群馬県片品村、日光白根山の麓に湧く白根温泉。
加羅倉館さんで湯に浸かっていると、61.5℃の源泉や黄色い湯の花、分析書に並ぶ数字など、いくつものことが気になりました。
さらに目を向ければ、金精峠を越えた旅人たちの歴史や、「薬師」の名にも興味が広がっていきます。
この土地で長く湯が守られてきた背景には、どんな物語があるのだろう。その理由を知りたくなり、体験を振り返りながら一つずつ調べてみました。
- 単純温泉の奥に見えた顔
成分表を眺めると、「単純」の二文字だけでは見えない個性が気になりました。 - 温泉法の基準を三つクリア?
61.5℃という高温だけでなく、小さな成分値にも目を向けてみました。 - 黄色い湯の花は何者なのか
浴槽を漂う淡い黄色の湯の花。その色と分析書の数字を見比べました。 - 61.5℃の熱と白根山の存在
これほど熱い源泉はどこから来るのか。近くにそびえる活火山が気になりました。 - 金精峠に残る旅人の足跡
車道がなかった時代、この山奥を人々はどう旅していたのか興味が湧きました。


白根温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


白根温泉レビューと注目ポイント考察
「単純温泉」の中身を数えたら芒硝泉の顔が見えてきた
白根温泉の加羅倉館さんを訪れたとき、入浴前に掲示されていた温泉分析書のイオン欄を眺めていて、真っ先に目に留まったのがナトリウムイオン174mgと硫酸イオン234mgでした。単純温泉と聞くと、つい「成分の特徴が薄いお湯」を想像してしまいますが、この二つだけは妙に存在感があります。
もしかすると、成分量が基準に届かないだけで、中身を見るとナトリウム-硫酸塩泉、いわゆる芒硝泉に近い性格なのではないか。打たせ湯の湯口で感じた、私が芒硝系の湯で感じることのある香りも、その想像を後押ししました。
そこで、泉質名の決まり方を改めて確認してみました。埼玉県の泉質解説ページによると、単純温泉は溶存物質が1kgあたり1,000mgに満たず、泉温が25℃以上のものです。さらに環境省の「鉱泉分析法指針」を見ると、塩類泉では各イオンを電気的な割合で比べ、20%以上を占める成分などをもとに泉質名が付けられています。
掲示表の数値から私なりに計算してみると、陽イオンではナトリウムが約82%、カルシウムが約16%。陰イオンでは硫酸イオンが約53%、塩化物イオンが約29%、炭酸水素イオンが約14%でした。
もし同じ構成比のまま溶存物質が1,000mg/kgを超えていたなら、「ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉」と呼ばれそうな顔ぶれです。
実際には成分量がその基準に届かないため、泉質名はあくまで単純温泉。それでも数字を一つずつ眺めていくと、その奥から芒硝泉に近い顔がちらりと見えてくる。こういう発見も、温泉分析書を読む楽しさだと感じました。
フッ素とメタけい酸、温泉法の「合格ライン」を二つも越えていた
湯上がりに加羅倉館さんの掲示表を読み返していて、今度は脇役のような小さな数字が気になりました。陰イオン欄のフッ素イオン7.9mgと、非解離成分欄のメタけい酸68.3mgです。
単純温泉というと、「温度が25℃以上だから温泉」というイメージも強いのですが、もしかすると成分の面でも温泉の条件を満たしているのではないか。そんな予感がしました。
源泉は61.5℃もあるので、もちろん温度だけで十分です。それでも「もし冷たかったとしても、温泉法上は温泉になれたのか?」と、まったく意味不明な想像をしてみたわけです。
調べてみると、愛知県の温泉法解説ページでは、温泉法上の「温泉」は、湧き出したときの温度が25℃以上であるか、定められた物質のどれか一つ以上を基準量以上含むものとされています。基準を見ると、ふっ素イオンは1kgあたり2mg以上、メタけい酸は50mg以上でした。
照らし合わせると、上の湯1号はフッ素が基準の約4倍、メタけい酸も約1.4倍。つまり温度だけでなく、フッ素とメタけい酸でも温泉法の基準を超えていました。
温度、フッ素、メタけい酸。三つの条件を満たしているなら、勝手に「三重の温泉」と呼びたくなります。
泉質名だけを見ていると気づきませんが、掲示表の小さな数字まで眺めてみると、地下でお湯が岩石と触れ合ってきた痕跡まで少し見えてくる気がします。「その他」のように見える欄ほど、読んでみると意外に面白いものだなと改めて思いました。
pH7.8の「控えめなスベスベ」と泉質名のカッコ書きを読み解く
加羅倉館さんの湯船に沈んで腕をさすると、肌の上を指がすっと滑る感触がありました。ただ、アルカリ性単純温泉でよく出会う「とろとろ」「ぬるぬる」ほど強くはありません。あくまで控えめなスベスベです。
入浴前にの分析書で確認したpHは7.8。泉質名のカッコ内には「弱アルカリ性低張性高温泉」とあります。そういえば、この三つの言葉はそれぞれ何を表しているのか。改めて確かめてみたくなりました。
愛知県衛生研究所の温泉の分類を見ると、pH7.5以上8.5未満は「弱アルカリ性」、溶存物質総量が1kgあたり8g未満なら「低張性」、泉温42℃以上なら「高温泉」に分類されます。
白根温泉の上の湯1号はpH7.8なので、弱アルカリ性の中では中性に近い位置です。入浴中に感じたスベスベ感が比較的控えめだったこともあり、この数字を見てなんとなく納得しました。
一方、成分量は低張性の基準である8g/kgを大きく下回り、源泉温度は61.5℃。つまり、成分の濃さは比較的控えめなのに、源泉そのものはかなり熱いお湯です。
「弱アルカリ性低張性高温泉」。普段なら読み流してしまいそうなカッコ書きですが、一語ずつ意味を確かめてみると、実際に入ったお湯の姿が少し立体的に見えてきました。
61.5℃の熱はどこから?日光白根山という「生きている山」
打たせ湯の真下に立つと、加水されていても「熱っ」と声が出るほどでした。源泉は61.5℃。すぐ東には日光白根山がそびえています。これだけ熱いお湯が湧くとなると、地下にはどんな熱源があるのだろう。自然と火山の存在が気になりました。
ただ、火山のそばの温泉といえば、硫黄の匂いが立つ酸性泉のイメージがあります。ところが上の湯1号は中性に近い弱アルカリ性で、分析書の硫化水素は0.0mg。もし火山の熱と関係しているとしても、火山ガスがそのまま混じったようなお湯ではないのかもしれない。そんな妄想が膨らみました。
気象庁の日光白根山の解説によると、日光白根山は標高2,578m。溶岩ドームと厚い溶岩流からなる火山で、有史以降には水蒸気噴火などが記録されています。最後に噴火が記録されたのは1889年で、現在も活火山として観測が続けられています。
さらに群馬県立自然史博物館の調査報告書を見ると、日光白根山から流れ出た丸沼溶岩が川をせき止め、丸沼をつくったとされています。この周辺の景色そのものに、かつての火山活動の跡が残っているわけです。
もちろん、白根温泉の61.5℃という熱が具体的にどこから来ているのかまでは、今回確認した資料だけではわかりません。
それでも、溶岩が流れ、湖までつくった活火山の麓で、今もこれほど熱い湯が湧いている。そう考えると、打たせ湯で感じた「熱っ」の一瞬まで、少し違って思えてきました。
「僅かに加水」の一文から、湯口までの道のりを妄想する
浴室棟の入口には、「浴槽、シャワー共に源泉掛け流しの温泉です」「温度調整に僅か加水しています」という案内が貼られていました。脱衣所に掲示されている分析書の利用状況欄を見ても、加水は「源泉温度が高いので入浴に適した温度にするため」とあり、加温・循環ろ過・入浴剤・消毒はすべて「なし」です。シャワーまで源泉というのも、なかなか出会えない贅沢です。
ここで、温泉好きの悪い癖が出ました。61.5℃の源泉を、仮に42℃まで下げるにはどれくらいの水が必要なのか。水温を10℃として単純に混ぜる計算をすると、できあがった湯に占める水の割合は約38%になります。
ところが案内には「僅かに加水」とあります。この差はどこから生まれるのだろうと、首をひねりました。
そもそも、この利用状況の掲示がいつから始まったのかも調べてみました。環境省の温泉法施行規則改正についての資料によると、加水・加温・循環ろ過・入浴剤・消毒などについての掲示項目が追加されたのは2005年5月24日です。今では当たり前に眺めている欄ですが、意外と新しい仕組みでした。
そのうえで改めて考えると、私の計算は「61.5℃の源泉と10℃の水を、そのまま混ぜる」という単純すぎる前提です。
実際の配管や加水方法までは確認できませんでしたが、源泉が湯口へ届くまでに熱を失っている可能性もあります。高い位置から落ちる打たせ湯も、空気に触れるぶん湯温が下がっているのかもしれません。
そう考えると、「僅かに加水」という一文の裏には、源泉から湯口までの道のりが隠れているように思えてきました。61.5℃という数字を眺めながら、見えない配管の中を流れてくるお湯まで勝手に想像してしまいました。
黄色い湯の花の正体を、鉄とマンガンの数字から推理する
浴室棟の案内には、「浴槽内の黄色い浮遊物は湯の花です」と書かれていました。湯船の中で目を凝らすと、たしかに淡い色の小さな浮遊物がふわりと漂っています。過去の口コミを見ると、湯口付近で赤茶色の綿状の湯の花を見たという人もいました。
分析書では硫化水素が0.0mg。硫黄泉でよく見る白い湯の花とは、少し様子が違いそうです。では、この黄色や赤茶色はどこから来るのだろう。私はまず、鉄やマンガンのような金属成分が関係しているのではないかと考えました。
そこで分析書を読み返すと、鉄(Ⅱ)イオンは0.02mg、マンガンイオンは0.16mg。マンガンのほうが数字だけなら鉄の8倍あります。
ただ、ここで話はそれほど単純ではありませんでした。温泉に含まれる成分は、空気に触れるなどして沈殿することがありますが、湯の花の色だけを見て、その正体を特定することはできません。鉄には黄褐色や赤褐色の沈殿物をつくるものがある一方、マンガン酸化物には黒っぽいものもあります。
つまり、分析書の鉄やマンガンの数字は気になりますが、黄色い湯の花の正体を確かめるには、浮遊物そのものを調べなければわかりません。
結局、「鉄なのか?マンガンなのか?」という私の推理は未解決のまま。それでも、何気なく漂っていた湯の花を見て分析書を読み返してみると、たった0.何mgという数字まで急に気になってくる。こういう答えの出ない寄り道も、温泉を調べる楽しさなのだと思いました。
「上の湯1号」という源泉名と、白根温泉の香りの違い
加羅倉館さんで確認した温泉分析書の源泉名欄には、「白根温泉 上の湯1号」とありました。「上の湯」があるなら「下の湯」もあるのか。「1号」があるなら「2号」もあるのか。源泉名を見ると、ついその先まで想像してしまうのは温泉好きの悪い癖かもしれません。
もう一つ気になったのが香りです。加羅倉館さんのお湯は、湯口でも硫黄らしい匂いはほとんど感じませんでした。ところが、同じ白根温泉にある薬師之湯さんでは、かすかに硫黄のような香りを感じたという入浴記もあります。
「同じ白根温泉なのに、何か違う源泉を使っているのだろうか」。そんなことが気になって調べてみました。
加羅倉館さんについては、現在の公式サイトでも源泉名が「白根温泉 上の湯1号」と確認できます。一方、薬師之湯さんについては、過去の入浴記に「1号」「2号」という二つの温泉分析書が掲示されていたという記録がありました。ただし、実際にどちらの源泉をどのように使用しているのかまでは、今回確認できた資料からはわかりませんでした。
加羅倉館さんの上の湯1号は、分析書では遊離硫化水素が0.0mgです。それでも、温泉の香りは源泉の違いだけでなく、湯の鮮度や空気への触れ方、浴槽のつくりなどでも印象が変わるはずです。
結局、「上の湯1号」の名前から始まった私の探索は、白根温泉の源泉事情を完全に解明するところまでは届きませんでした。
それでも、一つの湯で満足せず、「あちらではどんな香りがするのだろう」と同じ温泉地の別の湯船まで気になってくる。源泉名に残された「1号」という文字は、次の一湯へ誘う小さな道しるべのように思えました。
昭和5年創業の宿と、峠道から国道へ変わった金精越えの歴史
加羅倉館さんで入浴受付の際、大滝川に架かる赤い欄干の橋を渡って本館へ向かいました。公式サイトによると、加羅倉館さんは昭和5年(1930年)の創業です。今では国道120号沿いにありますが、創業したころ、この先の金精峠はどんな道だったのだろうと気になりました。
私は、当時はまだ車で峠を越えられなかったのではないかと思いました。そうだとすれば、昔の白根温泉は「日光へ抜ける途中の湯」という現在の感覚とは、かなり違った場所だったのかもしれません。
調べてみると、歌人の若山牧水がこの地を歩いた記録が残っていました。「みなかみ紀行令和版」の第七話によると、牧水は大正11年(1922年)10月26日に老神温泉を出発し、その日のうちに白根温泉へ到着しています。
さらに続く第八話では、翌27日に白根温泉から丸沼へ向かい、28日には菅沼を経て金精峠を越えています。今なら車で走るこの道を、牧水は自分の足で歩いていたわけです。
一方、栃木県の歴史年表によると、金精道路が開通したのは昭和40年(1965年)。牧水が峠を歩いた8年後に加羅倉館さんが創業し、そこからさらに35年たって、ようやく車で金精峠を越えられる時代になりました。
今では車で気軽に立ち寄れる白根温泉ですが、その背景には、人が峠道を歩いていた時代があります。そう知ってから振り返ると、本館へ向かって渡った赤い欄干の橋の数十歩にも、少しだけ旅情が増した気がしました。
「薬師之湯」という名前に、温泉と祈りの長い関係を見る
国道120号を走っていると、「白根温泉大露天風呂 薬師之湯」という看板が何度も目に入ります。全国の温泉を巡っていると、「薬師」の名がつく湯や、湯けむりのそばに建つ薬師堂に本当によく出会います。ここでもまた薬師さまか、と少し頬がゆるみました。
なぜ温泉と薬師如来は、これほどよく一緒に登場するのだろう。薬師如来は古くから病気平癒を願う信仰の対象とされてきたため、湯治の場とも自然に結びついていったのではないかと想像しました。
さらに前の項目で触れたように、この先の金精峠には、日光山の修行者たちが歩いた古い道もありました。山の信仰と温泉への祈りが、このあたりでもどこかで重なっていたのだろうか。そんな妄想まで膨らみました。
調べてみると、国立国会図書館の「本の万華鏡 温泉あふれ話」には、自然に湧き出る温泉が古くから特別なものとして受け止められ、各地の泉源や浴場のそばに、薬師如来を本尊とする温泉寺や薬師堂が建てられてきたことが紹介されていました。
白根温泉の「薬師之湯」という名前が、実際にどのような由来で付けられたのかまでは、今回の調べものでは確認できませんでした。それでも、「薬師」と「温泉」が各地で結びついてきた長い歴史を知ると、この名前にもつい目が留まります。
温泉を巡っていると、泉質や湯温だけではなく、こんな名前の一つから昔の人の祈りまで想像が広がっていく。国道沿いで何度も見かけた「薬師之湯」の看板も、少し違って見えるようになりました。



山を越え、時を越え、こんこんと湧きつづける湯に浸かる。
次の休みは、白根温泉で「山の記憶」にふれる旅へ出かけませんか?
- 単純温泉を分析書から読む
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白根温泉「上の湯1号」は弱アルカリ性・低張性・高温泉に分類される単純温泉。泉質名だけでなく、SO₄²⁻234mg/kgをはじめとするイオン構成まで眺めると、この源泉ならではの個性が見えてきます。
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温泉マニアあるある! – 白根温泉考察編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 「単純温泉」の文字だけでは帰れない
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分析書に「単純温泉」と書いてあっても、「はいはい、単純温泉ね」で終われないのがマニア。ナトリウム174mg、硫酸イオン234mgを見つけると、「ちょっと待て……中身はかなり芒硝寄りじゃない?」と急に電卓を取り出します。湯船に入る前から数字に浸かっているのです。
- 61.5℃を見ると熱源まで気になる
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源泉温度61.5℃の数字を見た瞬間、「熱いねぇ」で済ませず、東にそびえる日光白根山をチラリ。「この熱、どこから来てるんだろうな……」と地下へ思いを馳せ始めます。まだ入浴中なのに、頭の中だけはすでに地底探検へ出発しています。
- 打たせ湯で「熱っ!」と言いながら喜ぶ
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加水されているとはいえ、打たせ湯の下へ行けば思わず「熱っ!」。普通なら少し離れるところですが、マニアは湯口を見上げてニヤニヤ。「源泉61.5℃だからねぇ」と、なぜか熱さまでうれしそう。数字を知っただけで湯口への愛着が増しています。
- シャワーが源泉だと知って二度見する
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「浴槽、シャワー共に源泉掛け流し」の案内を発見すると、「……シャワーも!?」と二度見。浴槽だけでは飽き足らず、シャワーから出てくるお湯まで妙にありがたく感じ始めます。髪を流しているだけなのに、気分だけは源泉調査員です。
- 「僅かに加水」の“僅か”を計算し始める
-
「温度調整に僅か加水しています」の一文を見て、「なるほど」で終われば普通の人。マニアは「61.5℃を42℃にするなら……」と突然計算を始めます。そして自分の単純計算と合わなくなると、今度は配管でどれだけ冷めるのかまで妄想。誰も答えを求めていない難問を、自分で作って自分で悩みます。
- pH7.8のスベスベを妙に細かく表現する
-
腕をさすりながら、「うん、スベスベ。でもトロトロではない。控えめだね」と謎の判定。分析書のpH7.8を思い出すと、「なるほど、弱アルカリ性だからね」と満足そうにドヤ顔します。隣の人からすれば、ただ腕を延々となでている人です。
- 「上の湯1号」で2号を探し始める
-
源泉名に「上の湯1号」と書かれているのを発見。「……1号?」。その瞬間から、「じゃあ2号は?」「上があるなら下もある?」と勝手に捜査開始です。温泉分析書の源泉名ひとつで新たな謎を作れるのも、マニアの立派な才能でしょう。
- 金精峠を見る目まで変わってしまう
-
加羅倉館が昭和5年創業と知ると、「当時はまだ金精道路がなかったのか……」と急に遠い目。牧水が歩いた時代まで想像しながら、「昔はここまで来るだけでも大変だったんだろうな」としみじみします。温泉に入りに来ただけなのに、いつの間にか峠の歴史まで旅しています。
- 「薬師之湯」で全国の薬師さまを思い出す
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国道沿いに「薬師之湯」の看板を見つけると、「また薬師さまだ!」と妙にうれしくなります。全国各地の温泉で見てきた薬師堂や温泉寺を思い出し、「やっぱり温泉と薬師さまって縁が深いよなぁ」と一人納得。温泉巡りを続けるほど、なぜか仏さまとの遭遇回数まで増えていきます。
- 鉄0.02mgを見逃さない
-
黄色い湯の花がどのようにできるのか、あれこれ妄想するマニア。分析書を眺めているうちに、鉄(Ⅱ)イオン0.02mgの文字を発見します。「鉄……鉄が入ってるじゃん!!」と謎の大興奮。湯の花の色と関係するかは分かりませんが、わずかな鉄成分さえ見逃さない姿に、まわりからは”白根の鉄人”とあだ名されてしまうのです。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!









