肌を覆う無数の泡、源泉ごとに異なる湯の表情、そして山あいの温泉街に息づく歴史と文化。
長湯温泉をめぐるうちに、何気なく楽しんでいた炭酸泉の奥に、まだ知らない物語が隠れているように感じました。
この豊かな湯はどのように生まれ、人々はどんな思いで受け継いできたのか。
温泉分析書や公開資料を手がかりに、湯の不思議と土地の歴史をたどってみました。
- 32℃のぬる湯を覆う無数の泡
ひんやりする露天風呂なのに、肌にはびっしりと泡。温度と炭酸の関係が気になりました。 - 透明な湯と茶褐色の湯の違い
同じ温泉地なのに、湯色も浴槽の析出物もさまざま。その違いはどこから生まれるのでしょう。 - 分析書で目を引いた成分の割合
炭酸だけでなく、マグネシウムの割合にもびっくり。数字に隠れた泉質の個性を探りたくなりました。 - くじゅうの地下から届く炭酸ガス
湯船に浮かぶ無数の泡を眺めながら、この炭酸は地下のどこから来るのだろうと考えました。 - 殿様の湯とドイツ文化の不思議
岡藩ゆかりの湯に、ドイツ風の建物やワイン。異なる時代と文化が交わる理由に興味を持ちました。

長湯温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


長湯温泉レビューと注目ポイント考察
32℃で泡まみれ…ラムネ温泉の炭酸1400mg/kgはなぜ可能か
ラムネ温泉館さんの露天風呂に浸かって数分、腕や胸に細かい泡がびっしり付いてきました。指でなでると泡がはがれ、しばらくするとまた新しい泡が育ちます。湯温は体温より少し低いくらいなのに、ここまで泡が付く温泉にはなかなか出会えない気がしました。
分析書を見ると、源泉温度は31.5℃、遊離二酸化炭素は1400mg/kgでした。私はこの「ぬるさ」と「濃さ」がセットになっているのだろうと想像しました。炭酸飲料も、冷えているほうが気が抜けにくいからです。
調べてみると、ラムネ温泉館さんの公式サイトでは、32℃の露天風呂に遊離炭酸1400ppmを含むと紹介されていました。さらに、ウォーカープラスの館長インタビューでは、32℃は源泉を温めずに入浴できるぎりぎりの温度であり、その湯温を保つことが豊かな泡付きにつながっていると説明されていました。
予想は大筋で当たっていたようです。気体は一般に水温が低いほど溶けやすく、31.5℃という源泉温度も、豊富な炭酸を保つ大切な条件なのだと思いました。加温すれば入りやすくなるものの、炭酸ガスは抜けやすくなります。「ぬるいのに上がれない」あの露天風呂の湯温は、炭酸をできるだけ湯の中にとどめながら入浴を楽しむための、絶妙な答えなのだと感じました。
湯口と湯船の縁を彩る茶色と白…析出物は何を語るのか
湯船の縁や湯口のまわりをよく見ると、茶褐色に染まった部分と、白っぽく固まった部分が入り混じっていました。オーバーフローが流れる床も、場所によって色が違います。湯そのものは澄んでいるのに、湯が通った跡にだけ色が残っているのが不思議でした。
茶色は鉄、白はカルシウムなどの炭酸塩ではないかと予想しました。炭酸が抜けると、湯に溶けていたものが溶けていられなくなる、という連想です。
分析書を読み返すと、鉄(Ⅱ)イオンはラムネ温泉が2.9mg/kg、にごり湯が3.2mg/kgでした。炭酸水素イオンはそれぞれ1250mg/kgと1920mg/kg、カルシウムイオンは101mg/kgと161mg/kgです。日本温泉協会による湯の華の解説では、鉄が酸化すると黄褐色や赤褐色の析出物が生じることや、炭酸ガスが抜けることで炭酸カルシウムが析出する仕組みが紹介されていました。
数mg/kgの鉄でも、空気に触れて酸化すれば、長い時間をかけて縁を茶色に染めていくのでしょう。白い部分は、炭酸ガスが抜けることで炭酸水素イオンとカルシウムが反応し、炭酸カルシウムとして析出したものではないかと想像しました。イメージとしては「Ca²⁺+2HCO₃⁻ → CaCO₃+CO₂+H₂O」という流れです。湯が流れる途中で炭酸ガスが抜け、少しずつ白い析出物が育っていくのかもしれません。縁の模様は、湯がたどってきた時間の記録です。そう思うと、模様を眺める時間も湯めぐりの楽しみになりました。
湧いた直後は透明なのに…分析書が記した4時間後のにごり
ラムネ温泉館さんの内湯は「にごり湯」と呼ばれていて、湯船のお湯は実際にうっすら濁っていました。ところが分析書の現地試験の欄には「無色・透明」と書かれています。名前と記録が食い違っているように見えて、思わず二度見しました。
ヒントは試験室の欄にありました。4時間後の知覚試験では「無色・微弱白濁」に変わっています。湧いた直後は透明でも、時間が経ち、空気に触れているうちに濁ってくるのではないか。そう考えると、名前と記録の両方に納得がいきます。
調べてみると、日本温泉協会の温泉分析書の解説にも、湧出地では無色澄明だった湯が、試験室では濁りを示す例が紹介されていました。また、温泉の色についての解説では、湯が空気に触れ、成分が変化することで色や濁りが生まれると説明されています。にごり湯の分析書を見ると、溶存物質3.151g/kg、炭酸水素イオン1920mg/kgと、ラムネ温泉より成分が多いことも分かります。
湧出直後に透明なのは、豊富に溶け込んだ炭酸ガスが、カルシウムなどの成分を湯の中にとどめる一因になっているからではないでしょうか。時間とともにガスが抜けると、溶けていた成分の一部が細かな粒になり、濁りが生まれる。湯船の濁りは、源泉が空気と出会ってからの経過時間を映しているのかもしれません。
ちなみに知覚試験では、香りは「無臭」、味は「中炭酸味・中金気味」で、遊離硫化水素は0.0mg/kgでした。湯口に顔を近づけても硫黄の匂いはなく、かすかに鉄っぽさを感じる程度だったのも印象に残っています。「金気味」とは鉄さびを思わせる味の表現です。湯船で感じたことと分析書に残された記録。両方を読み比べると、あのわずかな濁りまで違って見えてきました。
陽イオンの主役はマグネシウム…旧称「重炭酸土類泉」の意味
分析書の陽イオン表を眺めていて目が止まったのが、マグネシウムイオンの行です。ラムネ温泉は143.0mg/kgで43.00mval%、にごり湯は208.0mg/kgで44.42mval%でした。どちらもナトリウムを抑えて陽イオンのトップに立っています。これまで巡ってきた炭酸水素塩泉は、ナトリウムかカルシウムが主役のものがほとんどでした。
日本温泉協会の分析書の解説によると、mval%は重さではなく、イオンの電気量をもとに成分の割合を比べる数値です。重さ(mg)ではナトリウムのほうが多いのに、mval%ではマグネシウムが上になります。マグネシウムは2価のイオンで、1個で2つ分の電荷を担うことが、この逆転に関係しているようです。
調べてみると、環境省の新旧泉質名対照表では、カルシウムやマグネシウムを主成分とする炭酸水素塩泉が、旧泉質名の「重炭酸土類泉」に対応していました。分析書にある旧称「含炭酸・重曹-重炭酸土類泉」は、炭酸を含み、ナトリウム系の重曹泉と土類系の両方の顔を持つことを表しているようです。さらに、「温泉の科学」の万座温泉の解説では、マグネシウムの割合が最大42.96mval%という源泉も紹介されていました。
泉質も成り立ちもまったく違う万座温泉と、数字だけを並べるのは乱暴かもしれません。それでも、長湯の2源泉が43~44mval%台に並ぶのを見ると、マグネシウムの多さはこの湯のはっきりした個性だと感じました。飲泉したときの独特の味わいにも、マグネシウムが関わっていたのだろうか。そんな想像まで膨らみました。
32℃と42℃を行き来する…交互浴で感じた「ぬる湯」の不思議
ラムネ温泉館さんでは、32℃の露天と42℃の内湯を何度も行き来しました。露天は入った瞬間こそ少しひんやりしますが、数分たつと温度の感覚がぼやけてきます。内湯に移ると、今度は肌がじんわり赤くなっていきます。2つの湯船で、体の反応がまるで違うのが面白く感じました。
露天のほうは「熱くも冷たくもない温度」に近いから長く入っていられるのだろう。一方の内湯は、炭酸を含みながらも温かさを楽しめる、性格の違う湯なのだろうと想像しました。
調べてみると、All Aboutのぬる湯の記事では、34~37℃の湯に浸かることを「不感温度浴」、37~39℃を「微温浴」と呼ぶと紹介されていました。また、環境省の鉱泉分析法指針では、源泉温度25℃以上34℃未満が「低温泉」、34℃以上42℃未満が「温泉」に分類されています。分析書でラムネ温泉が「低温泉」、にごり湯が「温泉」とされていたのは、この区分によるものでした。
ここで気づいたのは、32℃が不感温度の目安より少し低いことです。それなのに、それほど寒さを感じず、長く入っていられました。ラムネ温泉館さんの公式サイトでも、32℃の露天風呂は冬場に少し寒く感じるものの、ゆっくり浸かることで温かさを感じられると紹介されています。私が感じた温度の不思議にも、豊富な炭酸ガスが関わっているのかもしれません。冷と温の単純な交互浴というより、「炭酸の露天」と「成分の濃い内湯」という性格の違う2つの湯を往復している。そう感じた時間でした。
炭酸ガスはどこから来るのか…くじゅう連山の麓で地下を妄想する
芹川沿いを歩くと、源泉の建屋や飲泉所があちこちにあり、炭酸を含む湯が豊富に湧いていることに驚きました。湯船で泡にまみれながら、ふと「この大量の炭酸ガスは、そもそもどこから来ているのだろう」と気になりました。
長湯はくじゅう連山の南東麓にあります。私は、地下深くのマグマに由来するガスが地下水に溶け込み、岩石の成分を取り込みながら湧いているのではないか、と妄想しました。炭酸を含む水は岩石の成分を溶かすことがあるので、マグネシウムやカルシウムの多さにも関係していそうです。
調べてみると、なんと長湯温泉そのものを研究した資料がありました。2000年の「長湯温泉から放出される二酸化炭素の起源」という論文です。さらに、2017年の「九重火山に湧出する冷たい炭酸水」では、長湯温泉の炭酸ガスがマグマ由来であることや、地下水に深部からの炭酸ガスが混ざり、山麓へ流れる仕組みが紹介されていました。
どうやら、マグマ由来のガスが地下水に溶け込むという予想は、かなり近かったようです。もちろん、地下の岩石からどの成分がどれだけ溶け出したのかは、また別の話。それでも、火山の地下で水とガスが出会い、長い道のりを経て長湯の湯船へ届くという流れが、少しだけ見えてきました。にごり湯の分析書にある「炭酸水素イオン80.90mval%」という数字の奥に、くじゅう連山の地下の営みを思い浮かべる。そんな読み方ができるのも、分析書の面白さだと思いました。
源泉かけ流し宣言の町…宿ごとに違う湯を入り比べる
長湯で何軒か湯めぐりをすると、同じ温泉地とは思えないほど湯の表情が違いました。泡がびっしり付く湯、茶褐色の湯、湯の花が舞う湯。施設ごとに掲示された分析書を見比べても、源泉温度や成分が同じものは見当たりませんでした。
これだけ違うのは、それぞれの施設が異なる源泉を利用し、その個性を生かしているからなのかな、と考えました。循環させれば炭酸が抜けやすくなり、湯の表情も変わってしまうのかもしれません。
調べてみると、国土交通省の観光地域づくりの事例資料に、長湯温泉が2006年5月に全国で4番目となる「源泉かけ流し宣言」を行い、翌2007年6月には「全国源泉かけ流しサミット」を開催したことが紹介されていました。また、日本温泉協会の解説によると、源泉かけ流しとは、基本的に新しい源泉を注ぎ、浴槽からあふれた湯を再利用しない方式です。さらに、Discover Japanの大丸旅館さんの記事では、毎朝9時に湯を完全に抜いて清掃し、新しい湯を張っていることが紹介されていました。
源泉の個性を味わえる背景には、地域ぐるみで「かけ流し」を大切にしてきた歴史があるのでしょう。炭酸泉は時間とともに表情を変える湯なので、毎朝湯を入れ替える手間も、新しい湯を届けるための大切な仕事なのだろうと想像しました。分析書を確認しながら湯をめぐり、源泉温度や炭酸量の違いを肌で確かめる。長湯温泉は、そんな「入り比べ」が楽しい温泉地だと思いました。
「飲んで効き、長湯して効く」…飲泉文化を育てた松尾博士
温泉街の飲泉所で、炭酸泉を口に含んでみました。舌の上でぴりっと炭酸がはじけ、あとから鉄っぽい風味が追いかけてきます。なるほど、これが長湯の飲泉の味なのか。そして温泉街のあちこちで目にしたのが、「飲んで効き、長湯して効く」というフレーズでした。
湯治場に昔から伝わる言い回しが、そのまま残っているのだろうと思っていました。ところが調べてみると、もっと具体的な由来がありました。
日本温泉協会の紹介によると、この言葉を詠んだのは九州帝国大学の松尾武幸博士。ドイツで温泉治療学を学び、1933年(昭和8年)に長湯の炭酸泉を研究した人物です。日本交通公社の観光研究記事でも、博士が長湯の炭酸泉を高く評価し、入浴と飲泉を組み合わせた利用を地域に提案したことが紹介されていました。また、ニッポン旅マガジンの記事によると、1935年には博士の指導でドイツ風の共同浴場「御幸湯」が建てられたそうです。
さらに国土交通省の観光地域づくりの資料を読むと、飲泉場「コロナダ」が完成したのは1993年。ヨーロッパの飲泉文化を参考に、長湯にも以前からあった飲泉文化を再び広める取り組みの一つでした。
民間伝承だと思っていた言葉が、ヨーロッパ帰りの研究者の言葉だった。これは面白い発見でした。長湯の飲泉文化は、昔からの習慣と昭和初期の研究、そして平成のまちづくりが重なって受け継がれてきたのでしょう。あの独特の味にも、温泉地が歩んできた歴史を感じました。なお、飲泉の際は飲用可能な場所であることや、掲示された禁忌症・注意事項を確認することが大切です。
なぜ山あいの湯にドイツ文化が?炭酸泉がつないだ国際交流
長湯の温泉街を歩くと、洋風の建物やドイツ語の表記、ドイツワインが目に入りました。九州の山あいの湯治場に、なぜこれほどドイツの気配があるのか。最初は、観光向けの雰囲気づくりなのかなと軽く考えていました。
ただ、松尾博士がドイツで温泉治療学を学んだことを知ってからは、予想が変わりました。炭酸泉という共通点でドイツとつながっているのかもしれないと思いました。
調べてみると、国土交通省の白書には、1989年(平成元年)の「全国炭酸泉シンポジウム」をきっかけに、ドイツとの交流が始まったと紹介されていました。竹田市の公式サイトによると、同年11月には旧直入町の視察団がドイツの温泉地を訪問。さらに国土交通省の観光地域づくりの資料では、1998年に御前湯さんが完成し、バート・クロツィンゲン市の温泉施設と姉妹施設提携を結んだこと、2004年には姉妹都市提携に至ったことも紹介されていました。交流はワインにも広がり、ドイツで造られた直入ラベルのワインが、当時は年間1万3000本以上輸入されていたそうです。
交流の芯にあったのは、やはり炭酸泉だったようです。現在のクアパーク長湯さんの公式サイトにも、ドイツの温泉保養地「クアオルト」を原型とした施設だと説明されています。雰囲気づくりどころか、炭酸泉の価値を世界の温泉地と並べて見つめ直す、まちづくりの積み重ねだったと知りました。夕食にドイツワインを合わせるのも、長湯ならではの温泉文化の楽しみ方だと感じました。
藩主の湯から市営の湯へ 「御前湯」という名に宿る歴史
御前湯さんの名前を初めて見たとき、ずいぶん格式のある名前だなと感じました。ドイツ風の洋館との組み合わせも意外で、名前の由来がずっと気になっていました。
「御前」は身分の高い人を指す言葉なので、殿様が入った湯なのだろうと思いました。長湯は竹田の岡藩の領内にあったので、藩主が湯治に訪れていたのかもしれません。
調べてみると、御前湯さんの公式サイトに、宝永3年(1706年)、岡藩主の入湯や宿泊のために湯屋・御茶屋が建てられたと紹介されていました。さらに安永10年(1781年)には、岡藩の普請によって新湯(御前湯)がつくられ、これが現在の御前湯さんの始まりとされています。竹田市の歴史文化資料にも、岡藩の藩主や藩士が湯治に訪れた歴史が記されていました。時代が下ると、野口雨情や与謝野晶子ら文化人も長湯を訪れるようになります。
藩主の湯から、文人が訪れる湯治場を経て、いまは誰でも入れる市営の日帰り施設へ。江戸時代に生まれた「御前湯」という名前が、形を変えながら受け継がれているのは面白いことです。また、御前湯さんの館内案内によると、現在は3本の源泉を利用し、加温・加水なしのかけ流しで提供されているそうです。殿様が浸かった湯と同じ源泉かどうかは分かりません。それでも、同じ土地から湧く温泉に浸かったことを思うと、湯船で過ごした時間が少し特別なものに感じられました。



泡に包まれ、大地の息吹を感じ、いにしえの湯に思いを馳せる。
次の休みは、長湯温泉で「地球が紡いだ炭酸の物語」をたどる旅に出かけませんか?
- 泡で楽しむ炭酸泉
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マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 泡の付き具合を実況し始める
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ラムネ温泉館の32℃の露天風呂に浸かると、肌に無数の泡が付き始めます。マニアは「おっ、腕に来た! 次は太もも! おお、背中も!」と心の中で実況中継。連れが「静かに入ってなよ」と笑っても、「いや、これは観察だから」と真剣そのもの。気づけば自分の体を炭酸泉の実験台にしているのです。
- 32℃の露天から出られなくなる
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最初は「ちょっと冷たいかな?」と思った32℃の露天風呂。ところが泡に包まれているうちに、マニアはすっかり夢中になります。連れが「そろそろ内湯に行かない?」と声をかけても、「あと少し! この泡が育つところを見届けたい!」と謎の粘り。温度計よりも泡の成長が気になって仕方ありません。
- 浴槽の茶色い縁に見とれる
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長湯の浴槽で茶褐色の析出物を見つけると、マニアの目が輝きます。「おお、いい色してるなぁ」と湯船の縁をじっくり観察。連れが「景色も見たら?」と促しても、「この縁だって立派な景色だよ」と反論します。絶景の温泉地に来たはずが、浴槽の数センチに壮大なロマンを感じているのです。
- 湯口から地下のマグマを想像する
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勢いよく流れ込む湯を眺めながら、マニアは突然「この炭酸ガス、地下のマグマから来てるんだよなぁ……」とつぶやきます。連れが「いま何を見てるの?」と聞くと、「地球の内部」と早口で即答。目の前にあるのは小さな湯口でも、頭の中ではくじゅう連山の地下を大冒険。温泉に浸かりながら、勝手に地球探検を始めています。
- 分析書のマグネシウムにドヤ顔
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炭酸ガスの数字に目を奪われがちな長湯ですが、マニアは陽イオンの欄も見逃しません。「ほら、マグネシウムの割合がすごいでしょ!」と得意げに解説。連れが「で、それって何がすごいの?」と尋ねると、「えーっと……とにかく個性的なんだよ」とドヤ顔。説明が追いつかなくても、分析書への愛情だけは誰にも負けません。
- 源泉ごとの違いに興奮する
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長湯で何軒か湯めぐりをすると、泡付きも湯色も湯ざわりも違います。マニアは「こっちは透明! あっちは茶褐色! しかも温度まで違う!」と大興奮。連れが「どれも温泉でしょ?」と言うと、「いやいや、全部違うから面白いんだよ」と熱弁。湯めぐりのはずが、いつの間にか源泉の個性を探す研究旅行になっています。
- ドイツ文化に勝手な親近感を覚える
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温泉街でドイツ風の建物を見つけると、マニアは「おお、炭酸泉の国際交流だ!」と嬉しそう。ドイツワインを見かければ「これは温泉文化の勉強だな」と妙に真剣になります。連れが「ただワインが飲みたいだけじゃない?」と突っ込んでも、「違う。 これは長湯の歴史を味わう旅なんだ」と力説。温泉好きの好奇心は、ついに国境を越えました。
- 御前湯でお殿さま気分に浸る
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御前湯の名前を見ただけで、マニアの妄想は江戸時代へ。「ここは岡藩のお殿さまゆかりの湯なんだよなぁ」としみじみ。連れが「でも建物はドイツ風だよ?」と聞くと、「そこがまた長湯の面白いところなんだよ」と大喜び。湯船に浸かっているだけなのに、頭の中では岡藩からドイツまで壮大な歴史旅行を楽しんでいます。
- 炭酸泉なのに鉄を見つけて大興奮
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長湯温泉の炭酸泉をじっくり堪能したあと、今度は温泉分析書を眺め始めるマニア。「遊離二酸化炭素は……なるほど。ん? ちょっと待て! ……やっぱり鉄も入ってるじゃん!!」と、さらに大興奮。まわりからは”鉄人”とあだ名されてしまうのです。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!









