静かな鰻池のほとりに、澄んだ硫黄泉が湧き、集落のあちこちから白い噴気が立ちのぼる鰻温泉。
湯に浸かり、路地を歩いているだけでも、火山の熱が今も暮らしのすぐそばにあることを感じさせる温泉地でした。
では、この高温の湯や硫黄の香り、スメを支える蒸気は、地下でどのようにつながっているのでしょうか。
そして、静かな鰻池そのものは、どのようにして生まれたのでしょう。
気になったことを一つずつ資料で追いながら、足元に広がる「水と熱の物語」を考えてみました。
- 鰻池はなぜマールなのか
池田湖とは異なる火山地形と知り、その成り立ちを追ってみたくなりました。 - 湖畔で湧く高温泉の熱源
静かな鰻池のすぐそばで、なぜ88.8℃もの源泉が湧くのか気になりました。 - 透明な硫黄泉を改めて考える
大好きで何度も入ってきた透明な硫黄泉を、成分の側から改めて眺めてみました。 - 集落を包む噴気の地下世界
あちこちから白い噴気が立つ風景を見て、その地下では何が起きているのか興味が湧きました。 - スメと温泉はつながるのか
食材を蒸せるほどの噴気と浴用の温泉は、地下でどんな関係にあるのか調べてみました。

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鰻温泉レビューと注目ポイント考察
鰻池はなぜ「カルデラ」ではなく「マール」なのか
鰻池を眺めていて最初に気になったのが、「こんなに大きな火口湖なのに、なぜ池田湖のようにカルデラとは呼ばれず、マールなのだろう?」ということでした。私は最初、単純に「大きければカルデラ、小さければマール」くらいの違いだと思っていました。ところが調べてみると、重要なのは大きさだけではなく、どのような噴火でその窪地が生まれたのかという形成過程でした。
そこで産業技術総合研究所 地質調査総合センター「池田カルデラ・鰻池マール形成噴火」を読んでみると、鰻池の噴出物には細粒火山灰や火山豆石が含まれ、マグマ水蒸気噴火が発生したと推察されています。また、産総研の「池田火山」詳細火山データ集でも、鰻池は池田カルデラとは区別して「鰻池マール」と整理されています。つまり、大量のマグマ放出に伴う大規模な陥没地形である池田カルデラとは、成り立ちが違うわけです。
私は「鰻池は小型カルデラなのかな」と考えていましたが、地質資料を追うと、むしろ“爆発によって開いた火口”という側面が見えてきました。湖面だけを眺めていると似ている二つの火口湖も、地下で起きたことをたどると名前まで変わる。これだけで、池田湖と鰻池を並べて見る面白さが一段増しました。
池田湖と鰻池は本当に同じ火山活動で生まれた?
池田湖と鰻池は距離が近く、地図で見ると火口地形が並んでいます。「ひょっとして、それぞれ独立した火山ではなく、一度の大きな火山活動が場所を移しながら続いたのでは?」。私はそんな連続噴火の姿を想像しました。最初は「約5,700年前、一本の割れ目に沿ってカルデラとマールが次々にできた」と考えていました。
そこで気象庁「池田・山川」の噴火活動史を確認すると、約6,400年前に現在の池田湖付近で激しい噴火が始まり、スコリア放出、プリニー式噴火、大規模な火砕流噴出へ進んだ後、活動域が東南東方向へ広がり、西北西-東南東方向に並ぶマール群が形成されたとされています。さらに産総研「池田火山」でも、池田湖から東南東方向へ松ヶ窪、池底、鰻池、成川、山川で次々と噴火したと整理されています。
ここで少し興味深いのが年代です。産総研の従来資料では5.6kaという表記もありますが、現在の気象庁では約6,400年前とされています。年代測定や暦年較正によって表現が変わるため、一つの数字に固定するより、「完新世の一連の池田火山活動」と捉えるほうがよさそうです。私が想像した“火口が順番に開いていく姿”は、思った以上に資料の中に残っていました。
88.8℃の源泉、その熱はどこから来るのか
区営鰻温泉でまず驚く数字が、源泉温度88.8℃です。「数千年前にできたマールのすぐそばで、今もこんな高温の湯が出る。それなら鰻池を作ったマグマの熱が、地下にまだ残っているのかな?」。私は、火口の下に高温の岩体があり、そこから割れ目を通って熱が上がってくるような地下断面図を想像しました。
まず現在の温泉について、いぶすき観光ネット「区営鰻温泉」を見ると、泉質は単純硫黄泉、源泉温度は88.8℃と案内されています。一方、気象庁「池田・山川」では、この火山地域について現在も噴気活動が認められるとしています。つまり、鰻地区周辺で地熱活動が現在も続いていること自体は確かなようです。
ただし、88.8℃という温度だけから「鰻池形成時のマグマが今も何km下に残っている」「マールを作ったときの亀裂がそのまま温泉の通路になっている」とまでは判断できません。熱源の位置や地下水の流れを追うには、地温、坑井、ガス組成など別の情報が必要です。それでも、数千年前に激しい噴火が起きた火口の縁で、今も高温の湯と噴気が現れている。この時間のつながりだけでも、かなり興味をそそられました。
単純硫黄泉の「硫黄」はどこから来るのか
区営鰻温泉では、硫黄を思わせる香りが感じられました。指宿市街地や海岸沿いには塩化物泉も多いのに、ここでは単純硫黄泉。「火口湖のそばにある温泉なのだから、地下の火山性ガスに含まれる硫黄が湯へ入っているのかな」。私はかなり直接的に、“地下から届いた火山の息吹”を想像しました。
火山地域の硫黄について調べると、その発想につながる一般的な仕組みはあります。米国地質調査所(USGS)「Yellowstone’s Active Hydrothermal System」では、噴気には水蒸気のほかCO₂やH₂Sなどが含まれ、地下のマグマから放出されたガスが熱水系と関わることが説明されています。また鰻地区についても、指宿市「鰻のスメ」では、スメを「火山性天然蒸気カマド」と紹介しています。
ただ、区営鰻温泉に含まれる硫黄が「どれだけ現在のマグマ性ガスに由来するのか」まで直接追跡した資料は、今回確認できませんでした。温泉中の硫黄には地下での水-岩石反応なども関わり得ます。だから「硫黄=マグマから直送」なのかはわかりませんでした。それでも、単純硫黄泉と火山性の噴気が同じ小さな集落に共存している。次は温泉水と噴気ガスを並べた分析データまで見てみたくなりました。
88.8℃なのに「単純硫黄泉」なのはなぜ?
88.8℃という源泉温度を見たとき、私は「これだけ高温なら、地下で岩石からいろいろな成分を溶かし込み、かなり成分量の多い温泉になるのでは」と考えました。ところが区営鰻温泉の泉質名は「単純硫黄泉」です。「こんなに熱いのに“単純”なの?」。ここから、温度と溶存成分量は本当に比例するのかが気になりました。
環境省「温泉療養のイ・ロ・ハ」では、単純温泉は「溶存成分(ガス成分を除く)が1,000mg/kg未満で、泉温25℃以上」と整理されています。また環境省「鉱泉分析法指針」では、総硫黄が2mg/kg以上含まれる場合、単純硫黄温泉として分類されます。つまり「単純」は温泉の個性が乏しいという意味ではなく、溶存成分量と特殊成分による泉質分類の言葉です。
そして私の「高温=成分総量が多い」という予想も、少し単純すぎました。温泉にどれだけ成分が溶け込むかは、温度だけでなく、水の起源、通過する岩石、地下での滞留時間、ガスとの反応や別の地下水との混合などにも左右されます。鰻温泉が具体的にどの仕組みでこの組成になったのかはまだ分かりませんが、88.8℃という“熱さ”と泉質名は別々の物差しで読む必要がある。この発見だけでも分析書を見る楽しみが増えました。
澄んだ湯から感じる「硫黄の香り」の正体
区営鰻温泉で印象に残ったものの一つが、澄んだ湯から感じられた硫黄を思わせる香りでした。透明な硫黄泉そのものは珍しいものではありません。それでも湯に浸かりながら、「そういえば、私が“硫黄の香り”と呼んでいるものと、白濁した湯で目にする硫黄は、同じものなのだろうか?」と気になりました。見えているものと香っているもの。普段はまとめて「硫黄」と呼んでいますが、調べてみると少し違う世界がありました。
硫黄の変化について米国地質調査所(USGS)「Geysers, Fumaroles, and Hot Springs」を読むと、地熱地域でみられる代表的なガスの一つに硫化水素(H₂S)があり、地表付近で酸化されることで硫黄などへ変化することが説明されています。また、USGS「Hot Water in Lassen Volcanic National Park」でも、H₂Sが酸素のある環境で酸化され、単体硫黄などへ変化する過程が紹介されています。つまり、私が鼻で感じていた「硫黄を思わせる香り」と、湯の中で目にすることがある硫黄の粒子は、ひとまとめに考えないほうがよさそうです。
もちろん、透明か白濁かという見た目だけで湯の状態や「鮮度」を判断することもできません。硫黄成分の存在形態や量、pH、温度、酸素との接触など、いくつもの条件が関わります。鰻温泉で何気なく感じていた香りから調べ始めただけなのに、最後には「鼻で感じる硫黄」と「目で見る硫黄」を分けて考えるようになりました。次に硫黄泉へ入ったときは、香りだけでなく、湯の透明度や湯の花の変化まで以前より気になってしまいそうです。
集落のあちこちから噴気が出る地下を想像した
鰻温泉を歩いていて強烈に印象に残るのが、浴場だけではなく集落のあちこちから白い蒸気が立ち上っていることです。「地下全体が巨大な地熱ボイラーになっていて、高温の熱水が上昇する途中で蒸気へ変わり、地面の亀裂という亀裂から抜けているのでは?」。さらに私は、マール形成時の爆発でできた破砕帯が、現在も蒸気の道として残っている姿まで想像しました。
そこで鰻地区について調べると、日本温泉協会「鰻温泉」では「集落全体が源泉地帯で、あちこちから温泉の噴気が上がっている」と紹介されています。また指宿市「鰻池~西郷が愛した温泉~」でも、地区内の各所に「スメ」と呼ばれる火山性の噴気が存在することが紹介されています。集落そのものが地熱活動の表面に乗っているように見えた私の印象は、かなり素直なものだったようです。
一方で、地下のどの深さで熱水が沸騰しているのか、マール形成時の亀裂が現在の噴気孔へ直接つながっているのかまでは分かりません。一般的な地熱地域では、地下水の循環や深部からの熱供給、圧力変化などが組み合わさって温泉や噴気が生まれます。地表の蒸気だけから地下配管図までは描けませんが、鰻では“地面そのものが温泉設備の一部”のように見える。その感覚が、この集落の面白さなのだと思いました。
「スメ」の蒸気と浴槽の温泉は兄弟なのか
鰻温泉でもっとも独特な文化の一つが「スメ」です。地面から出てくる蒸気を、そのまま天然のかまどとして利用します。「同じ集落から出ているなら、浴槽の温泉水とスメの蒸気は、地下では同じ熱水が気体と液体に分かれた“兄弟”なのかな」。私はそんな関係を想像しました。
現在のスメについては、いぶすき観光ネット「天然のかまど『スメ』」が、噴出する温泉蒸気を利用した天然のかまどとして紹介しています。さらに歴史を追うと、指宿市「鰻のスメ」には、嘉永4年(1851年)の『島津斉彬御供日記』に、熱湯や蒸気を使って唐芋を蒸した様子が記されていることが紹介されています。つまり、地下の熱を料理へ使う暮らしは少なくとも江戸時代末期までさかのぼれます。
地熱地域では、高温の地下水が上昇する途中で熱水と蒸気に分かれたり、蒸気が浅い地下水を温めたりすることがあります。ただし、個々のスメ孔と区営温泉の源泉が地下で同じ一本の流路につながっているかは確認できませんでした。人々が自然に出てくる地熱を、何世代にもわたって日常の台所へ取り込んできたこと。その事実だけで十分に興味深いです。
同じ鰻地区で源泉の性格が違うのはなぜ?
鰻地区を調べていて、かなり興味深かったのが源泉ごとの差でした。現在の区営鰻温泉はいぶすき観光ネット「区営鰻温泉」で源泉88.8℃の単純硫黄泉と案内されています。一方、民宿うなぎ湖畔については、2012年時点の現地情報をまとめた鹿児島温泉観光課六三四城「民宿うなぎ湖畔」に、泉温91.6℃、pH8.6、成分総計374mg/kg、単純温泉という分析値が記録されています。「こんなに近いのに、泉質名やpHが違うのか」。俄然、地下が気になりました。
私は最初、「硫黄を含むガスの影響を強く受けるルートが区営温泉で、別の岩石と長く反応したルートが湖畔側なのでは」と地下に二本の道を描きました。たしかに一般論として、温泉水の化学組成は火山ガスとの接触、水-岩石反応、地下水との混合、温度などで変化します。しかし、両源泉について深度や地下流路、ガス成分まで比較した資料は確認できませんでした。
しかも、民宿うなぎ湖畔の値は過去の記録であり、現在の分析値と同条件で直接比較することはできませんでした。それでも「鰻温泉=一種類の湯」と考えず、源泉ごとに分析書を追ってみる価値はありそうです。次に訪れたら、区営と湖畔側の最新分析書を並べて、Na⁺、SO₄²⁻、HCO₃⁻、総硫黄、メタケイ酸まで見比べてみたい。小さな集落なのに、地下は案外モザイク模様なのかもしれません。
池田湖・鰻池・開聞岳は一本の火山列なのか
池田湖、鰻池、山川、そして開聞岳。地図を眺めると、狭い範囲に火山地形が次々と現れます。「これは一本の巨大な割れ目に沿ってマグマが上昇し、カルデラ、マール、最後には開聞岳まで作ったのかな」。私は最初、指宿一帯を一つの巨大な火山システムとして一直線につなげていました。
池田側については、この想像に近い部分があります。気象庁「池田・山川」では、池田カルデラ形成後に噴火域が東南東方向へ広がり、西北西-東南東方向に並ぶマール群が形成されたと整理されています。また産総研「池田火山」でも、池田湖から鰻池、成川、山川へ連なる一連の火山活動が示されています。つまり池田カルデラと鰻池・山川のマール群には、確かに一連の噴火活動としてのつながりがあります。
ところが開聞岳まで同じ一回の活動としてつなげると、話は変わります。気象庁「開聞岳」によれば、開聞岳は約4,400年前に活動を始めた玄武岩~安山岩質の成層火山で、池田・山川の主要な噴火活動より後に形成されました。池田火山はデイサイト質の活動を主体としており、火山の性格も同じではありません。
私は「一本の割れ目が全部作った」という分かりやすい図を描いていましたが、実際の指宿はもっと複雑でした。カルデラを作る大噴火、列をなすマール群、その後の溶岩ドーム、さらに別の時代に成長した開聞岳。単純な一本線ではなかったからこそ、狭い地域に異なる火山活動が重なっていることが見えてきました。



澄んだ湯に浸かり、白い噴気を眺め、足元の大地に思いを馳せる。
次の休みは、鰻温泉で「火山がつないだ水と熱の物語」をたどってみませんか?
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温泉マニアあるある! – 鰻温泉考察編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 透明な硫黄泉を見ると分析書を開きたくなる
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澄んだ湯に硫黄を思わせる香り。そんな硫黄泉には何度も入っているのに、鰻温泉ではなぜか「ところで、この硫黄は分析書ではどう出てるんだ?」と急に気になります。友達が「透明でいい匂い、それで十分じゃない?」と言っても、「いや、硫黄がどんな形で存在してるのか見たい」と分析書を探し始める。楽しみ方が一段階おかしいのです。
- 88.8℃を見てゾロ目より地下を気にする
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源泉温度「88.8℃」の数字を見つけると、普通なら「熱っ!」で終わるところを、マニアは「この熱、どこから来てるんだろう」と地下へ意識が潜っていきます。「せっかく88.8なんだからゾロ目を喜べよ」と言われても、「いや、この温度が地表近くまで来る仕組みのほうが気になる」。もはや温泉に入りながら、頭の中だけ地下探検中です。
- 湯口より先に地面から出る湯気を見る
-
浴槽を前にしているのに、集落のあちこちから立ちのぼる白い噴気が気になって仕方ありません。「温泉入りに来たんじゃないの?」と聞かれても、「待って。あそこからも出てる」と道路脇を凝視。湯口、オーバーフロー、分析書を見るだけでは飽き足らず、ついに観察対象が地面そのものへ。鰻温泉では散策中まで温泉マニアの仕事が終わりません。
- スメを見ても最初に地下構造を想像する
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天然の蒸気を利用する「スメ」を見れば、普通なら「卵を蒸そう!」「サツマイモもいいね!」となるところ。マニアだけは白い蒸気を眺めながら、「この噴気と温泉水って地下ではどういう関係なんだろう」と考え始めます。友達が食材を準備している横で、ひとりだけ気相だの液相だのとブツブツ。お願いだから、とりあえず芋を蒸してください。
- 同じ集落で泉質が違うと急に元気になる
-
近い場所にある源泉の分析書を見比べて、泉質やpH、成分構成に違いを見つけるとテンション急上昇。「ほら!同じ鰻地区なのに違う!」とドヤ顔で報告します。友達からすれば「違ったら何なの?」ですが、本人には大事件。「地下で通ってきた場所が違うのかな」と想像が始まり、数百メートルの集落が突然、巨大な地下迷路に見えてきます。
- 「硫黄はどこから?」で一日遊べる
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硫黄を思わせる香りを感じた瞬間、「いい香りだね」で終われないのがマニアです。「この硫黄成分はどこから来たんだろう」と考え始め、分析書、地質資料、火山の資料へ次々と寄り道。「そんなこと知らなくても入れるよ?」という正論には、「知ったあとに入るのも面白いんだよ!」と反論。ひとつの香りから調査案件を勝手に増やしていきます。
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鰻池について調べていたはずなのに、気づけば池田湖、山川湾、開聞岳まで地図を広げています。「今日は鰻温泉の楽しむんじゃなかった?」と聞かれても、「だって周辺の火山活動も気になるじゃん」と当然のような顔。温泉分析書から地質図へ、地質図から火山史へ。温泉旅行だったはずが、南薩摩全体を掘り始めるのがマニアです。
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昨日まで「鰻池?火口湖でしょ」くらいだったのに、「マール」という言葉を覚えた瞬間から人格が変わります。池田湖の資料と鰻池の資料を見比べ、「なるほど、同じ火山地域でも地形のでき方が違うのか」と大興奮。そして数時間後には「ちなみに鰻池はマールなんだよ」と人に説明し始める。覚えたての専門用語ほど使いたくなる。それもマニアあるあるです。
- 池を眺めながら地下まで勝手に透視する
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静かな鰻池を眺めても、「きれいな湖だね」だけでは終わりません。湖畔の噴気、高温の源泉、硫黄を思わせる香りまで頭の中でつなぎ、「この足元では水と熱がどう動いてるんだろう」と妄想開始。もちろん地上から地下構造が見えるわけではありません。それでも見えない世界を資料片手に想像する時間こそ、温泉考察の楽しみになってしまいます。
- 最後は他人にも火山ロマンを要求する
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「池田湖はカルデラで、鰻池はマールって……ロマンを感じるでしょ?」と、なぜか相手にも感動を要求。友達が「え、何が?」と返しても、「だから!すぐ近くなのに違う地形なんだよ!」と説明を追加。まわりからは”おしゃべりマール”とあだ名されてしまうのです。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!









