あわら温泉では、宿ごとに異なる自家源泉を持ち、泉質や源泉温度、香り、湯ざわりにも違いがあります。
温泉分析書や湯口、析出物を見比べながら複数の浴場を巡れば、一つの温泉街に多彩なお湯が集まる面白さが見えてきます。
福井の海の幸や夜の街歩き、東尋坊や三国港へのドライブも組み合わせられる温泉地です。
- あわら温泉「湯巡り」の楽しみ
各宿で異なる源泉を体験。74本の泉質や香りの違いを比べる楽しみがわかります。 - 温泉分析書で「源泉観察」を深める
泉質の数値を実際の湯で確認。湯口やオーバーフロー観察の視点がわかります。 - あわら温泉「グルメ」の食べ歩き
湯けむり横丁での地魚・甘エビ・越前おろしそば。地元の味わい方がわかります。 - 「東尋坊」を組み込んだ観光ルート
朝風呂から温泉街散策、断崖と海鮮丼を巡る1泊2日の過ごし方がわかります。 - 「日帰り入浴」で複数源泉の比較
宿泊なしで複数施設の異なる湯を体験。訪問時の準備ポイントがわかります。
あわら温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


あわら温泉 体験記
青空が広がる7月、北陸道からバイパスへ入り、緑の平野を抜けてあわら温泉へ向かいました。
宿の温泉分析書を確認してから浴室へ入り、湯口やオーバーフローを観察。
別の宿にも立ち寄り、析出物や湯の花、香りの違いを確かめました。
翌日は朝風呂を済ませ、東尋坊と三国港へ車を走らせます。
宿に到着して最初に目に入ったのは、廊下に掲示された温泉分析書でした。源泉名や泉質、温度、湧出量を確認してから浴室へ向かうと、数値で読んだお湯が湯口から浴槽へ注がれる様子を、自分の目で追うことができました。
- 青空の下で温泉街へ到着
北陸道を降りてバイパスを進むと、緑の平野の先に温泉街の案内が現れました。車を降りると夏の風が通り抜け、旅館の軒先ではのれんが小さく揺れています。通りを見渡してから、本日泊まる宿の玄関へ向かいました。 - 廊下で温泉分析書を確認
受付を済ませて畳敷きの廊下を進む途中、壁に温泉分析書が掲げられていました。泉質欄にはナトリウム・カルシウム―塩化物温泉の表記。源泉温度や湧出量にも目を通し、浴室で確かめたい項目を頭に入れてから部屋へ荷物を置きました。 - 湯口と波紋を追う浴室
ガラス戸を開けると、大きな浴槽から流れ出したお湯が床を濡らしていました。透明な湯が湯口から途切れず注がれ、着水点から細かな波紋が広がっています。浴槽の縁や排水方向を眺め、オーバーフローの流れを確認してから体を洗いました。 - 塩気を帯びた湯ざわり
掛け湯のあと、湯船の縁に腰を下ろして足先から入りました。肩まで沈むと、さらりとした中に塩分を含むような湯ざわりがあります。湯口の近くでは、ごくかすかな潮を思わせる香り。湯けむりと水面の動きを眺めながら数分ごとに姿勢を変えました。
夕食前には、日帰り入浴を受け付けていた別の宿へ移動しました。同じあわら温泉でも、湯口の析出物、湯の花、香り、オーバーフローの様子は同じではありません。浴槽ごとの違いを順番に観察すると、自家源泉を巡る面白さが具体的になります。
- 白い析出物が残る湯口
次の宿の浴室では、湯口の周囲に白い析出物が重なっていました。お湯そのものは透明ですが、長い時間をかけて付着した跡が源泉の成分を視覚的に示しています。触れることはせず、注ぎ口の形や湯が落ちる位置を近くから観察しました。 - 浴槽を舞う小さな湯の花
湯船へ入って底をのぞくと、小さな白い湯の花がゆっくり動いていました。手で湯を軽く動かすと、流れに沿って浮き沈みします。最初の宿とは少し異なる土類系を思わせる香りもあり、無色透明という共通点の中に違いがありました。 - 露天風呂のオーバーフロー
石組みの露天風呂では、湯船の縁を越えたお湯が細い流れをつくり、足元を通って排水口へ向かっていました。岩に肘を置き、湯音と周囲の音を聞き分けます。頭上には夕方の空が広がり、風が湯けむりの向きを時折変えていました。 - 74本の源泉を知る
湯上がり処で冷たいお茶を飲み、水分補給を行いました。壁の解説には、温泉街に約74本の源泉があるとの記載。それぞれの宿が異なる源泉を管理している経緯を読み、1泊だけでは確かめ切れない数に、次に巡る宿の候補が増えていきました。
夕暮れ後は宿を出て、あわら湯のまち駅前の湯けむり横丁へ向かいました。小さな店が並ぶ通路には、出汁や焼き物の匂いが流れています。地魚、甘エビ、越前おろしそば、地酒を順番に味わい、食後は開湯の歴史をたどりながら宿まで歩きました。
- 赤提灯を目印に夜の通りへ
打ち水の跡が残る道を進むと、赤提灯の灯りが見えてきました。日中の明るい街並みとは異なり、夜は旅館の窓明かりと街灯が路面を照らしています。夏の風を受けながら、あわら湯のまち駅前の屋台村へ足を運びました。 - カウンターで地魚と冷酒
暖簾をくぐると、細い通路の両側に小さな店舗が並んでいました。扉を開けた店内には、醤油と出汁の香り。カウンターの端に座り、地元の冷酒と旬の地魚のお造りを注文し、目の前で料理が整えられる手元を眺めました。 - 甘エビと越前おろしそば
甘エビを口に入れると、やわらかな身から濃い甘みが広がりました。続いて届いた越前おろしそばは、固めの麺に大根おろしの辛味を含んだ出汁が絡みます。冷酒を少しずつ挟みながら、店主に周辺の店や季節の魚について尋ねました。 - 開湯の歴史をたどる帰り道
屋台村を出たあとは、宿へ直行せず夜の温泉街を歩きました。通りの案内板には明治16年の開湯当時を伝える内容が記され、街の成り立ちを追えます。途中でボトルのお茶を買って水分補給を行い、踏切の音を聞きながら部屋へ戻りました。
2日目は人の少ない時間帯に大浴場へ向かい、朝日の差す浴槽で湯口と波紋を眺めました。朝食と温泉街の散歩を済ませたあとは東尋坊へ移動。柱状節理の岩場を歩き、三国港では地魚を盛った海鮮丼で旅を締めました。
- 朝日が差し込む静かな浴室
早めに目を覚まし、タオルを持って大浴場へ向かいました。ガラス戸の先には人のいない浴槽があり、窓から差す朝日が湯面を照らしています。掛け湯をしてからゆっくり入り、響きやすい浴室に広がる湯口の音を聞きました。 - 朝の湯口と潮の香り
湯船の縁に頭を預けると、注がれた湯がつくる波紋が目の前を通り過ぎていきました。朝の浴室では周囲の匂いが少ないためか、潮を思わせる香りが前日より明瞭です。一度浴槽を出て冷たいお茶を飲み、水分補給をしてから支度に戻りました。 - 朝食後に湯のまち広場へ
朝食会場では、炊きたてのご飯、焼き魚、小鉢、味噌汁が並びました。食事を終えてチェックアウトしたあとは、あわら湯のまち駅周辺を散策。湯のまち広場のベンチに座り、ボトルのお茶を飲みながら駅前の動きを眺めました。 - 断崖と港の味を巡る
温泉街から車を走らせ、東尋坊の商店街を抜けると日本海と岩壁が現れました。柱状節理の岩場を慎重に歩き、波が岩に当たる音を聞きます。その後は三国港へ移動し、地魚やイカを盛った海鮮丼と味噌汁を味わってから帰路につきました。
あわら温泉では、宿ごとに使用源泉や湯づかいが異なります。日帰り入浴の時間も施設によって変わり、宿泊者の利用状況で受付が休止される場合があります。複数の浴場を巡る際は、営業情報と移動時間を事前に確認しておくと行程を組みやすくなります。
- 日帰り入浴の受付確認
旅館の日帰り入浴は、曜日や時間帯、宿泊状況によって変更される場合があります。公式サイトだけで判断せず、訪問当日に電話で受付時間と最終入館時刻を確認しておくと安心です。貸切や清掃時間と重なる可能性もあります。 - 源泉と湯づかいを確認
同じ温泉街でも、使用源泉、混合の有無、加水、加温、循環、消毒、放流方法は施設ごとに異なります。浴室や脱衣場に掲示された温泉分析書と浴用方法を読み、実際の湯口やオーバーフローと照らし合わせて観察します。 - 水分補給と入浴間隔
複数の施設を続けて巡る場合は、浴場ごとに休憩を挟み、用意された冷水や持参した飲み物で水分補給を行います。夏は屋外の移動でも汗をかくため、入浴回数だけでなく、徒歩や車での移動時間も含めて余裕を持たせます。 - 周辺観光との時間配分
東尋坊や三国港は温泉街から車で移動しやすい一方、夏休みや週末は駐車場や周辺道路が混み合うことがあります。朝風呂後に早めに出発するなど、温泉街の散策、食事、観光の順番を決めておくと動きやすいです。



湯に揺られ、海の幸を味わい、断崖の風に吹かれる。
次の休みは、あわら温泉で「福井の個性」を丸ごと巡る旅に出かけませんか?
あわら温泉 – アクセスと基本情報
| 温泉地名 | あわら温泉(芦原温泉) |
|---|---|
| 所在地 | 福井県あわら市 |
| 入浴施設 | 複数あり |
| 主な泉質 | ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 ナトリウム-塩化物泉・塩化物冷鉱泉 アルカリ性単純温泉 など施設により異なる pH:7.8~9.0前後(宿・源泉により異なる) |
| お湯の特徴 | あわら温泉は約74本もの源泉が点在し、宿ごとに異なるお湯を楽しめる全国でも珍しい温泉地です。 無色透明のお湯が中心ですが、源泉によって泉質や湯ざわり、源泉温度、湯づかいが異なります。 温泉分析書や湯口、オーバーフローを見比べながら巡ると、それぞれの個性をより身近に感じられます。 |
| 香り | 基本的には穏やかな香りのお湯が多く、源泉によってはほのかな潮のような香りや、ごく弱い硫黄の気配を感じる場合があります。 同じ温泉街でも宿ごとに印象が異なるため、香りの違いを確かめながら湯めぐりを楽しむのも、あわら温泉ならではの魅力です。 |
| 雰囲気 | 明治時代に開湯した歴史ある温泉街で、「関西の奥座敷」として親しまれてきました。 大型旅館が立ち並ぶ落ち着いた街並みの中に、足湯や湯けむり横丁などの立ち寄りスポットも点在しています。 昼はのんびり散策を、夜はやわらかな灯りに包まれた街歩きを楽しめます。 |
| 楽しみ方 | 宿ごとに異なる自家源泉を巡り、温泉分析書や湯口、析出物、湯ざわりなどを見比べながら入浴すると、あわら温泉ならではの個性をより深く味わえます。 湯上がりは越前がにや甘エビ、越前おろしそばなど福井の味覚を堪能し、湯けむり横丁で地酒を味わうのもおすすめです。 翌日は東尋坊や三国港まで足を延ばせば、北陸らしい海の景色や新鮮な海の幸も満喫できます。 |
| ※源泉や施設によって記載と異なる場合があります。コンディションによって印象は変わる場合があります。 ※掲載している情報は訪問時のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
- 自家源泉が彩る宿ごとの魅力
-
あわら温泉は集中管理を行わず、各館が独自の源泉を敷地内に所有しています。施設ごとに注がれるお湯の温度や成分濃度、微細な知覚が異なるため、宿泊先や立ち寄り先を変えるたびに新鮮な湯めぐりの醍醐味を堪能できるのが大きな特徴です。
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温泉マニアあるある! – あわら温泉編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 宿を選ぶ基準が「源泉」になる
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普通の人は料理や部屋、露天風呂の景色で宿を選びます。ところが、あわら温泉マニアは最初に見るのが温泉分析書。「この宿はpH8.8か」「こちらは塩化物泉だけど源泉温度が違うな」と、予約前から源泉データを比較し始めます。口コミより分析書を眺める時間のほうが長く、「同じ温泉街なのに全部違うなんて最高だな」とニヤニヤ。宿選びというより、源泉選びになっているのです。
- 温泉街なのに湯比べが止まらない
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一つの温泉街に泊まれば満足……とはなりません。「次の宿のお湯はどんな湯ざわりだろう」「香りは少し違うかな」と、日帰り入浴できる施設まで巡り始めます。浴槽へ入るたびに湯ざわりや香り、湯口の様子を確認し、「この宿はさらっとしてる」「こっちは塩分を少し感じるね」と一人で比較大会を開催。気付けばスタンプラリーではなく、源泉ラリーになっています。
※体調に気をつけ無理のない範囲で湯めぐりしています - 湯口より先に分析書へ向かう
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チェックインすると、多くの人は部屋や景色を見に行きます。しかしマニアは一直線に温泉分析書へ。「源泉温度は?」「湧出量は?」「循環かな?」と細かく確認してから浴室へ向かいます。そして実際に湯口を見て、「分析書どおりのお湯だ」と納得するまでが入浴前のルーティン。宿の人より館内を把握していることも珍しくありません。
- オーバーフローを見ると立ち止まる
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浴槽から静かに流れ出すお湯を見ると、なかなか前へ進めません。湯口から浴槽へ注がれ、縁を越えて流れていく様子をじっと眺め、「この流れ方、いいなぁ」と思わず見入ってしまいます。同行者から「まだ入らないの?」と声を掛けられても、「あと30秒だけ」と返事。湯船より先にオーバーフローを満喫しています。
- 析出物が宿ごとの名刺に見える
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湯口や浴槽の縁に付いた白い析出物を見つけると、「この宿らしい個性が出てるな」と嬉しくなります。普通なら見過ごしてしまうような部分でも、「付き方が違う」「前回来た時より増えてるかな」と観察開始。もちろん触ったり削ったりはしません。ただ眺めるだけなのに、展示品を見るような真剣な表情になります。
- 「今日はどの源泉だった?」が挨拶になる
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夕食の席では「料理おいしかったね」より先に、「今日のお湯どうだった?」という話題になります。「あの宿は香りが穏やかだったね」「湯ざわりが違ったね」と、お酒を飲みながら源泉談義。周りから見ると完全に温泉会議ですが、本人たちは大真面目です。同じ温泉街でも宿ごとに話題が尽きません。
- 一泊では帰りたくなくなる
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宿へ着いた瞬間から、「あと何軒回れるかな」と考え始めます。気になる宿を見つけるたびに、「次はここに泊まろう」「今度はあっちの源泉も見たい」と予定が増えていきます。チェックアウトの日には、観光パンフレットより宿一覧を見返しながら次回の計画を立て始める始末。あわら温泉は、一度では終わらない温泉街なのです。
- 「同じ温泉じゃない」が口ぐせになる
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「あわら温泉って全部同じお湯でしょ?」と言われると、思わず身を乗り出します。「いやいや、宿ごとに自家源泉なんだよ」「泉質もpHも源泉温度も違うことがあるんだ」と、つい解説モードへ。最後はスマホで温泉分析書の写真まで見せ始め、「次はこの宿へ行こう」と旅の計画まで提案、まわりからは”源泉アナリスト”とあだ名されます。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!







