止まる
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脱衣所へ入ると、まず目が向くのは温泉分析書。「泉質は?」「pHは?」「知覚的試験は?」と順番に確認してからようやく服を脱ぎ始めます。同行者には「まだ入らないの?」と言われますが、この時間も温泉を楽しむ大切な儀式です。
- オーバーフローに見入ってしまう
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浴槽から静かにあふれるお湯を見つけると、しばらく動けません。「いい流れだなぁ」と波紋や湯口を眺めていると、友達から「早く入りなよ」と笑われます。マニアにとって、入浴は浴槽へ入る前から始まっています。
- 雪が降るとテンションが上がる
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普通なら「寒そう」と思う雪景色も、マニアには最高の演出。白い雪と湯けむりが重なる風景を見ると、「今日は当たりだ」と思わず笑顔になります。もちろん運転には気を付けつつも、雪国の温泉らしい景色を満喫しています。
- ぽんしゅ館で予定が狂う
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帰りの駅へ着くと日本酒や地元グルメ、お土産が気になって足が止まります。「五分だけ」が三十分になるのはいつものこと。温泉だけで終わらず、駅までしっかり楽しむのが越後湯沢流です。
- 湯めぐりマップが宝の地図になる
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観光パンフレットより先に手に取るのは湯めぐりマップ。「次はここ、その次はここ」とルートを考え始めると止まりません。食事や観光はその合間でも、温泉だけは絶対に外せない優先順位になっています。
- ダダ滑りスキーヤーと呼ばれる
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友達は「雪景色きれいだったね」で旅を振り返るのに、マニアだけは「泉質がね」「分析書がね」「湯口の勢いがね」と温泉談義が止まりません。気付けば車内は一人だけ温泉講演会状態でややスベり気味。まわりからは「ダダ滑りスキーヤー」とあだ名されます。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!









