瀬波温泉は、日本海を背景に130年近く湯を湧かせ続ける新潟の温泉地。
ナトリウム塩化物泉という海辺ならではの泉質を引っさげ、95℃の源泉が毎分1800リットル湧き出す。
冬の晴れた日、露天風呂に身を沈めると、波打ち際から立ち上る湯けむりと潮風が交わる、他にはない空気感に包まれます。
- 泉質と湯ざわりの個性
ナトリウム塩化物泉、pH8.9で、源泉95℃の高温湯がもたらす肌触りと香りの詳細。 - 日本海を眺める露天風呂の時間帯選び
夕日が日本海に沈む12月の日没時刻を確認し、露天風呂での体験を最大化する工夫。 - 塩引き鮭と村上牛の食体験
11月下旬から12月上旬の旬、軒先に吊るされた塩引き鮭とブランド牛を宿の夕食で味わう郷土グルメ。 - 90℃超の源泉を間近で体感する散策
噴湯公園での温泉たまご作りや、複数の足湯巡りで、高温源泉の迫力と個性を直に知る方法。 - アクセスと宿泊・日帰り施設の選び方
JR村上駅から車で10分の立地で、大型旅館から日帰り施設まで揃った施設の選択肢と活用法。
瀬波温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


瀬波温泉 体験記
海の向こうに茜色の空が広がり、潮風とともに湯けむりが立ち上る瀬波温泉。
12月上旬、スタッドレスタイヤを履かせた車で越後路を北上し、日本海沿いの温泉街へ向かいました。
湯口から注ぐ熱湯と、目の前に広がる波音、そして村上の豊かな食文化を五感で巡った冬旅の記録です。
冬の潮風が吹き抜ける海辺で、湯口から噴き出す高温の湯と、塩分を含むなめらかで存在感のある湯ざわりを体感しました。
- 湯上がりに脱衣所で眺めた温泉分析書
脱衣所で温泉分析書を眺めると、源泉温度90度超えの文字とpH8.9の記載が目に留まりました。ナトリウム-塩化物泉の泉質名や成分量を確認し、服を脱ぐ手が自然と早まりました。 - 湯口から注ぐ熱湯と広がる独特の香り
湯船に近づくと、湯面から白い湯けむりが勢いよく上がっていました。私には塩気の中に微かな油分を感じ、油を思わせる香りが混じっているように感じられました。 - 手で湯をすくったときの指先の感覚
湯口から離れた場所でそっと指先を入れ、すくってみました。塩化物泉の湯は、私にはふんわりとなめらかに感じられ、肌の表面を滑るような独特の湯ざわりが指先に残りました。 - 波紋が広がる湯船で過ごす静かな時間
肩まで浸かると、熱さがじわじわと全身に広がっていきました。縁から溢れ出るオーバーフローの音を聴きながら、身体がじんわり温まるまでじっと動かずに過ごしました。
澄み切った冬空の下、露天風呂の縁に肘をかけて水平線をひたすら眺めました。
- 露天風呂の縁から眺める冬の水平線
湯船越しに目をやると、目の前には蒼く澄んだ日本海がどこまでも広がっていました。12月のキリッとした冷気が頬をかすめ、湯船の温もりとのコントラストが際立っていました。 - 波音と風の音が交差する浴場の空間
耳を澄ますと、ザザーンと寄せては返す波音が露天風呂を囲む木造の壁に反響し、リズミカルに響いていました。湯面に揺れる波紋を眺めているだけで、あっという間に時間が過ぎ去っていきました。 - 夕刻に変化していく空と海の景色
陽が傾くにつれ、青かった空が橙色から紫色へと少しずつ表情を変えていきました。水平線に沈む夕日の光が湯面に反射し、お湯が黄金色に輝く瞬間を目に焼き付けました。 - 縁に付着した析出物に触れるひととき
湯船の縁に、成分が付着してできたような、ゴツゴツとした析出物がありました。湯の花が揺れる湯船の中から眺めながら、成分の個性が目に見えるようで、何度も頷いてしまいました。
車を停めて街へ繰り出すと、あちこちから湯蒸気が立ち上り、歩き始めた途端に温泉街へ来た実感が湧きました。
- 高温源泉が噴き出す噴湯公園
噴湯公園の階段を登ると、やぐらの上から白い湯蒸気が勢いよく噴き上がっていました。ゴボゴボと音を立てて湧き出る源泉の脇で、木枠の箱の中に生卵をそっと沈めてみました。 - 熱湯で作った手作り温泉たまごの味
15分ほど湯に入れて取り出した卵を割り、口へ運ぶと黄身がねっとりと固まっていました。私にはほんのり塩気を帯びているように感じられ、散策で冷えた指先がじんわり温まりました。 - 街のあちこちに設置された足湯巡り
通り沿いにある足湯に立ち寄り、靴下を脱いで足を浸しました。足元からじんわりと温かさが伝わり、足元で揺れる湯の花を眺めながら街の景色を眺めました。 - 冬の潮風を浴びながら歩く海岸線
足湯を出てすぐ近くの海岸線へ出ると、冬の潮風が通り抜けていきました。遠くの水平線に浮かぶ島影と白波を眺めながら、砂浜の上に自分の足跡を残して歩を進めました。
夕食の時間には、城下町として栄えた村上が育んできた鮭やブランド牛が卓上に並びました。
- 飴色に輝く塩引き鮭の芳醇な風味
飴色に仕上がった塩引き鮭の身を箸でほぐし、口に運ぶと凝縮された塩気と熟成した旨味が広がり、すぐにご飯を追いかけたくなりました。皮目からは香ばしい香りが立ち上っていました。 - はらこ丼のぷちっと弾ける食感
小さな器に盛られたはらこ丼をレンゲですくうと、出汁に浸かったイクラが口の中でぷちっと弾けました。鮭の身との組み合わせで、口の中いっぱいに塩辛さと鮭の香りが広がりました。 - 村上牛の脂が口の中で溶ける瞬間
鉄板の上でジュージューと音を立てる村上牛の薄切り肉を口に入れると、軽く噛むだけでほどけるほど柔らかく、甘みのある脂が舌の上ですっと解けていくのを体感しました。
帰路につく前、かつての城下町の面影を残す村上の町屋エリアに立ち寄りました。
- 町屋の天井から吊るされた圧巻の塩引き鮭
老舗の鮭加工店に一歩足を踏み入れると、天井に吊るされた鮭が目に飛び込んできました。店内に満ちる熟成した鮭の香りから、何世代にも渡る食文化が層をなしているのがわかりました。 - 黒板塀が続く小道を散策する時間
黒板塀が続く小道を歩くと、砂利を踏む自分の足音だけが静かに響きました。古い木造建物の格子戸や佇まいをじっくり眺めました。 - 村上城跡の石垣から見下ろす街並み
少し足を延ばして村上城跡の山道を登ると、立派な石垣が山道を守るように横たわっていました。山頂に立つと、遠くの瀬波海岸と城下町を一望できました。 - 車に土産を積み込んで帰路へつく時間
地酒と塩引き鮭を車に積み込み、エンジンをかけました。潮の香りが残る街並みをバックミラーに映しながら、ゆっくりと帰路に就きました。



湯に浸かり、海を眺め、鮭と地酒に舌鼓を打つ。
次の休みは、瀬波温泉で「越後村上の豊かな日常」をまるごと体感する旅に出かけませんか?
瀬波温泉 – アクセスと基本情報
| 温泉地名 | 瀬波温泉 |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県村上市 |
| 入浴施設 | 複数あり |
| 主な泉質 | ナトリウム-塩化物泉(低張性・アルカリ性・高温泉) など pH:約8.9前後 |
| お湯の特徴 | 源泉温度90℃前後の高温泉を活かした、ナトリウム-塩化物泉が楽しめます。 湯ざわりはなめらかで、塩分を含むお湯ならではのしっとりとした感触が印象的でした。 施設ごとに湯使いは異なりますが、高温源泉ならではの力強さと海辺の温泉らしい個性を感じられる温泉地です。 |
| 香り | 湯気の中には潮の香りを思わせる空気が漂い、施設によってはわずかに油を思わせる香りを感じることもありました。 海辺の温泉らしい穏やかな香りが印象的で、湯けむりを眺めながらゆっくり過ごしたくなる雰囲気でした。 |
| 雰囲気 | 日本海沿いに旅館が建ち並び、海岸まで歩いて行ける開放的な温泉街です。 夕暮れ時には海へ沈む夕日が美しく、波音と潮風が旅情を演出してくれます。 足湯や噴湯公園など散策スポットも点在し、温泉街全体でゆったりとした時間を楽しめる雰囲気が魅力でした。 |
| 楽しみ方 | 明るいうちに温泉街や海岸を散策し、足湯や噴湯公園を巡ってから入浴するのがおすすめです。 夕方には露天風呂や海岸から日本海へ沈む夕日を眺め、夜は村上名物の塩引き鮭や村上牛、地酒を味わえば、瀬波温泉ならではの旅を存分に満喫できます。 |
| ※源泉や施設によって記載と異なる場合があります。コンディションによって印象は変わる場合があります。 ※掲載している情報は訪問時のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
- 日本海の夕日を望む絶景ロケーション
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瀬波温泉は海岸線沿いに宿が立ち並び、日本海に沈む夕日を湯船や客室から一望できる全国有数の絶景温泉地です。空と海が茜色に染まる夕暮れ時の景観は、訪れる人々を魅了するこの地最大のシンボルとなっています。
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温泉マニアあるある! – 瀬波温泉編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 温泉分析書を見る前に湯口へ向かう
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受付を済ませると、普通の人は浴槽へ一直線。でもマニアはまず湯口へ直行します。「源泉温度90℃超えか…いいねぇ」と熱気を感じ、「オーバーフローも勢い十分!」と満面の笑み。友達が「まだ入らないの?」と聞いても、「分析書はあとで確認、まずは現場検証だから」と真剣そのもの。瀬波温泉では、湯口が最初の観光スポットになるのです。
- 香りを何種類も表現し始める
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湯気をひと吸いしただけで、「潮の香りがベースかな」「いや、ほんの少し油っぽさもある」と分析が止まりません。友達が「結局どんな匂いなの?」と聞くと、「一言じゃ表現できない!」と真顔。瀬波温泉では、鼻が一番忙しく働きます。
- オーバーフローの波紋をぼーっと眺める
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肩まで浸かって会話もせず、ただ湯口から広がる波紋を見続けます。友達が「寝てる?」と声をかけても、「いや、この流れ方がいいんだよ」と一言。縁から静かに溢れるお湯を見つめているだけで十分幸せ。瀬波温泉では、お湯の動きそのものが立派な鑑賞対象になります。
- 夕日の時間から逆算して入浴する
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チェックインすると最初に確認するのは夕食の時間ではなく日没時刻です。「あと45分で露天に入ろう」と綿密なスケジュールを組み始めます。友達が「そんなに計算する?」と笑っても、「夕日と湯面が重なる数分が勝負だから」と真剣な表情。瀬波温泉では、夕日も立派な温泉設備の一部です。
- 噴湯公園で源泉を見て拍手したくなる
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勢いよく立ち上る湯蒸気を見ると、「これが90℃超えの源泉か…!」とテンション急上昇。温泉たまごより先に湧き上がる源泉をじっくり眺め始めます。友達が「写真撮らないの?」と聞いても、「まず目で焼き付ける」と動きません。瀬波温泉では、源泉そのものが主役なのです。
- 湯ざわりより先に析出物を触る
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浴槽の縁に付いた析出物を見つけると、「いい育ち方してるなぁ」と満足げ。友達が「そんな所まで見るの!?」と驚いても、「お湯の歴史を教えてくれるんだよね」と嬉しそう。瀬波温泉では、浴槽の縁にも見どころが詰まっています。
- 海を見ずに湯面ばかり見ている
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目の前には絶景の日本海。それなのにマニアは湯面へ顔を近づけ、「今日は透明感がいい」「波紋がきれい」とひたすら観察しています。友達が「景色見ないの?」と聞くと、「海はあとで見られるけど、この湯面は今だけ」と即答。景色も好きですが、お湯はもっと好きなのです。
- 「今日は香りが違う」が口癖になる
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再訪するたびに「今日は昨日より香りがやわらかい気がする」「今日は潮の印象が強いかな」と真剣に語り始めます。友達が「そんなに変わる?」と首をかしげても、「天気や湯使いで印象も変わるんだよ」と熱弁。毎回違いを探す時間も、瀬波温泉の楽しみの一つです。いつの間にか周りからは、”瀬波の鼻利き”と呼ばれます。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!








