黄金色の湯に、幾重にも重なった析出物。そして、静かなお湯の中で次々と現れる細かな泡。
筌の口温泉には、ただ浸かるだけでは通り過ぎてしまいそうな、大地の痕跡があちこちに隠れていました。
「この色はどこから?」「なぜこんなに泡が付く?」――眺めているうちに、知りたいことが次々と増えていきます。
今回は、そんな現地での興味を出発点に、資料を読みながら筌の口の湯について考えてみました。
- 床を覆う析出物は何だろう
共同浴場で目を奪われた、棚田のように重なる茶褐色の析出物に注目しました。 - 透明な湯はなぜ黄金色になる?
湯口では澄んでいるのに、湯船では黄褐色へ変わっていく不思議を追いかけました。 - 石鹸が泡立ちにくいのはなぜ?
石鹸の泡立ちや白いタオルの変色から、湯に含まれる成分へ興味が広がりました。 - 38℃台でも泡だらけになる理由
比較的温かい炭酸泉なのに、細かな泡がびっしり付く理由を湯口までたどりました。 - 火山の近くで硫黄臭がしない?
くじゅう連山の近くにありながら、硫黄とは異なる個性を持つ湯の成り立ちを考えました。

筌の口温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


筌の口温泉レビューと注目ポイント考察
共同浴場の床の析出物について考えてみた
共同浴場の引き戸を開けて、最初に目を奪われたのはお湯ではなく床でした。浴槽の縁から洗い場にかけて、茶色い析出物が段々に盛り上がり、まるで棚田のミニチュアのよう。足の裏に伝わる、ザラリとした硬い感触も忘れられません。色からして、まず思い浮かんだのは鉄でした。ただ、鉄による着色だけで、これほど厚く硬い造形になるのだろうか。茶色い表面の下にある「石」のような部分には、別の成分も関わっているのではないかと考えました。
大分県観光公式サイトによる筌の口共同浴場の紹介では、泉質は「ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉」とされています。また、黄褐色のにごり湯と鉄を思わせる香りも、筌の口を特徴づけるものとして紹介されています。ここで気になったのが、泉質名にも含まれているカルシウムと炭酸水素塩です。国内各地の温泉を調べた炭酸塩沈殿物に関する研究では、二酸化炭素や炭酸水素塩などを多く含む温泉で、大規模な炭酸塩沈殿物が形成される例が報告されています。また、別の温泉沈殿物の研究例では、温泉水から二酸化炭素が抜ける過程で、炭酸カルシウムの沈殿が進む例も示されています。
だとすれば、筌の口の床に広がる硬い部分にも炭酸カルシウムが関わり、そこへ鉄由来の赤褐色の着色が重なっているのではないか――そんな想像が浮かびました。棚田状の造形を見ていると、鍾乳洞などで見られるリムストーンのような形も連想します。小さな段差に沿って湯が流れ、そこへ少しずつ沈殿物が重なり、さらに流れ方が変わる。そんな繰り返しで、あの独特な凹凸が育ったのかもしれません。
毎日流れ続ける温泉が、少しずつ床の景色を変えてきたのだろうか。そう考えると、ただの床だったはずの場所まで急に愛おしく見えてきます。ただし、筌の口共同浴場の析出物そのものを分析し、主成分や形成過程を特定した資料は今回確認できませんでした。ここで書いた「炭酸カルシウムが関わっているのでは」という部分は、泉質と一般的な温泉沈殿物の研究から考えた私なりの仮説です。
湯口では淡いのに、なぜ湯船は黄金色になる?
新清館の露天風呂「こぶしの湯」は、木漏れ日が当たるとお湯が金色に見えます。ところが私が湯口を眺めたとき、出てきたばかりのお湯は比較的澄んで見えました。湯船の奥へ目を移すほど黄色が濃くなり、黄土色のにごりへ変わっていくように感じます。ほんのり金気臭もあり、「これは鉄が空気に触れて変化しているのだろう」と思いました。
そこで新しい分析書を確認すると、2021年の大分県公開「旅館 新清館(ヤマドリ)」温泉分析書には、鉄(Ⅱ)イオン4.8mg/kgと記載されています。知覚試験も「微弱黄色・微弱白濁」「中金気味・弱金気臭」。現地で感じた色や香りと、分析値が少しつながりました。
一方、この温泉の泉質名は「ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉」で、「含鉄泉」とは名乗っていません。日本温泉協会による泉質の解説では、含鉄泉は温泉水1kg中の総鉄イオンが20mg以上のものとされています。新清館では泉質名に「含鉄」が付かなくても、分析書には鉄がきちんと現れているわけです。
では、黄金色への変化にも鉄が関係しているのでしょうか。環境省「鉱泉分析法指針」には、一般に湧出直後の鉄イオンは鉄(Ⅱ)が中心で、空気との接触による酸化で鉄(Ⅲ)が増える場合があると記されています。鉄を含む温泉が空気に触れると赤褐色へ変化することも、日本温泉協会が含鉄泉の特徴として紹介しています。
そのため、筌の口でも鉄(Ⅱ)の酸化によって生じる水に溶けにくい鉄化合物が、黄色から黄褐色の色づきや濁りに関わっているのだろうと考えましたが、湯色をつくる物質そのものを分析した資料までは確認できていないため、これは分析書と一般的な鉄の変化から考えた仮説です。個人的におもしろかったのは、その変化が湯船の中で「時間の流れ」のように見えたこと。湯口から奥へ目を移しながら、地上へ出てきた温泉が少しずつ表情を変えていく様子を追いかけていました。
石鹸が泡立たずタオルは黄色に 「硬質な湯」を感じる
共同浴場で体を洗っていて、「あれ、石鹸がなかなか泡立たないな」と気づきました。何度こすってもモコモコした泡になりにくく、洗い流したあとにも何かが残るような感覚があります。そして湯上がりに白いタオルを見ると、うっすら黄色く染まっていました。最初に思ったのは、カルシウムやマグネシウムを含む「硬い水」の影響でした。
ところが帰ってから調べてみると、なんと筌の口温泉共同浴場の公式サイトに、そのものずばりの注意書きがありました。「泉質が硬質」で石鹸の泡立ちが少なく、タオルは温泉成分で黄色く染まるため注意してほしい、という内容です。……そもそも公式サイトで案内されていたのに、まさかの予習不足でした。現地で「なんで泡立たないんだ?」と一人で考え込んでいた時間は何だったのでしょうか。とはいえ、先に答えを知らなかったからこそ、石鹸の泡立ちやタオルの色まで温泉の特徴として意識できたのかもしれません。
では、なぜ石鹸が泡立ちにくいのでしょうか。国立国会図書館のレファレンス協同データベースによる解説では、カルシウムやマグネシウムなどを含む温泉や硬水では、石鹸の成分と反応して水に溶けにくい「金属石鹸」が生じ、洗浄力が低下すると説明されています。つまり、石鹸の成分の一部が泡になる前に別の形へ変わってしまうわけです。現地で感じた「何かが残るような感覚」も、この現象と関係していたのかもしれません。ただし、私が感じたものが実際に金属石鹸だったかを確認したわけではないので、ここはあくまで体験からの想像です。
一方、タオルが黄色くなる理由はどうでしょう。公式サイトでは「温泉成分で黄色に染まる」とされていますが、何の成分が主に着色しているのかまでは書かれていません。同じページでは湯について「鉄分が豊富で黄褐色」とも説明されているため、私は鉄を含む成分も関係しているのではないかと考えました。ただ、タオルの着色物そのものを分析した資料を確認したわけではありません。
おもしろいのは、「石鹸が泡立ちにくい」「白いタオルが黄色くなる」という、一見すると困りごとにも思える現象を、施設側が温泉の特徴としてきちんと案内していることです。地元では昔から、こうした湯の個性と付き合ってきたのでしょう。温泉巡りの実用的な教訓としては、泡立ちを求めて石鹸を延々と追加しないこと、そしてお気に入りの真っ白なタオルは避けること。私はむしろ、帰るころには少し色づいたタオルを眺めて、「今日も濃い湯だったな」とニヤついてしまいます。
旧泉質名「含芒硝・土類-重曹泉」を読むと湯の顔が見える
筌の口の資料を眺めていて、なんとも古めかしい名前に出会いました。
「含芒硝・土類-重曹泉」。
これは昔の記事に残っていた呼び名ではありません。2021年の大分県公開「旅館 新清館(ヤマドリ)」温泉分析書そのものに、現在の「ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉」と並んで、旧称として記載されています。
「重曹」は炭酸水素ナトリウム、「芒硝(ぼうしょう)」は硫酸ナトリウム。そして旧泉質名でいう「土類」は、カルシウムやマグネシウムを含む性格を表す言葉です。環境省の新旧泉質名対照表を見ると、「含芒硝-重曹泉」はナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉、「含土類-重曹泉」はナトリウム・カルシウム(・マグネシウム)-炭酸水素塩泉に対応しています。つまり、「重曹」という性格を軸に、芒硝と土類の要素も持っている――と読むと、現在のナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉という名前と、かなりきれいにつながります。
現在の泉質名は、主要な陽イオンと陰イオンを一定の基準に従って並べる方式です。環境省「鉱泉分析法指針」では、塩類泉についてmval%が20.00以上の成分を多い順に列記すると定めています。だから正確ではあるものの、慣れていないと少し暗号のようにも見えます。
一方、「含芒硝・土類-重曹泉」という昔の呼び方は、私にはどこかレシピのように感じられました。
「重曹系の湯で、芒硝もあり、土類の顔もある」。
もちろん旧泉質名のほうが科学的に優れている、という話ではありません。それでも、名前をほどいていくと「だから今の泉質名にナトリウム、マグネシウム、カルシウム、炭酸水素塩、硫酸塩が並んでいるのか」と、急に湯の顔が見えてくる気がしました。
分析書の名前は難しそうに見えます。でも、昔の呼び名と並べて読むと、その温泉がどんな成分を持っているのかを想像する入口になる。筌の口で、私はそんな楽しみ方をひとつ覚えました。
38℃でも泡まみれになる山里の湯
山里の湯の小さな浴槽に体を沈めて、しばらくすると腕に細かな泡がびっしり並び始めました。驚いたのは、これだけ泡が付くのに、お湯がそれほど冷たくないことです。私がこれまで入った天然炭酸泉には、もっと低い温度のものが多かったので、「38℃台でもこんなに泡が残るものなんだ……」と興味が湧きました。
調べてみると、別府温泉地球博物館による山里の湯の紹介では、泉温は38.3℃。比較として長湯温泉「ラムネ温泉館」の32.3℃、七里田温泉「下ん湯」の36.3℃が挙げられ、二酸化炭素は泉温が高くなるほど気化しやすいため、二酸化炭素泉は一般に泉温が高くないと説明されています。
山里の湯は大分県の紹介でも「含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉」とされています。環境省の鉱泉分析法指針では、泉質名に「含二酸化炭素」と付く基準は、遊離二酸化炭素が1kg中1,000mg以上。つまり、分析時点でそれだけの二酸化炭素を含む源泉だったことが分かります。
では、比較的温かい炭酸泉なのに、なぜ浴槽でもあれほど泡が見えるのでしょうか。
ここで注目したのが、小さな浴槽の湯口です。源泉は浴槽の上から落とされるのではなく、水中から入っていました。念のため過去の訪問記録を探してみたところ、小浴槽の湯口が浴槽内にある様子が複数確認できました。もし源泉を空中から落とせば、その間に空気との接触や攪拌が増えます。一方、水中から静かに供給されれば、少なくとも浴槽へ入るまでに二酸化炭素が逃げる機会は少なくなりそうです。さらに小浴槽は源泉の入口そのものなので、隣の大きな浴槽より湧出地点に近い状態の湯を楽しめます。
「炭酸を逃がさないために水中湯口にした」という施設側の設計意図を示す資料までは確認できませんでしたが、38.3℃という泉温であれほどの泡付きを見せる理由を考えていくと、水中湯口や源泉から浴槽までの短い流路も関係しているのではないか――私はそんなふうに考えました。
火山の近くなのに硫黄の匂いがしない くじゅうの地熱から考える
筌の口へ向かう道中、遠くの山肌に白い噴気が見えました。くじゅう連山は、現在も気象庁が監視している活火山です。ところが筌の口で湯に浸かっても、私には火山の温泉から連想しがちな硫黄の匂いはほとんど感じられませんでした。印象に残ったのは、むしろ金気臭と、炭酸泉で見られる細かな泡です。
「火山の近くなのに、どのようにこの湯になっていくのだろう」。
最初は、火山ガスの中から硫黄の成分が途中で失われ、二酸化炭素だけが地下水に残ったのではないか、と単純に想像しました。ただ、実際の地下では水の流れる経路や岩石との反応、ほかの地下水との混合など、さまざまな条件が重なります。筌の口について「硫黄だけが抜けた」と説明できる資料は見つかりませんでした。
それでも、九重と炭酸泉の関係には興味深い研究がみつかりました。九重火山に湧出する炭酸水を調べた研究では、九重火山南東麓の長湯温泉や周辺の高濃度炭酸水について、二酸化炭素の供給源にマグマ起源の成分が関わっていることが示されています。また、この地域の地下水そのものは、山に降った雨が地下へ浸透したものと考えられています。つまり九重では、山に降った水が地下へ入り、場所によっては深部から上がってきた二酸化炭素と出会い、炭酸を多く含む水になる例が実際にあるわけです。
一方、筌の口の炭酸が同じ仕組みで生まれたと直接示した資料は、今回確認できませんでした。とはいえ、山里の湯には二酸化炭素を多く含む源泉があり、新清館の分析書を見るとカルシウムやマグネシウム、ナトリウム、鉄、炭酸水素塩などさまざまな成分が含まれています。地下水が岩石の中を通る過程で成分を取り込みながら、現在の湯の性格が形づくられたのではないか――そんな想像は膨らみます。
そして九重町には、地下の熱を利用する大規模な地熱発電所もあります。JOGMECによる八丁原発電所の紹介では、1・2号機合わせて11万kW、蒸気井は760~3,000mの深さまで掘られているとされています。地下深くに浸透した天水が熱せられ、地熱貯留層をつくる仕組みも紹介されています。地熱発電の開発では、地域の温泉への影響も心配されました。そのため、九重町で続けられてきた地熱発電と温泉のモニタリングでは、地域の立ち会いのもとで湯量や湯質の変化が測定されてきたそうです。
山の上には噴気があり、地下深くでは地熱が利用され、その山あいには炭酸と鉄を感じさせる温泉が湧いている。これらがすべて同じ仕組みで直接つながっている、とまではわかりませんでした。それでも筌の口で湯に浸かりながら、「この泡の二酸化炭素は、地下のどこから来たのだろう」と想像すると、温泉の向こうに九重の大きな地下世界が見えてくるようでした。
山奥の湯に旅館が建った理由 硫黄鉱山と明治の賑わい
現在の筌の口は、お店や土産物屋が並ぶ温泉街ではなく、山あいに宿や温泉施設が点在する静かな場所です。それなのに新清館さんは、明治35年(1902年)創業とされる老舗旅館です。「こんな山の中で、どうして明治のころから旅館が成り立ったのだろう?」。最初は、温泉を目指す湯治客だけではなく、山で働く人や物を運ぶ人など、別の理由でこの地域を行き来する人も多かったのではないかと考えました。
調べてみると、九重町観光協会による筌の口温泉の紹介に、まさにそのヒントがありました。明治中期には大分牧場の創設、千丁牟田の開拓、硫黄鉱山の創業などに関わる人々で地域がにぎわい、そのころ旅館が建ち、営業するようになったとされています。つまり、「人が通る理由があったのでは」という予想は、それほど的外れではなかったようです。九重の硫黄山についてさらに調べると、歴史は明治よりずっと古く、「おおいた遺産」の硫黄山紹介では、江戸時代にはすでに本格的な硫黄採取が行われていたと紹介されています。明治以降になると民間による採掘が進み、大正から昭和にかけて最盛期を迎えました。
さらに興味深かったのが「道」です。同じ資料によると、硫黄を運ぶための道路が飯田高原を通り、それが後の「九州横断道路の基礎となった」とされています。現在のやまなみハイウェイそのものが、そのまま鉱山道路だったという単純な話ではありませんが、山の産業によって人や物が行き交う道がつくられていったことは分かります。なお、現在のやまなみハイウェイにつながる別府阿蘇道路の建設は1961年に始まりました。
そう考えると、明治の筌の口は、今の静かな姿とは少し違って見えてきます。牧場をつくる人、開拓に携わる人、硫黄鉱山で働く人、物資を運ぶ人――。そうした人々が飯田高原を行き来する中で、温泉と旅館が休息の場として利用されたこともあったのではないでしょうか。もちろん、「新清館が鉱山関係者を主な客として創業した」と直接示す資料を確認したわけではありません。ここは、観光協会が伝える「地域の賑わいと同時期に旅館が建った」という事実から膨らませた、私なりの想像です。
その後、筌の口には文学史とのつながりも生まれます。九重町観光協会の紹介によれば、昭和27年(1952年)には川端康成がこの地を訪れ、のちに九重を主な舞台とした『波千鳥』を残しました。そして硫黄山は、採掘の時代が終わった今も噴気を上げています。「おおいた遺産」には、飯田高原の人々がその噴気のなびき方から天気の動きを察してきたという話も紹介されています。
温泉が湧く山、硫黄が採られた山、そこへ人が集まり、道ができ、旅館が生まれる。すべてを一本の因果関係で結ぶことはできません。それでも、同じ九重の火山地域が「温泉」と「産業」の両方の舞台になり、それが山里の歴史を形づくってきたと考えると、筌の口の景色が少し違って見えてきました。



黄金の湯を眺め、泡に驚き、大地が刻んだ跡をたどる。
次の休みは、筌の口温泉で「九重の大地がつくる湯の物語」に触れてみませんか?
- 黄金色の湯が描く変化
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筌の口温泉を象徴する黄褐色の湯は、湯口付近と浴槽内で色合いが異なるのも見どころ。空気に触れながら変化していく様子まで眺めると、湯色そのものが温泉観察の楽しみになります。大分県の資料でも筌ノ口温泉は九重火山群周辺の温泉として挙げられています。
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温泉マニアあるある! – 筌の口温泉考察編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 床を見た瞬間、湯より先にしゃがみ込む
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共同浴場へ入って、普通の人がまず見るのは湯船。ところがマニアは、床を覆う茶褐色の析出物を見つけた瞬間に視線が足元へ。「ちょっと待って、この段々すごくない?」と、まだ入浴もしていないのに観察開始です。友達から「まず風呂入ろうよ」と促されても、「いや、この床だけでしばらくいける」と動こうとしません。温泉に来て床で足止めされるのです。
- 析出物を見て「育ってる」と表現する
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浴槽の縁から床へ幾重にも重なった析出物を見ると、「これ、何年かけて育ったんだろう」と急に愛おしそうな目になります。友達が「育つって植物みたいに言うなよ」と笑っても、「毎日ここを湯が流れて、少しずつ形が変わってるんだよ」とうっとり。もはや床ではなく、現在進行形の作品として鑑賞しています。
- 石鹸が泡立たないと逆にテンションが上がる
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石鹸を使ってみたものの、思ったほど泡立たない。「あれ?」で終わるのが普通ですが、マニアはここからが長い。「カルシウムかな? マグネシウムかな?」と分析書を思い出してニヤニヤします。友達が「泡立たないなら流せば?」と言っても、「いやいや、これも湯の個性だから!」とドヤ顔。なお、施設側がちゃんと案内していたことには後から気づきます。
- 白いタオルが黄色くなっても観察を始める
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湯上がりに白いタオルを見ると、ほんのり黄色。「うわ、色ついた!」と慌てるところですが、マニアはタオルを光にかざして「おお……ちゃんと残ったな」と妙に満足そう。友達から「それ喜ぶところ?」と聞かれても、「筌の口に来た記録みたいなもんだよ」とニヤリ。とはいえ、お気に入りの白いタオルを持ってきたことだけは少し後悔します。
- 旧泉質名を見つけると急に解読を始める
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「含芒硝・土類-重曹泉」という旧泉質名を見つけると、マニアの目が輝きます。「芒硝があって、土類があって、重曹だから……」と突然始まる温泉古文の解読。友達が「今の泉質名を読めばよくない?」と言っても、「昔の呼び方には昔の味があるんだよ」と譲りません。お湯に入るだけだった旅行が、いつの間にか泉質名の翻訳大会になります。
- 38℃台の炭酸泉で腕から目を離さない
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山里の湯で静かに浸かっていると、腕に細かな泡がびっしり。マニアは「おおお……来た来た!」と、自分の腕を凝視し始めます。一度泡をぬぐっては再び付くのを待ち、またぬぐっては待つ。友達から「さっきから何してるの?」と聞かれても、「泡の復活を見てる」と真顔です。炭酸泉では腕一本あれば、かなり長時間遊べます。
- 泡を見ていたはずなのに湯口を探し始める
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びっしり付いた泡を楽しんでいたマニアが、突然キョロキョロ。「ところで、この源泉どこから入ってるんだ?」と次の興味へ進みます。水中から供給されているように見えると、「なるほど……空気との接触が少ないのかな」とさらに夢中。友達はすでに会話についていけません。
- 黄金色と炭酸泉を同じ温泉地で比較したがる
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黄金色に変化する湯を眺めたあと、今度は細かな泡が付く炭酸泉へ。「同じ筌の口なのに、全然キャラが違うな!」と嬉しそうに比較を始めます。友達にとってはどちらも「いい温泉」ですが、マニアにとっては別競技。「色を見る湯と、泡を見る湯が近くにあるんだぞ」と、なぜか自分が発見したかのように語ります。
- 火山を見ながら温泉の成り立ちを妄想する
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くじゅう連山を眺めていたはずが、「このあたりって地熱もすごいんだよな……」と話が地下へ潜り始めます。炭酸、鉄、カルシウム、マグネシウムと頭の中で成分を並べ、「地下でどんなルートを通ってきたんだろう」と一人で壮大な物語を構築。友達が景色を楽しんでいる横で、マニアだけ地面の下を見ています。
- 湯口と湯尻を見比べて鉄を語る
-
黄金色の湯船に浸かりながら、なぜか湯口と湯尻を交互に眺め続けるマニア。友達が「きれいなお湯だね」と言えば、「湯口から出たばかりのお湯と、湯尻のお湯を見比べてみ? 色が違うだろ。鉄が空気に触れて変化してる可能性があるんだよ」と得意顔。最後は黄金色の湯をしみじみ眺めながら、「鉄って面白いよな……」と一人で感動し、まわりからは”鉄人”とあだ名されてしまうのです。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!









