由布院温泉レビュー|共同浴場と名物グルメに出会う湯めぐり旅(大分県由布市)

湯め活びより由布院温泉のアイキャッチ画像

由布岳の麓に田園と温泉宿が点在し、川沿いの共同浴場からにぎやかな商店街まで歩いて巡れる由布院温泉。
澄んだ湯色や湯口の音、由布岳を映す水辺の風景など、場所を移すたびに異なる表情が現れます。
温泉、湖畔散策、地元食材の料理、名物グルメを一つの旅程に組み込める温泉地です。

この記事でわかること
  • ゆのつぼ温泉と乙丸温泉館の共同浴場体験
    由布院の異なる2つの共同浴場での湯色・湯温・湯ざわりの違い
  • 由布院の透明で優しい単純温泉の泉質
    湯口・オーバーフロー・析出物から読み取る温泉の個性
  • 朝・昼・夜で変わる宿の大浴場の表情
    時間帯による光と湯けむり、入浴体験の移ろい
  • 金鱗湖と由布岳が映る景観散策
    初秋の湖畔での写真スポット・景色の見どころ
  • 豊後牛から土産スイーツまでの食の流れ
    夕食・朝食・湯の坪街道でのグルメ体験と選び方
目次

由布院温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる

ゆめにゃん

猫は入れないからフィクションにゃ…

由布院温泉の魅力を詰め込んだ4コマ漫画。ゆめにゃんが源泉や泉質、朝霧や街歩きの魅力を紹介。

由布院温泉 体験記

初秋の青空に浮かぶ由布岳を正面に見ながら、車で由布院盆地へ入りました。
1日目は「ゆのつぼ温泉」、宿の大浴場、2日目は金鱗湖の散策を挟んで「乙丸温泉館」へ。
透明な湯色、湯口、オーバーフロー、水音を一つずつ観察しながら、1泊2日で由布院のお湯と街並みをたどりました。

この体験記は、訪問当時の個人的体験と記憶をもとに情報を交えて執筆しています。季節や営業状況、時間の経過などにより、掲載内容が現在と異なる場合があります。お出かけ前には、各施設の公式サイト等で最新情報をご確認ください。

由布岳と田園をたどる初秋の街歩き

高速道路を降りた先で由布岳が正面に現れ、田園や温泉宿が点在する盆地へ入ります。車を停めて川沿いを歩くと、水音や葉擦れの音が聞こえ、建物の一部から細い湯けむりが立ちのぼっていました。

  • 正面に現れた由布岳
    高速道路を降りて由布院盆地へ進むと、正面に由布岳の大きな山影が現れました。青空の下に緑の山肌がくっきり浮かび、窓を少し開けると草木を含んだ風が車内へ入ってきます。建物の屋根越しに白い湯けむりも見え始め、温泉地へ入ったことを視覚で確認しました。
  • 田園に点在する温泉宿
    駐車場に車を停め、荷物を整えて街歩きへ出ました。木造の家や温泉宿は一か所に固まらず、田畑や細い道を挟みながら点在しています。歩く向きを変えるたびに由布岳の稜線が視界へ入り、山を目印にしながら足を進める時間になりました。
  • 川音を追う小道散策
    川沿いの小道へ入ると、流れの音が周囲の気配をやわらかく包みます。日差しを受けた水面には細かな光が散り、ときおり小さな魚影が石の間を横切りました。木製の控えめな案内板や植栽が続き、立ち止まって川面を眺める回数が自然と増えていきます。
  • ゆのつぼ温泉へ到着
    川沿いを進んだ先で、共同浴場「ゆのつぼ温泉」の前に着きました。瓦屋根と木製の引き戸を備えた落ち着いた建物で、周囲の街並みにすっと溶け込んでいます。入口の前で足を止めると、背後の竹林から葉の擦れる音が聞こえ、通りのにぎわいとは少し異なる空気が流れていました。
ゆのつぼ温泉で向き合う透明な単純温泉

木戸を開けて入浴料を納め、静かな浴室へ入りました。温泉分析書を確認してから、湯色、湯口、析出物、オーバーフローを順番に観察。共同浴場らしい簡潔な造りの中で、透明なお湯の個性をじっくりたどれます。

  • 木戸の音が響く館内
    木製の引き戸を横へ滑らせると、ガラガラという乾いた音が館内に響きました。指定の入浴料を納め、靴を脱いで脱衣所へ進みます。人の話し声はなく、浴室から届くのは湯口と排水の音だけ。衣服を棚へ収め、手ぬぐいを持って浴室の扉を開けました。
  • 温泉分析書と浴槽の観察
    入浴前に温泉分析書へ目を通し、泉質欄に単純温泉と記載されていることを確認しました。浴槽は木枠で囲まれ、縁の一部には薄く重なった析出物が見えます。手では触れず、色や付き方だけを眺めて、長くお湯が通ってきた浴槽の表情を追いました。
  • 底まで見える澄んだ湯色
    手桶で掛け湯を済ませ、片足ずつ浴槽へ入れました。湯温は構えずに入れる範囲で、肩まで沈んでも湯色は変わりません。浴槽の底に敷かれた石の模様や、自分の指先の輪郭まで見える透明度です。手のひらでお湯をすくうと、光を受けたしずくが木枠へ落ちました。
  • 湯口とオーバーフロー
    腕をお湯の中で動かすと、きしみを意識しない滑らかな湯ざわりが手のひらを通ります。湯口からは途切れずに源泉が注がれ、顔を近づけるとごくかすかな鉱物系の香りが混じっていました。身体を沈めた分だけ湯面が上がり、縁を越えたお湯が波紋を残しながら洗い場へ流れていきます。
宿で重ねる夕・夜・朝の入浴と和食

宿ではチェックイン直後、夜、翌朝の3回、大浴場へ向かいました。時間帯によって窓から入る光や湯けむりの見え方が変わり、同じ浴槽でも印象が少しずつ移っていきます。食事では地元産の食材を使った和食を味わい、その都度水分補給も行いました。

  • 到着直後の大浴場
    15時に宿へ到着し、手続きを終えるとそのまま大浴場へ向かいました。浴室の大きな窓には庭木の緑が広がり、湯面にも葉の色が映っています。掛け湯を済ませて浴槽へ入ると、湯口から広がった波紋が窓の光を細かく揺らしていました。
  • さらりと流れる宿の湯
    手でお湯をすくい、湯色と香りを確認しました。お湯は無色透明で、腕を動かすとさらりと流れます。浴槽の縁まで進むと、湯口から入ったお湯が排水溝へ静かに向かっていました。ゆのつぼ温泉とは浴槽の広さや周囲の景色が異なり、同じ透明湯でも別の場面として記憶に残ります。
  • 地元食材を並べた夕食
    入浴後は冷水機で水分補給を行い、部屋の窓辺から夕暮れの山並みを眺めました。食事処では豊後牛のたたき、出汁を含んだ季節の煮物、炊きたてのご飯が順に並びます。肉は表面を噛み切ると赤身の旨味が広がり、煮物は箸を入れたところから出汁がにじみました。
  • 夜の湯けむりと水音
    食後は部屋で少し時間を置き、23時頃に再び大浴場へ向かいました。昼間は庭木が見えていた窓の外が暗くなり、照明を受けた湯面だけが浮かび上がっています。肩まで入ると白い湯けむりが目の前をゆっくり横切り、耳に入るのは湯口と排水の音だけ。浴室を出た後は、脱衣所で水分補給を済ませて部屋へ戻りました。
金鱗湖と乙丸温泉館をめぐる朝

翌朝は宿の朝風呂と和朝食を済ませ、チェックアウト後に金鱗湖を散策しました。その後は由布院駅近くの共同浴場「乙丸温泉館」へ移動。前日とは異なる湯温の一湯に入り、由布院滞在の入浴を締めくくりました。

  • 朝日が差す宿の浴室
    6時に目を覚まし、手ぬぐいを持って朝の大浴場へ向かいました。窓から入る光が浴槽の底まで届き、透明な湯色がはっきり見えます。湯口の近くでは細かな波紋が重なり、少し離れると水面は静かです。腕をお湯の中で動かし、朝の湯ざわりを確かめてから浴槽を出ました。
  • 湯気を上げる和朝食
    食事処には炊きたてのご飯、味噌汁、焼き魚、小鉢が並びました。湯気を上げる味噌汁の椀を持ち、焼き魚の身を箸でほぐしながら朝食を進めます。食後は部屋へ戻って荷物をまとめ、棚や窓辺を確認してからチェックアウトを済ませ、車へ荷物を積み込みました。
  • 秋空を映した金鱗湖
    金鱗湖へ足を運ぶと、風が水面を押し、細かな波紋が岸へ寄せていました。冷え込んだ朝に見られる朝霧の話を思い浮かべつつ、この日は澄んだ湖面に木々と秋空が映っています。湖畔を歩きながら立ち位置を変え、山、湖面、湖畔の建物が一枚に収まる場所を探してカメラを構えました。
  • 乙丸温泉館で締める一湯
    湖畔を離れた後は、由布院駅近くの共同浴場「乙丸温泉館」へ移動しました。木造建築の暖簾をくぐり、脱衣所で準備を進めると、桶の乾いた音が静かな館内に響きます。浴槽へ片足を入れると、前日のお湯より高めの湯温です。身体を急に沈めず段差で間を取りながら入り、湯上がりにはロビーで水分補給を行いました。
湯の坪街道で味わう名物と帰路

乙丸温泉館を出た後は湯の坪街道へ向かい、木造店舗が並ぶ通りを歩きました。揚げたてのコロッケをその場で味わい、ぷりんどらを土産に購入。帰り道では、建物の向こうに由布岳の稜線が残っていました。

  • 観光客でにぎわう通り
    共同浴場を出た後、湯の坪街道へ向かいました。木造の店舗や土産店が道の両側に並び、店先から揚げ物や焼き菓子の匂いが流れてきます。人の列を避けながら歩幅を調整し、看板や商品棚を一軒ずつ確認。路地の奥には温泉宿や由布岳の稜線も見えていました。
  • 揚げたてコロッケを実食
    列の最後尾へ並び、揚げたての金賞コロッケを一つ購入しました。紙包みを持つ指へ熱が伝わり、表面へ歯を入れると衣が軽い音を立てます。中にはなめらかにつぶされたじゃがいもが詰まり、肉の旨味と甘みが続きました。紙包みに落ちる衣を押さえながら、そのまま通りを進みます。
  • 土産に選んだぷりんどら
    食べ歩きを終えた後は、土産用のぷりんどらを購入しました。箱が傾かないよう袋の持ち手を短く持ち、混雑した通りを抜けて駐車場へ戻ります。車内では直射日光が当たりにくい位置へ置き、荷物の間で動かないよう向きを整えました。
  • 由布岳を映す帰り道
    エンジンをかけ、1泊2日で巡った浴場や湖畔の道を頭の中でたどりながら出発しました。建物が少なくなるにつれて由布岳の姿が再び大きくなり、カーブを曲がるとバックミラーの中へ移っていきます。透明な湯色、湯口の音、湖面の波紋、揚げ物の香りを記憶に残したまま、由布院を後にしました。
ゆめにゃん

湯を巡り、湖面を仰ぎ、名物を頬張る。
次の休みは、由布院温泉で「大分の豊かさ」を丸ごと味わう旅に出かけませんか?

由布院温泉 – アクセスと基本情報

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この記事を書いた人

温泉巡り歴15年。
トロトロのお湯と硫黄の香りが大好物。
なのに他の泉質にもすぐハマってしまう。
休日は山奥の秘湯へ直行。
そして、猫が好き。

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