七里田温泉の魅力|下ん湯と木乃葉の湯、二つの源泉をめぐる旅(大分県竹田市)

湯め活びより七里田温泉の魅力アイキャッチ画像

くじゅう連山のふもと、のどかな田園風景が広がる山里に佇む七里田温泉。
約36℃の透明な炭酸泉と、褐色の湯が印象的な木乃葉の湯という、性格の異なる二つの温泉を楽しめます。
細かな泡と向き合ったあとは、久住高原の草原や郷土料理へ。
温泉・食・自然をゆっくり巡りたくなる、小さくも個性豊かな温泉地です。

この記事でわかること
  • 七里田温泉の炭酸泉と泉質
    約36℃の下ん湯を中心に、泡や泉温などお湯の特徴を紹介
  • 下ん湯と木乃葉の湯の違い
    温度や湯の表情が異なる二つの温泉と日帰り入浴を解説
  • 七里田温泉のグルメ情報
    だんご汁や酒まんじゅうなど、久住で楽しみたい味を紹介
  • 久住高原の観光スポット
    花畑や草原、星空など温泉と一緒に巡りたい周辺観光を紹介
  • 七里田温泉の季節別の魅力
    新緑や夏のぬる湯、秋の紅葉、冬の山里など四季を紹介

この記事は、執筆時点で確認できる公式情報や公開資料などをもとに、温泉地の魅力を独自の視点でまとめたものです。季節や営業状況、時間の経過などにより、掲載内容が現在と異なる場合があります。お出かけ前には、各施設や観光協会などの公式サイトで最新情報をご確認ください。

目次

七里田温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる

ゆめにゃん

猫は入れないからフィクションにゃ…

七里田温泉の魅力を詰め込んだ4コマ漫画。炭酸泉と山里の味、くじゅう高原を紹介。

温泉マニアあるある! – 七里田温泉の魅力編

ゆめにゃん

マニアの人はこうなっちゃう…かも!?

泡が付くまで無言になる

下ん湯に入った瞬間、普通の人は「ぬるいね」「気持ちいいね」と会話を始めます。しかしマニアだけは無言で自分の腕を凝視。細かな泡が増えてくると、「……来た」「ほら、育ってる」と小声で実況を始めます。友達が「何が?」と聞くころには、本人の意識は完全に泡へ。七里田では会話より観察が優先されます。

泡を一度払って復活を確認する

せっかく付いた泡なのに、マニアは突然腕をひとなでして全部払います。友達が「もったいなくない?」と聞くと、「違う。ここからが本番」と真顔。そして再び細かな泡が付いてくる様子をじっと観察し、「ほら!また来た!」と大喜び。泡を楽しんでいるのか、再現実験をしているのか分からなくなってきます。

湯口を見つけると目つきが変わる

浴槽いっぱいの泡を堪能していたはずなのに、湯口を見つけると急に視線が鋭くなります。「どこから来てる?」「ここが一番フレッシュか?」と、そっと接近。友達が「普通に入ればいいじゃん」と言っても、「湯口は情報量が違うんだよ」とドヤ顔。温泉に来たはずが、いつの間にか現場調査になっています。

36℃という数字だけでニヤつく

分析書で「泉温36.1℃」を見つけた瞬間、「なるほどねぇ……」と意味深にニヤつくマニア。友達が「何がなるほどなの?」と聞けば、「この温度で、この泡でしょ?」と、なぜか全部説明したつもりになります。普通なら「ぬるめ」で終わる数字が、マニアにとっては湯船へ入る前からテンションを上げる重要情報です。

オーバーフローを見て安心する

浴槽から湯が静かにあふれているのを見つけると、マニアはさりげなく視線を床へ。「うんうん、流れてるねぇ」と満足そうに頷きます。友達が「何を確認してるの?」と尋ねても、「いや、ちょっとね」と濁すだけ。湯船より先に湯口を見て、次に床を見る。温泉マニアには独自の巡回ルートが存在します。

木乃葉の湯で別人格になる

下ん湯では泡ばかり追いかけていたのに、木乃葉の湯へ移動すると今度は色づいた浴槽や湯口を凝視。「こっちは金気だな……」「同じ七里田でこんなに違うのか」と急に分析モードへ入ります。友達が「さっきまで泡しか見てなかったじゃん」と言っても聞こえません。七里田では一人で二種類のマニアを楽しめます。

金気臭で鼻が忙しくなる

木乃葉の湯で金気を感じる香りに気づくと、「おっ、こっちも面白いぞ」と鼻まで忙しくなるマニア。泡を追いかけて七里田へ来たはずなのに、今度は鉄の気配まで探し始めます。友達から「今日は炭酸じゃなかったの?」と聞かれ、「温泉は複合競技だから」と謎の回答です。

泡から突然お殿さまの話へ飛ぶ

七里田温泉と岡藩主・中川久清の歴史を知ると、マニアの興味は泡から江戸時代へ突然ワープ。「1663年に御茶屋がね……」と説明を始めます。友達が「さっき炭酸ガスの話してなかった?」と困惑しても、「温泉は歴史まで調べると面白いんだよ」と止まりません。湯船ひとつから話が数百年前まで飛んでいきます。

長湯と比較したくて仕方がない

七里田の泡を眺めているうちに、「同じ竹田なら長湯も行きたいな……」と言い出すマニア。友達が「今日は七里田に来たんでしょ?」と確認しても、「だからこそ比較したいんじゃん!」と即答します。泡の付き方、泉温、湯色、湯口――比べたい項目は増える一方。炭酸泉を一湯で終われないのがマニアの悲しい習性です。

泡から大地のロマンまで話を広げる

下ん湯で泡付きを堪能し、「炭酸泉ってやっぱりいいよね……これが大地から湧いてくるんだもんな……」と感動するマニア。友達が「そうだね」と返すと、「すごいな……大地のロマンを感じるでしょ?」となぜか疑問形で同意を求めます。友達に残された答えは、もはや「……そうだね」だけ。そんな姿に、まわりからは”泡ジャンキー”とあだ名されてしまうのです。

管理人

管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!

七里田温泉の魅力まとめ

澄んだ空気と緑豊かな山並みに包まれた七里田温泉は、鎌倉時代まで歴史を遡れる山里の温泉地です。
下ん湯では透明な湯に次々と現れる炭酸の泡を眺め、木乃葉の湯ではくじゅう連山を望む露天風呂へ。
少し足を延ばせば、草原、花畑、高原グルメ、満天の星空も待っています。
湯の個性を比べながら、久住らしい風景を丸ごと楽しめる場所です。

温度も表情も異なる二つの湯をめぐる

七里田温泉の面白さは、歩いて行き来できる場所に性格の異なる二つの温泉があること。約36℃の炭酸泉と、54.2℃で湧く源泉を利用する木乃葉の湯を比べながら楽しめます。

  • 約36℃の炭酸泉「下ん湯」
    下ん湯の源泉温度は36.1℃。無色澄明で炭酸味があり、香りは「ほぼ無臭」と案内されています。加温などをせず利用されるぬるめの炭酸泉で、透明な湯に現れる細かな気泡が七里田を代表する光景です。
  • 褐色の湯を楽しむ木乃葉の湯
    木乃葉の湯は源泉温度54.2℃。竹田市観光協会では「褐色の湯」と紹介されていますが、源泉自体の性状は無色澄明で、金気臭と収れん味があるとされています。下ん湯とは温度も見た目も印象が大きく異なります。
  • 二つの温泉を一度に楽しめる
    木乃葉の湯と下ん湯にはそれぞれ日帰り入浴ができ、両方を利用できるセット券も用意されています。透明な炭酸泉と褐色の湯という違いを実際に見比べながら、七里田ならではの湯めぐりを楽しめます。
  • 山並みを望む露天風呂
    木乃葉の湯には男女それぞれ内湯と露天風呂があり、くじゅう連山を眺めながら過ごせます。山の緑や空の色など、季節や時間帯によって移り変わる風景も、山里の温泉地ならではの楽しみです。
細かな泡に出会う下ん湯の炭酸泉

七里田温泉を象徴する存在が、通称「ラムネの湯」とも呼ばれる下ん湯。透明な湯に浸かると細かな炭酸ガスの気泡が次々と付着し、見た目にも個性的な湯浴みを楽しめます。

  • 透明な湯に現れる炭酸の泡
    下ん湯では、湯に浸かると比較的短い時間で細かな気泡が体表に付着する様子が見られます。手で払っても再び泡が現れ、湯面や湯口でも小さな気泡を観察できるのが、この温泉ならではの面白さです。
  • 約36℃を保つぬるめの源泉
    源泉温度は36.1℃と、一般的な温浴施設と比べてもかなりぬるめ。公式では加熱や希釈などを行わない源泉かけ流しとして案内されており、自然に湧き出る炭酸泉の温度をそのまま体験できます。
  • 湯に向き合う小さな湯小屋
    下ん湯は長く共同浴場として親しまれてきた、小規模な内湯中心の温泉です。2023年の建て替えでは浴槽を地面と同じ高さまで上げ、換気設備やバリアフリー面も見直されました。派手な設備よりも、源泉そのものの個性が主役です。
  • 春から秋に訪ねたいぬる湯
    源泉温度が低いため、竹田市観光協会では4月末から10月頃をおすすめの時期として案内しています。外気温によって湯温の感じ方も変わるので、ぬる湯をじっくり楽しみたいなら季節も意識して訪れたいところです。
山里の郷土料理と久住高原の味覚

七里田温泉の周辺には、だんご汁や素朴なまんじゅう、高原で育まれた肉料理や乳製品など、久住らしい味が揃います。湯めぐりと一緒に、山里の食文化を巡るのも旅の楽しみです。

  • 素朴なまんじゅうを旅のお供に
    七里田温泉近くでは、炭酸まんじゅうや酒まんじゅう、高菜まんじゅうなどが昔から知られてきました。久住の町には酒粕を使ったまんじゅうを提供する店もあり、蒸したての素朴な味は高原散策のお供にも似合います。
  • 大分の郷土料理「だんご汁」
    小麦粉から作るだんごを野菜などと煮込む「だんご汁」は、大分を代表する郷土料理のひとつ。久住では地元産の野菜や山菜を使ったおばんざい、とり天などと一緒に味わえる店もあります。
  • 豊後牛と豊のしゃもを味わう
    久住地域は古くから畜産と関わりの深い土地です。周辺では豊後牛を使った焼肉やハンバーグのほか、自家牧場で育てた「豊のしゃも」の料理など、高原らしい肉料理にも出会えます。
  • ガンジー牛乳の高原スイーツ
    久住高原のガンジー牧場では、ガンジー牛乳を使ったソフトクリームやアイスクリーム、ヨーグルトなどを販売。広い高原の景色を眺めながら味わう乳製品は、ドライブ途中の定番のお楽しみです。
くじゅう連山を望む雄大な自然を満喫

七里田温泉の周囲には、くじゅう連山と久住高原の広大な草原が広がります。温泉だけで帰るには惜しいほど、花畑や葡萄畑、星空など、季節ごとに違った高原風景に出会えます。

  • 花畑が広がるくじゅう花公園
    標高約850mに位置するくじゅう花公園では、年間約500種類、500万本の花が咲くと案内されています。春から秋にかけて表情を変える花畑と、くじゅう連山を背景にした開放的な景色を一緒に楽しめます。
  • 草原を抜ける高原ドライブ
    久住高原は、くじゅう連山の南麓に広がる雄大な草原地帯。採草や放牧、野焼きといった人々の営みによって受け継がれてきた景観で、山並みと草原が連続する風景そのものがドライブの見どころになります。
  • 葡萄畑と天然炭酸水を訪ねる
    標高850mの久住高原には、自社葡萄畑を持つ久住ワイナリーがあります。さらに旅程を広げれば、由布市庄内町の白水鉱泉では天然炭酸水も湧出。温泉だけでなく「炭酸」を別の形でも追いかけられる地域です。
  • 星空と初夏のホタルを眺める
    久住高原は空気が澄み、光害が少ない星空観察地としても知られています。七里田温泉の近くでは、例年6月半ば頃にホタルを観察できる場所も案内されており、日が暮れてからも山里ならではの景色が続きます。
鎌倉時代から続く山里の温泉文化

七里田温泉の魅力は、炭酸の泡だけではありません。鎌倉時代にはすでに存在したとされ、江戸時代には岡藩主も利用した記録が残ります。今も共同浴場の名前に、その長い歴史の名残が息づいています。

  • 鎌倉時代まで遡る温泉史
    環境省の竹田温泉群国民保養温泉地計画では、七里田温泉は鎌倉時代にはすでに存在していたとされています。明治時代には神の湯、御殿湯、上の湯、下の湯、新湯など複数の共同浴場があったと記されています。
  • 岡藩主と七里田温泉の記録
    寛文3年(1663年)、岡藩3代藩主・中川久清が七里田に御茶屋を建て、湯守を置いて湯治などに利用した記録が残っています。現在の下ん湯は、かつて数多く存在した共同浴場の名前を今に伝える存在です。
  • 2023年に生まれ変わった下ん湯
    100年近い歴史を持っていた旧湯小屋は建て替えられ、2023年7月1日にリニューアルオープンしました。昔ながらの小さな共同浴場らしさを残しながら、換気や利用しやすさにも配慮した新しい建物になっています。
  • 木乃葉の湯を起点に湯めぐり
    下ん湯を利用するときは、まず木乃葉の湯で入浴券を購入し、受付で鍵を借ります。鍵の貸出時には1000円の預かり金が必要で、返却時に戻る仕組みです。現在の営業時間や利用ルールは変更される可能性があるため、訪問時に受付で確認しておくと安心です。
ゆめにゃん

細かな泡を眺め、山里の湯をめぐり、高原の風を吸い込む。
次の休みは、七里田温泉で「くじゅうの自然と二つの湯の個性」をゆっくり確かめる旅に出かけませんか?

主な参考資料・公式サイト

この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。

七里田温泉 – アクセスと基本情報

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この記事を書いた人

温泉巡り歴15年。
トロトロのお湯と硫黄の香りが大好物。
なのに他の泉質にもすぐハマってしまう。
休日は山奥の秘湯へ直行。
そして、猫が好き。

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