深い渓谷を流れる杖立川。その両岸には旅館や建物が寄り添い、町のあちこちから白い湯けむりが立ち上ります。
一歩路地へ入れば、「背戸屋」と呼ばれる細い路地が迷路のように続き、昔ながらの温泉街の面影が今も残ります。
約98℃にもなる高温源泉と、その蒸気を活かしたむし湯やむし場。
杖立温泉には、お湯だけでは語りきれない独自の温泉文化が息づいています。
- 杖立温泉の泉質とお湯の特徴
約98℃の高温源泉や泉質、施設ごとに異なる湯使いを紹介します。 - むし湯と湯けむりの温泉文化
高温源泉の蒸気を活かした、杖立ならではの文化と風景を紹介します。 - 背戸屋など温泉街の見どころ
昭和の面影が残る路地や川沿いなど、町歩きの楽しみ方を紹介します。 - 杖立プリンと周辺の観光スポット
温泉街のグルメから鍋ヶ滝など、小国町の立ち寄りスポットを紹介します。 - 春夏秋冬で楽しむ季節の魅力
鯉のぼりや新緑、紅葉、冬の湯けむりなど四季の見どころを紹介します。

杖立温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


温泉マニアあるある! – 杖立温泉の魅力編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 98℃を見ても「熱っ!」より先に計算する
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源泉温度「約98℃」の文字を見た瞬間、普通の人なら「熱っ!」で終わるところ、マニアは「で、浴槽までどうやって温度を落としてるんだ?」と考え始めます。加水なのか、自然冷却なのか、別源泉との混合なのか。まだ服も脱いでいないのに、頭の中ではすでに温度管理会議が始まっています。
- 湯けむりを見ると発生源を探してしまう
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温泉街に白い湯けむりが立ち上れば、普通なら「温泉街らしくていいね」で記念撮影。しかしマニアは「あれ、どこから出てる?」と視線が地面へ向かいます。配管、側溝、むし場、源泉設備……。「あっちのほうが濃いぞ!」と歩き出し、気づけば景色ではなく蒸気を追跡しています。
- 温泉分析書を見つけると急に無口になる
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浴場へ向かう途中で温泉分析書を発見すると、そこで一旦停止。泉質、pH、源泉温度、主要成分、湧出方法……と上から順番に読み始めます。同行者が先に行ってしまっても問題なし。「杖立は源泉によって違うからね」とつぶやきながら、今日のお湯の正体を確認する時間も湯めぐりの一部です。
- 湯口を見る時間が妙に長い
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浴槽より先に湯口へ視線が向くのは、もはや習性です。お湯の色、香り、投入量、析出物、そして浴槽からのオーバーフローまで静かに観察。「なるほど、この湯使いか……」と勝手に納得している横で、同行者は「何がなるほどなの?」。説明を求められれば、そこから長いので注意が必要です。
- むし湯を見て「サウナ」で片づけたくない
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「温泉の蒸気を使ったサウナみたいなもの?」と言われると、マニアの解説スイッチが入ります。「いや、杖立は約98℃の高温源泉があって、その蒸気を利用してきた文化そのものが面白いんだよ」と早口で熱弁。入る前から蒸気文化について語り始め、本人が誰より先に熱くなっています。
- むし場なのに温泉施設を見る目になる
-
卵や野菜を蒸せる共同のむし場を見ても、「何を蒸そうかな」だけでは終わりません。蒸気の勢いを眺めて「おお……結構出てるな」と感心し、木蓋を開ければ立ち上る白煙に大興奮。料理をしに来たはずなのに、気づけば蒸気そのものを観察しています。もちろん肉球ミトンがあれば装備は完璧です。
- 源泉が違うと聞いた瞬間に全部入りたくなる
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「こちらとあちらでは使っている源泉が違います」と聞けば、マニアには危険な合図。「じゃあ両方確認しないとな」と、なぜか使命感が発生します。泉質、pH、源泉温度、湯使いまで違うとなれば、比較せずには帰れません。予定していた背戸屋散策が、いつの間にか湯めぐり調査へ変更されています。
- 背戸屋を歩いていても配管が気になる
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迷路のような「背戸屋」は、昭和の面影を残す杖立温泉の見どころ。ところがマニアは古い建物を眺めながら、「この配管、温泉かな?」と別方向にも興味津々です。細い路地、階段、木造建築、そして湯けむり。「温泉街って裏側まで面白いんだよ」と、なぜかドヤ顔で路地裏を歩きます。
- プリンを食べながら蒸気の話を続ける
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ようやく温泉から離れて名物の杖立プリンを食べる時間。ところが「甘玉子の文化がルーツなんだよね」から始まり、むし場、高温源泉、蒸気利用へと話が逆戻りします。同行者が「今はプリンの話だよね?」と確認しても、「だから全部つながってるんだって!」。杖立ではデザートタイムまで温泉談義が終わりません。
- 蒸気の違いまで語り始める
-
温泉街の湯けむりを眺め、むし湯へ入り、むし場で食材を蒸し、源泉温度まで確認。帰るころには「あっちは勢いが強かった」「冬ならもっと湯けむりが見えそう」など、蒸気について妙に詳しくなっています。いつしかまわりからは”蒸気マイスター”と呼ばれるようになります。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!
杖立温泉の魅力まとめ
熊本県小国町、大分県との県境近くに佇む杖立温泉は、約1800年の歴史を持つと伝えられる古湯です。
川沿いに続くレトロな町並みを包むのは、約98℃の高温源泉から立ち上る白い湯けむり。
蒸気を利用したむし湯や共同のむし場、名物の杖立プリンなど、温泉の熱が町の文化や食にもつながっています。
路地を歩き、湯けむりを眺め、杖立ならではの時間を楽しんでみませんか。
杖立川の渓谷に沿って建物が立ち並び、白い湯けむりが町を包む杖立温泉。細い路地「背戸屋」まで歩けば、表通りとはひと味違う、昔ながらの温泉街の表情に出会えます。
- 渓谷を包む湯けむりの景色
杖立温泉を象徴するのが、川沿いの町並みとそこかしこから立ち上る湯けむりです。約98℃にもなる高温源泉を持つ温泉地らしく、建物の間から白い蒸気が立ち上る景色は印象的。気温や天候によって見え方も変わり、同じ場所でも訪れる時間によって異なる表情を楽しめます。 - 迷路のような路地「背戸屋」
建物の裏手を縫うように続く細い路地は、杖立では「背戸屋」と呼ばれています。階段や細い通路が複雑につながり、表通りとは違った町の日常が見えてくる場所。少し先が見えない路地をゆっくり歩く時間も、杖立温泉ならではの町歩きの楽しみです。 - 九州の奥座敷の面影
杖立温泉は昭和初期、「九州の奥座敷」と呼ばれて多くの湯治客や旅行者でにぎわいました。現在も川沿いの旅館や昔ながらの建物、細い路地などにその時代の面影が残っています。新しく整えられた観光地とはまた違う、積み重ねてきた時間そのものが町の魅力になっています。 - 川とともにある温泉街
温泉街の中心を流れる杖立川は、この町の景観を形づくる大切な存在です。川沿いを歩けば、せせらぎの音、山あいの景色、湯けむりが重なり合う杖立らしい風景に出会えます。観光名所を急いで巡るより、町そのものを眺めながら歩きたくなる温泉地です。
杖立温泉では町内に多くの源泉があり、約98℃にもなる高温の湯が温泉街を支えています。その熱は浴槽だけでなく、昔ながらのむし湯などにも活用され、杖立独自の文化を育んできました。
- 約98℃にもなる高温源泉
杖立温泉を特徴づけるのが、非常に高い源泉温度です。温泉地では約98~100℃にもなる高温源泉が紹介されており、その熱量が町を包む湯けむりの源にもなっています。町内には複数の源泉があり、泉質や温度、湯使いは施設によって異なるため、それぞれの特徴を知るのも楽しみのひとつです。 - 透明な湯と源泉ごとの個性
杖立温泉では、中性に近い弱アルカリ性の弱食塩泉が代表的なお湯として紹介されています。一方で、実際には複数の源泉が利用されているため、泉質や源泉温度などは施設ごとに異なります。「杖立温泉はすべて同じ湯」と考えず、掲示された温泉分析書を見比べてみるのも面白いでしょう。 - 蒸気を活かした伝統のむし湯
高温源泉から生まれる蒸気を利用した「むし湯」は、杖立に古くから伝わる温泉文化のひとつです。宿によって形は異なり、蒸気に包まれる空間や箱型の設備などさまざま。一般的な湯舟とは違った方法で、温泉地が持つ豊かな熱そのものに触れられる体験です。 - 施設ごとに異なる湯使い
源泉温度が非常に高いため、浴用にするには温度を整える必要があります。その方法は施設によってさまざまで、加水して調整するところもあれば、温度の異なる複数の源泉を混ぜて適温にしている施設もあります。泉質だけでなく「どのように湯舟へ届けているか」に注目すると、湯めぐりがさらに面白くなります。
杖立では、高温源泉の蒸気が食文化にも活かされてきました。昔ながらの「甘玉子」をヒントに生まれた杖立プリンや、共同のむし場で楽しむ温泉蒸しなど、食からも杖立らしさを感じられます。
- 甘玉子から生まれた杖立プリン
杖立には昔、卵と砂糖を使った「甘玉子」と呼ばれる料理でもてなす文化がありました。その歴史をヒントに、現代の温泉街の名物として生まれたのが「杖立プリン」です。ただ甘いものを販売するだけでなく、昔の温泉文化を今につないでいるところにも、杖立プリンならではの面白さがあります。 - 個性を楽しむ杖立プリン巡り
杖立プリンはひとつの商品だけを指すのではなく、旅館や店舗がそれぞれ趣向を凝らして作っています。卵を活かした定番タイプをはじめ、ほうじ茶やチーズ、杏仁など種類もさまざま。温泉街を散策しながら気になるプリンを探すこと自体が、杖立の小さな旅の楽しみになります。 - 温泉蒸気を使う共同のむし場
町には高温の温泉蒸気を利用できる共同の「むし場」が残っています。卵や芋、野菜などを用意し、蒸気を使って調理するという杖立ならではの体験です。温泉を「入るもの」としてだけでなく、町の暮らしを支えてきた熱源として感じられるのが興味深いところ。利用時は高温の蒸気に十分注意しましょう。 - 熊本と大分が交わる食の町
杖立温泉は熊本県にありながら、大分県との県境に近い場所にあります。そのため周辺では、熊本側だけでなく日田など大分側の食文化も身近な存在です。温泉街では麺類や定食、とり天を使った料理などにも出会え、華やかな名物だけではない昔ながらの食堂の味も旅の楽しみになります。
湯に浸かるだけではもったいないのが杖立温泉。春の鯉のぼり祭りや願いを託す「絵鯉」、背戸屋散策など、コンパクトな温泉街の中に歩いて楽しめる見どころが点在しています。
- 春の空を泳ぐ鯉のぼり
春になると杖立川の上空には多くの鯉のぼりが掲げられ、温泉街の景色が一変します。杖立温泉は、川の上に鯉のぼりを渡す「鯉のぼり祭り」の発祥地として知られる場所。山の新緑、川、湯けむり、色鮮やかな鯉のぼりが一緒に視界へ飛び込んでくる、春ならではの風景です。 - 願いを託すもみじ橋の絵鯉
温泉街にある「もみじ橋」では、鯉をかたどった杉板の「絵鯉」に願いを書いて奉納できます。橋を渡るだけでなく、そこに並ぶ一枚一枚の絵鯉を眺めるのも楽しみのひとつ。鯉のぼりで知られる杖立らしいモチーフが、町歩きの小さな思い出をつくってくれます。 - 案内人と歩く背戸屋めぐり
細い路地が複雑に入り組む背戸屋は、ただ歩くだけでも楽しめますが、地元の案内人と巡るプログラムも用意されています。町の歴史や建物、昔の暮らしにまつわる話を聞けば、何気ない路地や階段にも違った景色が見えてきます。参加条件や実施状況は、事前に最新情報を確認しておきましょう。 - 散策途中に立ち寄る御湯の駅
観光案内所周辺には、足湯などを楽しめる「御湯の駅」があります。温泉街を歩いている途中で立ち寄りやすく、次に向かう場所を考えながらひと休みするのにも便利。杖立は大規模な観光地ではないからこそ、こうした小さな立ち寄りスポットをつなぎながらのんびり歩く楽しさがあります。
杖立温泉の周辺には、小国町を代表する自然や文化スポットが点在しています。鍋ヶ滝や美術館、北里柴三郎ゆかりの施設などを組み合わせれば、温泉とともに小国のさまざまな表情を楽しめます。
- 水のカーテンが広がる鍋ヶ滝
小国町を代表する景勝地のひとつが「鍋ヶ滝」です。落差約10m、幅約20mの滝で、横に長く流れ落ちる姿はまるで水のカーテンのよう。条件が整えば滝の裏側から眺められるのも大きな特徴です。入園方法や予約制度などが変更される場合があるため、訪問前に最新情報を確認しておきましょう。 - 畳の上で楽しむ坂本善三美術館
小国町出身の抽象画家・坂本善三の作品を紹介する「坂本善三美術館」は、古民家を移築した落ち着いた佇まいが特徴です。館内は畳敷きとなっており、一般的な美術館とはひと味違った空間で作品を鑑賞できます。温泉街のにぎわいとは少し距離を置き、静かな時間を過ごしたいときにも立ち寄りたい場所です。 - 北里柴三郎のふるさとを訪ねる
小国町は、近代日本の医学史に大きな足跡を残した北里柴三郎の出身地です。「北里柴三郎記念館」では、その生涯や功績について資料を通して知ることができ、敷地内には生家の一部なども残されています。温泉や自然だけではない、小国町の歴史や文化に触れられるスポットです。 - 阿蘇や日田へ広がる温泉旅
熊本県北東部に位置する杖立温泉は、阿蘇方面だけでなく大分県日田方面へも足を延ばしやすい立地です。阿蘇の雄大な風景、小国郷の温泉地、日田の町歩きなど、旅の組み合わせ方はさまざま。杖立を目的地にしながら、県境を越えて九州の山あいを巡るドライブ旅にも向いています。



湯けむりを眺め、蒸気を味わい、迷路のような路地を歩く。
次の休みは、杖立温泉で「温泉の熱と暮らしが寄り添う町」を訪ねる旅に出かけませんか?
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。
杖立温泉 – アクセスと基本情報
| 温泉地名 | 杖立温泉 |
|---|---|
| 所在地 | 熊本県阿蘇郡小国町 |
| 入浴施設 | 複数あり |
| 主な泉質 | 弱食塩泉(温泉地としての代表的な案内)。 施設・源泉によって異なり、単純温泉やナトリウム-塩化物泉なども見られます。 pH:弱アルカリ性を中心に、pH8.5~9.0前後の源泉例があります。源泉ごとに数値は異なります。 |
| お湯の特徴 | 約98℃にもなる高温源泉が杖立温泉の大きな特徴。無色透明の湯が中心で、町内には複数の源泉があります。 施設によって泉質や温度、温度調整の方法も異なるため、湯使いの違いに注目しながら巡るのも楽しみです。 |
| 香り | 杖立温泉のお湯は、強い香りを前面に出すタイプではなく、比較的穏やかな源泉が中心です。 ただし、複数の源泉が利用されているため香りにも違いがあります。 実際に湯口の近くなどで、源泉ごとの個性を確かめてみるのも楽しみのひとつです。 |
| 雰囲気 | 杖立川の渓谷に旅館や建物が寄り添い、その間から白い湯けむりが立ち上る昔ながらの温泉街。 「背戸屋」と呼ばれる細い路地や階段も残り、華やかな観光地とはひと味違う、どこか懐かしい湯治場の風情を楽しめます。 |
| 楽しみ方 | まずは温泉や伝統のむし湯で杖立ならではの高温源泉文化を体験。 温泉街では「背戸屋」を散策し、共同のむし場で卵や野菜を蒸すのもおすすめです。 おやつには名物の杖立プリンを。 春なら鯉のぼり祭り、周辺まで足を延ばすなら鍋ヶ滝や坂本善三美術館など、小国町の自然と文化も一緒に楽しめます。 |
| ※源泉や施設によって記載と異なる場合があります。コンディションによって印象は変わる場合があります。 ※掲載している情報は執筆時点のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
- 約98℃の高温源泉が湧く杖立温泉
-
杖立温泉を語るうえで欠かせないのが、約98℃にもなる高温源泉です。この豊富な熱は温泉だけに使われるのではなく、町に立ち上る湯けむりや蒸気文化にもつながり、杖立ならではの景観と暮らしを支えています。
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高温源泉から生まれる蒸気を利用した「むし湯」は、杖立温泉を象徴する文化のひとつ。宿によって設備や楽しみ方にも違いがあり、お湯に浸かる温泉とは異なる形で、豊かな地熱とともに歩んできた町の歴史を感じられます。
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杖立温泉の建物の裏手には、「背戸屋」と呼ばれる細い路地が複雑に延びています。階段や通路がつながる独特の町並みには、長い年月をかけて形づくられた生活の気配が残り、杖立温泉散策の見どころとなっています。
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杖立温泉 季節ごとの魅力まとめ
深い渓谷に抱かれた杖立温泉は、季節が巡るたびに町の表情を変えていきます。
春の鯉のぼりと新緑、初夏の蛍、秋を彩る黄葉、そして冬の冷たい空気に浮かぶ白い湯けむり。
杖立川の流れと山々の景色、約98℃の高温源泉から生まれる蒸気が重なり、訪れる時期ごとに異なる温泉旅の情景を楽しめます。
山々が淡い新緑に包まれる春は、杖立温泉がひときわ華やぐ季節です。杖立川の上空には数千匹規模の鯉のぼりが泳ぎ、湯けむりと新緑が重なる、この温泉地ならではの風景が広がります。
- 春空を泳ぐ鯉のぼり祭り
杖立温泉は「鯉のぼり祭り」発祥の地として知られています。春になると杖立川の上空を数千匹規模の鯉のぼりが泳ぎ、山あいの温泉街が色鮮やかな景色へと変わります。開催時期は年によって異なり、2026年は3月28日から4月23日まで開催されました。訪問時は最新日程を確認しておきましょう。 - 新緑と湯けむりの競演
冬を越えた山々が淡い緑へと変わり始めると、渓谷の町にも春らしい彩りが加わります。新緑の山肌、その間に連なる建物、あちこちから立ち上る白い湯けむり。自然の色がまだ柔らかな季節だからこそ、杖立らしい蒸気の白さも印象的に映ります。 - 背戸屋とプリンで春散歩
「背戸屋」と呼ばれる細い路地を巡りながら、昔ながらの温泉街をのんびり歩くのも杖立の楽しみです。散策途中には名物の杖立プリンを。昔のおもてなし料理「甘玉子」の文化をヒントに生まれ、宿ごとに工夫されたさまざまなプリンが旅の小さな寄り道を彩ります。 - 新緑に包まれる春の鍋ヶ滝
杖立温泉から小国町内へ足を延ばせば、幅約20m、落差約10mの鍋ヶ滝があります。カーテンのように広がる水と、新緑や木漏れ日が重なる景観は春のドライブにも好相性。現在はウェブでの事前予約を基本としているため、訪問前に利用方法や営業状況を確認しておきましょう。
初夏から夏にかけては、渓谷を囲む山々の緑がいっそう深くなる季節。杖立川と白い湯けむりの風景に鮮やかな緑が加わり、梅雨時期にはホタル見物も楽しみのひとつとして紹介されています。
- 深緑に包まれる杖立川
夏になると杖立温泉を囲む山々は濃い緑に覆われ、渓谷の風景も力強さを増していきます。公式の旅案内でも「翡翠色」と表現される杖立川と、木々の間から立ち上る白い湯けむり。その色彩のコントラストは、春とはまた違った夏の杖立を印象づけます。 - 初夏を彩るホタルの季節
小国町の観光情報では、梅雨の時期の杖立温泉でホタル見物を楽しめることが紹介されています。昼間の新緑や湯けむりとは一転し、夜には山あいの温泉地らしい静かな時間へ。ホタルは自然の生き物のため、観賞時期や状況は天候などによって変わります。 - 旧宮原線跡を歩く夏散歩
旧国鉄宮原線の跡地では、旧肥後小国駅跡から北里駅跡まで約4kmが遊歩道として整備されています。橋梁やトンネルなど鉄道時代の面影が残り、一部のコンクリートアーチ橋は国登録有形文化財。木々の緑と鉄道遺産を眺めながら、小国の歴史を辿る散策を楽しめます。 - 緑と水が映える夏の鍋ヶ滝
深い緑に包まれる夏の鍋ヶ滝では、幅広く流れ落ちる水と周囲の森がつくる景観を楽しめます。滝裏の河川区域へ入れる状況であれば、表側とは異なる角度から眺められるのも特徴です。足元や増水には注意し、予約方法や臨時休園など最新情報を確認して訪れましょう。
秋は杖立温泉を囲む山々が色づき、小国町の風景が一年でも特に鮮やかになる季節です。温泉街の紅葉に加え、国の天然記念物「下城の大イチョウ」など、杖立周辺にも秋ならではの見どころが揃います。
- 紅葉に包まれる渓谷の町
秋が深まるにつれて、杖立温泉を囲む山々にも赤や黄色の彩りが広がります。渓谷に沿って連なる温泉街、杖立川、白い湯けむりに紅葉が加われば、春や夏とは大きく異なる風景に。背戸屋の路地や川沿いを歩きながら、山あいの温泉地らしい秋景色を探してみるのもおすすめです。 - 黄金色に染まる大イチョウ
下城の大イチョウは樹齢1000年以上といわれ、1934年に国の天然記念物へ指定された小国町を代表する巨木です。例年10月中旬から11月にかけて黄葉し、期間限定でライトアップも実施。落葉後には地面を黄色い葉が覆い、木の上とはまた違った秋景色が広がります。 - 下城滝と楽しむ秋景色
大イチョウのすぐ近くには、落差約40mの下城滝があります。断崖から豪快に流れ落ちる滝と周囲の秋景色を一緒に眺められるのが魅力。近くには鍋釜滝もあり、大イチョウと二つの滝を組み合わせれば、杖立温泉から少し足を延ばすだけで小国の自然をじっくり巡れます。 - 秋の味覚をむし場で楽しむ
高温源泉の蒸気を利用した「むし場」は、杖立の暮らしに受け継がれてきた共同の調理場です。卵やサツマイモ、旬の野菜などを用意して蒸せば、温泉の熱を食からも楽しめます。秋の町歩きに温泉蒸しを組み合わせれば、杖立ならではの蒸気文化をより身近に感じられます。
冷たい空気に包まれる冬は、約98℃の高温源泉を持つ杖立らしさが景色に表れる季節です。白い湯けむりや川面の湯気、静かな路地、昔ながらのむし湯など、冬の山あいならではの温泉情緒を楽しめます。
- 冷気に浮かぶ白い湯けむり
杖立温泉では約98℃の高温源泉から生まれる蒸気が、町を象徴する景観のひとつになっています。冬には冷たい空気の中に白い湯けむりが漂い、杖立川の川面にも湯気が見られることがあります。建物の間を蒸気が行き交う風景は、高温源泉の町であることを目でも感じさせてくれます。 - 雪の日に出会う温泉街の表情
山あいに位置する杖立温泉では、冬に雪が降ることもあります。雪の日には建物や山々が白く彩られ、湯けむりの立つ温泉街が普段とは違った表情に。積雪や路面状況はその日の天候によって変化するため、冬に車で訪れる場合は観光協会や道路情報などで最新状況を確認しておきましょう。 - 冬にも楽しみたい伝統のむし湯
高温源泉の蒸気を利用する「むし湯」は、杖立に古くから受け継がれてきた独特の入浴文化です。宿によって、蒸気に満たされた空間へ入るタイプや箱型など設備もさまざま。通常の湯舟とは違った方法で、高温源泉の豊かな熱を活用してきた杖立の文化に触れられます。 - 湯けむりと灯りを眺める夜
日が短くなる冬は、夕暮れから夜へ移り変わる温泉街をゆっくり眺めるのも楽しみです。建物や街灯の明かり、その間を流れる杖立川、白く漂う湯けむり。昼間に背戸屋や周辺を歩いたあとは宿で食事を楽しみ、山あいの温泉地で静かな夜を過ごす滞在もよく似合います。
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。









