山々の緑を映す鰻池のほとりに、地熱とともに暮らしてきた小さな集落があります。
路地の先では白い噴気が立ちのぼり、温泉の蒸気を使う天然かまど「スメ」も現役です。
高温の源泉、西郷隆盛の足跡、火山が生んだ湖――。
歩くほどに、大地と暮らしの距離の近さが見えてくる温泉地です。
- 鰻温泉ならではの魅力と見どころ
火口湖のほとりに広がる、噴気と暮らしが近い温泉郷の魅力 - 単純硫黄泉と高温源泉の特徴
源泉88.8℃の単純硫黄泉や、かけ流しの湯使いをわかりやすく紹介 - 天然かまど「スメ」の楽しみ方
温泉蒸気で野菜や卵を蒸す、鰻地区ならではの地熱文化を紹介 - 西郷隆盛ゆかりの歴史と散策
西郷隆盛の滞在や愛犬との逸話など、湖畔に残る歴史をたどります - 季節の見どころと周辺観光情報
開聞岳や池田湖なども含め、四季ごとの楽しみ方や立ち寄り先を紹介

鰻温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


温泉マニアあるある! – 鰻温泉の魅力編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 集落に入った瞬間、湯煙の本数を数え始める
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普通の人なら「わぁ、湯煙が出てる!」と風情を楽しむところ、マニアは「あそこにも噴気、こっちにも噴気……」と観察モードに突入します。友達が鰻池を眺めている横で、石垣や道路脇から立ちのぼる白い蒸気を追跡。温泉に入る前から、すでに地面ばかり見ています。
- 硫黄の香りを察知すると鼻が忙しくなる
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鰻温泉に漂う硫黄を思わせる香りに気づくと、「おっ、来た来た!」と急に鼻の性能が上がります。湯口へ近づいてクンクン、浴槽のそばでもクンクン。友達から「犬みたいになってるぞ」と言われても気にしません。目には見えない温泉の個性まで嗅いで楽しみたいのがマニアです。
- 透明な硫黄泉を見ると妙にテンションが上がる
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「硫黄泉」と聞いて白濁した湯を想像する人もいますが、区営鰻温泉のお湯は澄んだ見た目。そこでマニアは「そうそう!硫黄泉=白濁じゃないんだよ!」となぜか嬉しそうに解説を開始します。誰も誤解していなかったとしても問題なし。透明な湯を眺めながら、一人で納得しています。
- 源泉88.8℃を見つけるとドヤ顔になる
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温泉分析書や案内を見て「源泉温度88.8℃」の数字を発見した瞬間、マニアの目が光ります。「ほら、かなりの高温源泉だよ」とドヤ顔で報告。友達が「だから何?」と返しても、「いや、この数字を見てから湯口を見ると違うんだよ」と満足そう。温度の数字だけでご飯一杯いけそうな勢いです。
- 湯口とオーバーフローの確認が終わるまで落ち着かない
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浴室へ入ったら、まず浴槽より湯口を確認。「どこから入って……どこへ流れてる?」と視線が動き始めます。浴槽の縁から湯が流れているのを見つければ、静かにニヤリ。友達はもう温泉を楽しんでいるのに、本人だけは給湯と排湯の観察中。マニアの入浴は現場確認から始まります。
- スメを見ると温泉より先に食材を蒸したくなる
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地熱の蒸気を利用する天然かまど「スメ」を見つけると、「これで蒸せるの!?」と一気に食欲モードへ。卵にするか、サツマイモにするか、それとも野菜か。温泉地へ来たはずなのに、頭の中は蒸し料理でいっぱいです。地熱を目でも舌でも楽しめるのが鰻温泉の面白さです。
- 鰻池を見ながら地下の熱源に思いを馳せる
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普通なら静かな湖面を眺めて「きれいだね」で終わるところ、マニアは「この景色の地下では何が起きてるんだろう……」と突然スケールを地中へ拡大します。湖、噴気、高温源泉を見比べながら火山活動へ思いを馳せ、気づけば景色ではなく地質の話。温泉から地球へ飛躍するのはいつものことです。
- 西郷どんより愛犬の数に反応してしまう
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西郷隆盛が滞在した歴史を聞いて「へぇ!」となった直後、「愛犬を13匹連れていた」という話に猛烈に食いつきます。「13匹!?そんなに!?」と歴史人物そっちのけ。集落を歩けば犬のモニュメントまで探し始め、いつの間にか温泉巡りが犬探しへ。寄り道まで全力で楽しむのがマニア流です。
- 鰻池と池田湖をセットで見ると地形談義が始まる
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すぐ近くに池田湖があると知れば、「せっかくだから両方見よう」と火山湖巡りが始まります。しかし二つを眺めたところで終わりません。「同じ指宿の池だけど、でき方が違うんだよね」と余計な知識がムズムズ。温泉旅行だったはずが、だんだん野外地学実習のようになってきます。
- 「カルデラとマールは違う」と聞かれてもいないのに語る
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池田湖と鰻池を巡ったマニアは、ついに我慢できなくなります。「池田湖はカルデラ湖で、鰻池はマール地形なんだよね」と、誰にも聞かれていないのに得意げに解説。友達が「どっちも池じゃん」と返しても、「いや、そこが面白いんだって!」と止まらず、まわりから“おしゃべりマール”とあだ名されてしまうのです。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!
鰻温泉の魅力まとめ
南薩摩の山あい、静かな火口湖・鰻池のほとりにたたずむ鰻温泉。
湖畔の小さな集落では白い噴気が立ちのぼり、硫黄を思わせる香りが漂います。
海沿いの指宿とはひと味違う、湖と火山の気配に包まれた素朴な温泉郷。
湯けむりの向こうには、この土地ならではの暮らしと歴史が息づいています。
約5700年前の火山活動で誕生した鰻池。その湖畔には温泉や民家が集まり、集落のあちこちから噴気が立ちのぼります。湖、火山、温泉、人々の暮らしが近い距離に収まる景観が大きな魅力です。
- 約5700年前に生まれた鰻池
鰻池は周囲約4km、最深部約60mの火口湖です。指宿市によると約5700年前、池田湖の形成とほぼ同じ時期の火山活動によって生まれました。山々に囲まれた湖面と、その岸辺に寄り添う小さな集落が、鰻温泉ならではの景観をつくっています。 - 集落に立ちのぼる白い噴気
鰻地区を歩いていると、集落のあちらこちらから白い噴気が立ちのぼります。環境省も、地区内には温泉の蒸気を利用した「スメ」が点在すると紹介しています。硫黄を思わせる香りと白い湯けむりが、火山の熱を身近に感じさせてくれます。 - 歩いて味わう小さな温泉集落
大きな温泉街ではなく、歩きながら土地の表情を眺められるのも鰻温泉の魅力です。公式のまち歩きでは、鰻池や区営温泉、西郷隆盛の石像、スメなどを巡る約60~90分のコースも紹介されています。車で通り過ぎず、小さな路地へ足を向けたくなる場所です。 - 自然と歴史が近くに凝縮
火口湖の景色、高温の噴気、昔ながらの共同浴場、西郷隆盛ゆかりの場所などが、小さな集落の中にまとまっています。霧島錦江湾国立公園の区域でもあり、温泉だけでなく火山地形や歴史文化まで一緒にたどれるところに、鰻温泉らしい奥行きがあります。
鰻温泉を代表する区営鰻温泉は、指宿市内で唯一の単純硫黄泉と案内されています。源泉温度は88.8℃。ただし鰻地区には単純温泉を利用する宿もあり、源泉ごとの違いにも注目したい温泉地です。
- 指宿で異彩を放つ単純硫黄泉
区営鰻温泉の泉質は単純硫黄泉。鹿児島県や指宿市の観光案内では、指宿市内で唯一の単純硫黄泉として紹介されています。集落にも硫黄を思わせる香りが漂い、砂むし温泉で知られる海沿いの指宿とは違った温泉地の表情を見せてくれます。 - 源泉温度88.8℃の高温泉
区営鰻温泉で使われる源泉の温度は88.8℃。浴用には加水して温度を調整しながら利用されています。地下からこれほど高温の湯が上がっていること自体が、鰻池周辺の地熱活動を身近に想像させるポイントです。浴槽温度は日によっても変わり得るため、ここでは固定した数値として扱いません。 - 加水しながら楽しむかけ流し
区営鰻温泉では、88.8℃という高温源泉のため加水を行いながら、かけ流しで利用していると公式に案内されています。「高温だから加水」という湯使いまで含めて眺めると、源泉の個性と浴槽での温泉の楽しみ方の関係も見えてきます。 - 源泉ごとに変わる鰻地区の表情
鰻温泉全体を一つの泉質だけで括ることはできません。鹿児島県の案内では単純硫黄温泉と単純温泉が紹介され、民宿うなぎ湖畔は鰻池の池底から湧く温泉を源泉かけ流しで利用するとしています。同じ小さな地区でも源泉ごとに違いがあるのが面白いところです。
鰻温泉を歩いていて忘れられないのが、天然の蒸気を利用する「スメ」。温泉の噴気を調理にも使う文化が現在まで残り、観光客も卵や野菜を持ち込んで体験できます。
- 暮らしに根付いた天然かまど
スメは、地下から噴き出す温泉の蒸気を利用した天然のかまどです。鰻地区では昔から蒸し料理などに使われ、観光案内でも各家庭にスメがある独特の文化が紹介されています。温泉を「入るもの」だけでなく、暮らしの熱源として利用してきた土地なのです。 - スメ広場で蒸し料理を体験
観光客向けのスメ広場では、1回300円で天然かまどを利用できます。卵やサツマイモ、野菜などを自分で用意し、噴気を使って蒸す仕組みです。現在は肉・魚の調理は不可と案内されているため、利用時には現地のルールを確認して楽しみましょう。 - 本枯節と麦味噌の「茶ぶし」
環境省が紹介する鰻温泉のまち歩き体験では、スメ料理とともに、指宿の郷土食「茶ぶし」も用意されています。本枯節と麦味噌を使う素朴な一杯で、山川の鰹節文化までつながっていくのが興味深いところ。地熱だけでなく、南薩の食文化にも触れられます。 - 南薩グルメへ広がる旅
少し足を延ばせば、山川産の本枯節を使う「勝武士ラーメン」や、砂むし温泉の源泉で作る温泉卵を使った「温たまらん丼」もあります。さらに唐船峡では、平成の名水百選に選ばれた湧水で冷やす回転式そうめん流しを楽しめます。
1874年(明治7年)、西郷隆盛は13匹の犬とともに鰻温泉へ滞在しました。約1か月を過ごした記録や石像、愛犬をモチーフにしたオブジェなどが残り、小さな温泉郷を歩く楽しみに歴史の物語を添えています。
- 13匹の犬と過ごした約1か月
西郷隆盛は1874年、従者と13匹の犬を連れて鰻温泉を訪れ、福村市左衛門宅に約1か月滞在したと伝えられています。滞在中には、雨天を除いて犬を連れ開聞岳方面へ遊猟に出掛けた記録もあります。湖畔の温泉郷は、西郷の暮らしぶりを伝える舞台にもなりました。 - ビー玉の瞳を持つ西郷石像
鰻温泉には、西郷の滞在を伝える山川石製の石像があります。1994年に建立されたもので、目にはビー玉が埋め込まれているという個性的な姿が特徴です。一般的な西郷像とは少し違う親しみやすい表情も、鰻温泉散策で見つけたい風景のひとつです。 - 13匹の愛犬オブジェを探す
鰻地区では、西郷が連れていた13匹の犬にちなんだオブジェが集落内に点在しています。環境省のまち歩きプログラムにも「愛犬13匹を探す」体験が組み込まれており、犬たちを探しながら路地を歩けば、自然と集落の細かな風景にも目が向きます。 - 伝説と信仰が残る鰻の里
鰻池には、巨大なウナギが水路をふさいだという名称由来の昔話が伝わっています。また地域の案内資料には「ウナッメイ(鰻参り)」と呼ばれる地蔵堂の行事も紹介されています。温泉や西郷隆盛だけではなく、湖とともに暮らしてきた地域ならではの伝承も残されています。
鰻温泉の周辺には、開聞岳、西大山駅、池田湖、唐船峡など南薩を代表する観光地が集まっています。静かな湖畔の温泉を拠点に、山・湖・田園・食をつなぐドライブへ足を延ばせます。
- 薩摩富士と呼ばれる開聞岳
標高924mの開聞岳は、美しい円錐形から「薩摩富士」と呼ばれる南薩のシンボル。日本百名山にも選ばれています。登山の標準的な所要時間は4~6時間ほど。岩場やはしごなどもあるため、登る場合は装備と時間に余裕を持って楽しみたい山です。 - 開聞岳を望むJR西大山駅
JR西大山駅は、JRの日本最南端に位置する小さな無人駅です。ホームの向こうには田園地帯と開聞岳が広がり、南薩らしい景色を楽しめます。駅には実際に郵便を出せる黄色いポストもあり、温泉旅の途中に立ち寄りやすい人気スポットです。 - 九州最大のカルデラ湖・池田湖
池田湖は周囲約15km、最深部233mのカルデラ湖で、指宿市は九州最大のカルデラ湖として紹介しています。湖の向こうには開聞岳を望み、鰻池とはまた異なるスケールの大きな湖畔景観が広がります。季節の花や水上アクティビティも楽しめます。 - 回転式そうめん流し発祥の唐船峡
唐船峡は、回転式そうめん流し発祥の地。1日約10トン湧く唐船峡京田湧水は「平成の名水百選」に選ばれています。冷たい湧水で締めたそうめんに加え、マスの塩焼きや鯉こく、鯉のあらいなどの川魚料理も楽しめます。



湯けむりを眺め、スメの蒸気に驚き、静かな火口湖のほとりを歩く。
次の休みは、鰻温泉で「火山のぬくもりと人々の暮らし」が息づく、小さな湖畔の旅に出かけませんか?
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。
鰻温泉 – アクセスと基本情報
| 温泉地名 | 鰻温泉 |
|---|---|
| 所在地 | 鹿児島県指宿市 |
| 入浴施設 | 複数あり |
| 主な泉質 | 単純硫黄泉(区営鰻温泉の代表例) ※鰻地区には単純温泉を利用する施設もあり、温泉地全体が同一泉質ではありません。 pH:区営鰻温泉は中性域とされる |
| お湯の特徴 | 区営鰻温泉は単純硫黄泉で、源泉温度88.8℃の高温泉。 高温のため加水して温度を調整しながら、かけ流しで利用されています。 鰻地区には異なる泉質の源泉もあり、小さな集落の中で温泉の個性に違いが見られるのも特徴です。 |
| 香り | 鰻温泉では硫黄を思わせる独特の香りが特徴で、指宿市の観光案内でも「あたり一面に漂う」と紹介されています。 浴場だけでなく、集落各所から火山性の噴気が立ちのぼるため、散策しながら温泉地らしい香りや地熱の存在を感じられます。 |
| 雰囲気 | 約5700年前の火山活動で生まれた鰻池のほとりに、小さな温泉集落が寄り添います。 白い噴気が立ちのぼる路地、天然かまど「スメ」、素朴な共同浴場などが点在し、華やかな温泉街とは異なる、火山と暮らしが近接した静かな風景が魅力です。 |
| 楽しみ方 | まずは湖畔の集落を歩き、白い噴気や西郷隆盛ゆかりの場所を巡ってから温泉へ。 食材を持参して「スメ」で卵や野菜を蒸せば、鰻温泉ならではの地熱文化も体験できます。 さらに車で足を延ばし、池田湖や開聞岳、西大山駅、唐船峡のそうめん流しなどを組み合わせれば、南薩らしい火山・湖・温泉・食をつなぐ一日旅になります。 |
| ※源泉や施設によって記載と異なる場合があります。コンディションによって印象は変わる場合があります。 ※掲載している情報は執筆時点のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
- 鰻池と寄り添う温泉郷
-
約5700年前の火山活動で形成された鰻池。その湖畔に温泉と小さな集落がまとまり、山々に囲まれた独特の景観をつくっています。温泉と火山湖を一緒に巡れることが、鰻温泉を象徴する特徴のひとつです。
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-
区営鰻温泉は単純硫黄泉で、源泉温度は88.8℃。高温のため加水しながら、かけ流しで利用されています。砂むし温泉の印象が強い指宿にあって、硫黄の香りと高温源泉という異なる個性に出会えます。
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西郷隆盛は1874年、13匹の犬を連れて鰻温泉に約1か月滞在したと伝えられています。現在も西郷石像やゆかりの場所が残り、温泉だけでなく明治史の一場面をたどる散策も楽しめる土地です。
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鰻温泉は江戸時代から続く歴史ある湯治場として紹介されています。大規模な温泉街とは異なり、火口湖のそばに共同浴場や民家が集まる素朴な姿が特徴。昔ながらの温泉地の空気を今に伝えています。
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鰻温泉 季節ごとの魅力まとめ
火口湖・鰻池のほとりに白い噴気が立ちのぼる、小さな山あいの温泉郷。
鰻温泉では一年を通して、温泉や天然かまど「スメ」とともにある暮らしに触れられます。
春の花、夏の水辺、秋の祭り、冬の菜の花。
季節ごとに南薩の景色や食を組み合わせれば、同じ湖畔から何通りもの旅が広がります。
山々の緑が鮮やかさを増し、開聞岳周辺では桜から春の草花へと景色が移ろいます。鰻温泉の硫黄泉やスメを楽しみながら、知林ヶ島など春の南薩へ足を延ばしたくなる季節です。
- 春の湖畔と硫黄泉を楽しむ
鰻池のほとりを歩いたあとは、昔ながらの共同浴場へ。区営鰻温泉では単純硫黄泉を利用し、源泉温度88.8℃の高温泉を加水しながら、かけ流しで楽しめます。湖畔の自然と温泉を近い距離で行き来できるのが、鰻温泉らしい春の過ごし方です。 - スメで季節の食材を蒸す
鰻地区の「スメ」は、地下から上がる温泉の蒸気を調理に生かした天然のかまど。環境省の体験プログラムでも、卵やサツマイモをはじめ四季折々の野菜を蒸す体験が紹介されています。春の散策に、地熱を使った素朴な食体験を組み合わせるのも楽しみです。 - 桜から野花へ移ろう開聞岳
開聞岳では2月下旬頃から河津桜、続いてソメイヨシノなどが4月上旬頃まで見頃を迎えます。5月頃には登山道でキランソウや白いウツギが見られることも。鰻温泉の静かな湖畔とは趣の異なる、春の山景色を組み合わせられます。 - 春から始まる知林ヶ島の砂州
錦江湾に浮かぶ知林ヶ島では、3~10月の大潮・中潮の干潮時を中心に、長さ約800mの砂州「ちりりんロード」が現れます。潮の条件が合えば島まで歩けるため、湖畔の鰻温泉から海辺へ景色を大きく変える春の周遊コースになります。
南国らしい日差しが降り注ぐ夏は、水辺を巡る旅がよく似合います。湖畔の温泉とスメを軸に、池田湖のアクティビティや唐船峡のそうめん流しを組み合わせれば、南薩らしい夏旅が完成します。
- 夏にも楽しめる高温の硫黄泉
区営鰻温泉の源泉は88.8℃と高温で、季節を問わず加水・かけ流しで利用されています。夏は日差しの強い時間を避けて集落を散策し、湖畔の風景や白い噴気を眺めながら、温泉と地熱文化をゆっくり味わう過ごし方も似合います。 - 唐船峡で味わう涼やかなそうめん
唐船峡京田湧水は日量約10万トン、水温約13℃と案内される豊富な湧水。真夏でも涼しい環境で、名水に冷やされた回転式そうめん流しを楽しめます。マスの塩焼きや鯉こくなどもあり、鰻温泉と合わせたい夏の定番グルメです。 - 池田湖で遊ぶ夏の水上時間
九州最大のカルデラ湖・池田湖では、SUPやシーカヤック、バナナボートなどを扱う水上アクティビティ施設があります。湖上から開聞岳を眺める体験を加えれば、鰻池とはスケールの異なるカルデラ湖の景観も楽しめます。 - ヒマワリと山川の夏景色
指宿では6月中旬から8月中旬頃にヒマワリを楽しめる場所が紹介されています。また山川では、例年6月頃に海の恵みに感謝する「山川みなと祭り」も開催。温泉地から少し足を延ばせば、花や港町など南薩の夏らしい風景に出会えます。
暑さが和らぐ秋は、湖畔の散策や南薩の周遊をじっくり楽しみたい季節です。鰻温泉の硫黄泉から、指宿温泉祭や秋の食、知林ヶ島まで、温泉と地域文化をつなぐ旅が広がります。
- 秋の散策と澄んだ硫黄泉
鰻地区では一年を通じてまち歩きやスメ体験が案内されており、秋も湖畔の散策を楽しめます。歩いたあとは、区営鰻温泉の単純硫黄泉へ。源泉88.8℃という高温泉と、集落に漂う硫黄を思わせる香りが、火山の里らしい個性を伝えています。 - 秋の海の幸を楽しむ指宿
指宿では秋に、伊勢えびや地域の食材をテーマにしたグルメ企画が行われています。開催内容は年によって変わりますが、山あいの鰻温泉から海辺へ足を延ばし、錦江湾や東シナ海の食文化まで味わうのも南薩らしい秋旅です。 - 温泉の街が賑わう指宿温泉祭
指宿市街では例年9月下旬に「指宿温泉祭」が開催され、ハンヤ踊りや神輿渡御、花火大会などが行われます。静かな鰻池の湖畔を歩いたあと、市街地の祭りへ向かえば、同じ指宿でも対照的な二つの温泉地の表情を楽しめます。 - 秋まで楽しめる知林ヶ島の砂州
知林ヶ島へ続く砂州は3~10月頃が出現シーズン。秋前半も潮の条件が合えば、海の上に現れる約800mの道を歩けます。砂州の出現時刻は天候や潮位で変わるため、訪れる際にはその日の最新情報を確認しておくと安心です。
冷たい空気の中で白い噴気が目に留まりやすくなり、地熱の里らしい景色が印象を増す冬。周辺では早くも菜の花が咲き始め、高温の硫黄泉と黄色い花景色を一度の旅で楽しめます。
- 冬こそ映える高温源泉の風景
区営鰻温泉では、源泉温度88.8℃の単純硫黄泉を加水し、かけ流しで利用しています。浴槽の温度は公開資料から一定値を確認できないため固定して語れませんが、冬の冷たい外気と、浴場や集落に立つ白い湯気との対比は季節ならではの温泉風景です。 - 地熱の蒸気を感じる冬のスメ
寒い季節にも「スメ」は鰻温泉らしさを存分に伝えてくれます。卵やサツマイモ、野菜などを持ち込み、地下から届く蒸気で調理する体験は通年可能。白い湯気が立ち上がる様子そのものが、火山の熱と暮らしの近さを物語っています。 - 南薩に訪れる一足早い菜の花
指宿では例年12月下旬から2月上旬頃に菜の花を楽しめ、池田湖周辺でも1月頃の花景色が知られています。開聞岳と湖を背景に黄色い花が広がる風景は、冬の鰻温泉と組み合わせたい南薩を代表する季節景観です。 - 山川港に広がる年の瀬の風景
山川港では例年12月下旬に「山川ふるさと歳の市」が開かれ、魚や野菜、水産加工品など地域の品々が並びます。鰻温泉で地熱の風景を眺めたあと、港町へ足を延ばして南薩の年末の空気に触れるのも、冬ならではの周遊です。
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。









