千曲川のせせらぎに沿って温泉街が広がる長野県の戸倉上山田温泉。
あちこちから湯けむりが立ち上り、一歩足を踏み入れるとほんのりと硫黄の香りが鼻腔をくすぐります。
多様な源泉と個性豊かな外湯が点在し、街歩きと湯めぐりの魅力を兼ね備えた温泉地です。
- 戸倉上山田温泉の泉質と特徴
アルカリ性単純硫黄泉など、硫黄の香りも楽しめます。 - 高速からの距離と立ち寄り時間
白馬方面への移動中に立ち寄りました。外湯が充実しており1時間あれば入浴できます。 - 初めての日帰り入浴ガイド
共同浴場の選び方、流れ、持ち物などを記載しました。 - 温泉分析書で源泉の詳細を読む
pH・温度・源泉番号など。数値から浴槽の個性を読み取るコツです。 - 複数源泉ブレンドの湯めぐり
9源泉混合など。浴槽・施設ごとに異なる源泉組み合わせを比較できそうです。
戸倉上山田温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


戸倉上山田温泉 体験記
晴れ渡る夏の日、白馬へ向かう途中で急にお湯が恋しくなり、高速道路を降りました。
そこで目に入ったのが戸倉上山田温泉の案内板。
予定にはなかったものの、そのまま温泉街へ車を走らせます。
飛び込みで選んだ共同浴場では、9源泉を合わせた硫黄泉と、湯口から絶えず注がれる澄んだ湯が待っていました。
白馬へ向かう途中で高速道路を降り、事前の計画もないまま戸倉上山田温泉へ入りました。昼食を済ませて外湯を探し、硫黄の香りが混じる温泉街を走りながら一軒の共同浴場へ向かいました。
- 突然お湯が恋しくなる
白馬へ向けて長野県内を走っていると、急にどこかで温泉へ入りたくなりました。そのままインターチェンジで高速道路を降り、一般道へ。しばらく走ると「戸倉上山田温泉」の案内が目に入り、予定を変更して温泉街へ車を向けました。 - まずは車内で腹ごしらえ
時刻は13時30分を過ぎたところ。近くのコンビニエンスストアに立ち寄り、おにぎりとお茶を購入しました。車内で昼食を取りながらスマホを開き、現在地から立ち寄れる共同浴場を検索。思いがけず多くの外湯が並び、画面を何度も上下させました。 - 外湯を見比べて行き先決定
共同浴場の外観や浴槽の写真を一つずつ眺め、どこへ向かうか絞っていきます。今回は現在地から近かった湯元かめ乃湯さんを選択。事前の下調べもない飛び込みですが、こうして現地で行き先を決める時間も、予定外の立ち寄りならではでした。 - 風に混じる硫黄の香り
車を再び走らせると、開けた窓から入る風にほんのり硫黄の香りが混ざりました。千曲川周辺の街並みを眺めながら速度を落とし、細い道を慎重に進みます。旅館や温泉施設の看板が次々と視界へ入り、湯の町へ入ったことが鼻と目の両方から伝わってきました。
細い路地の先に現れたのは、歴史ある名前から想像していた姿とは少し違う、木目を生かした明るい建物でした。受付でのちょっとしたやり取りを経て、荷物をロッカーへ収め、浴場へ向かいます。
- 予想より新しい外観
対向車に注意しながら路地を進むと、木目を生かした建物が現れました。「湯元」という名前からもっと年季の入った建物を想像していましたが、外観はすっきりとした印象です。敷地内の駐車場へ車を入れ、入口の暖簾を目指しました。 - 石けんを忘れて受付へ
自動券売機で入浴券を購入した直後、持参した荷物に石けんがないことに気づきました。受付で事情を伝えると、「石けん単体は大きいから」とタオル・石けんセットへ変更していただけました。予定外の立ち寄りだっただけに、この小さなやり取りまで旅の一場面として残っています。 - 暖簾をくぐって脱衣所へ
小さな石けんと無地のタオルを受け取り、男湯の暖簾をくぐりました。脱衣所には木を使った内装が広がり、壁際には鍵付きロッカーがずらり。持っていた大きめのリュックもそのまま収まり、荷物をしまって浴場側のガラス戸へ目を向けました。 - 浴場へ入る前に掲示を確認
服を脱いですぐ浴槽へ向かうのではなく、まず周囲の掲示を確認します。脱衣所から浴場入口付近には温泉分析書などが掲げられており、足が自然とそちらへ向きました。源泉名や泉質の文字を追っているうちに、目の前のお湯を早く確かめたくなってきます。
温泉分析書には9つの源泉を合わせた混合泉、アルカリ性単純硫黄温泉、pH8.61の文字。内湯では澄んだ湯色と滑らかな湯ざわり、露天では青空と外気を挟みながら、湯口やオーバーフローまでじっくり眺めました。
- 9源泉混合の分析書を読む
温泉分析書には、9つの源泉を合わせた混合泉と記されていました。泉質はアルカリ性単純硫黄温泉、pH8.61。源泉番号がずらりと並ぶ掲示を目で追いながら、成分表にも視線を移します。数値を一通り確認したところで、石けんを持って洗い場へ向かいました。 - 澄んだ内湯へゆっくり入る
体を洗ってから、大きな内湯へ足先からゆっくり沈みます。8月中旬の午後でしたが、熱さが前に出すぎない湯加減で、そのまま肩まで入りました。湯口から注がれるお湯は澄んだ湯色。注ぎ口の周囲では水面が細かく揺れ、波紋が浴槽いっぱいへ広がっていきます。 - 滑らかな湯ざわりと硫黄香
両手でお湯をすくうと、指の間からするりと流れ落ちました。浴槽の縁からは湯が途切れずオーバーフローし、床を伝う音が浴室内へ響きます。鼻を近づけすぎなくても硫黄の香りがほのかに届き、透明な湯色との組み合わせを眺めながら何度も湯口へ視線を戻しました。 - 青空の下で露天へ移動
内湯を出て露天エリアの扉を開けると、夏の外気が肌へ当たりました。露天風呂は内湯より少し入りやすい温度に感じ、青空を眺めながら浴槽の中で手足を伸ばします。隣の一人用陶器風呂は利用者が途切れなかったため今回は見送り、湯口周辺の白い析出物や湯の花を目で確かめました。
浴場を出たあとも、温泉分析書と湯づかいの掲示をもう一度確認しました。ジェットバスだけ別源泉を使っていることにも気づき、浴槽ごとの違いまで記憶に残ります。水分補給を済ませ、次回は温泉街そのものを巡ろうと決めて白馬へ出発しました。
- 湯上がりにもう一度分析書へ
浴場を出て体を拭いたあと、すぐ服を着て帰るのではなく、温泉分析書の前へ戻りました。入浴前に読んだ内容を、実際の湯色や香り、湯ざわりと重ねながら再確認します。一度お湯へ入ったあとで眺めると、源泉番号や温度の数字にも別の具体性が加わりました。 - ジェットだけ別源泉を確認
掲示を読み進めると、ジェットバスにはほかの浴槽とは異なる城山5号源泉が使われ、浴槽水を噴射するため「循環あり」と記されていました。一方、主な浴槽側の掲示には加水・加温・循環なしの表示。浴槽ごとに湯づかいを分けていることが分かり、現場での管理や調整へ自然と意識が向きました。 - ロビーでしっかり水分補給
服を着てロビーへ戻り、自動販売機で冷えたミネラルウォーターを購入しました。ベンチへ腰掛け、少しずつ口へ運びながら水分補給。浴室で聞いていたオーバーフローの音や、湯口から立っていたほのかな硫黄の香りを頭の中でたどり、しばらくそのまま座っていました。 - 次は温泉街ごと歩いてみたい
今回は白馬へ向かう途中の短い立ち寄りで、外湯も一か所だけ。それでも車へ戻るころには、ほかの共同浴場や夜の温泉街にも足を運びたくなっていました。次回は一泊して湯めぐりをし、おしぼりうどんにも挑戦してみたいところです。再びハンドルを握り、午後の道路を白馬方面へ走り出しました。



千曲川の風に包まれ、滑らかな湯に浸かり、郷土の味覚に思いを馳せる。
次の休みは戸倉上山田温泉へ出かけてみませんか?
戸倉上山田温泉 – アクセスと基本情報
| 温泉地名 | 戸倉上山田温泉 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県千曲市 |
| 入浴施設 | 複数あり |
| 主な泉質 | アルカリ性単純硫黄温泉(低張性・アルカリ性・高温泉) ※源泉によって泉質・温度などは異なります。 pH:8.7前後 |
| お湯の特徴 | 無色透明の澄んだ湯を基本に、源泉や条件によって薄緑色や白っぽく見えることもあります。 複数の源泉を混合して利用する浴場や源泉掛け流しの施設もあり、湯色や湯ざわり、湯口、湯の花などを見比べながら巡れるのが魅力です。 |
| 香り | アルカリ性単純硫黄温泉を中心とする戸倉上山田温泉では、ほのかな硫黄の香りも特徴のひとつです。 実際に温泉街を走っていると風に硫黄の香りが混じり、浴場では湯口や湯面からもふわりと漂ってきました。 源泉や施設による違いにも注目です。 |
| 雰囲気 | 千曲川沿いに旅館や共同浴場、飲食店が集まり、昔ながらの温泉街らしい風景が残っています。 昼は外湯を巡りながらのんびり散策し、夜はネオンや射的場など昭和レトロな表情を楽しめるのも戸倉上山田ならではです。 |
| 楽しみ方 | まずは温泉街に点在する外湯を巡り、源泉ごとの湯色や香り、湯ざわりの違いに注目してみましょう。 湯上がりには、辛味大根のしぼり汁と信州味噌で味わう郷土料理「おしぼりうどん」も候補に。 少し足を延ばせば、荒砥城跡や姨捨の棚田などもあり、温泉・街歩き・郷土料理・眺望を組み合わせて楽しめます。 |
| ※源泉や施設によって記載と異なる場合があります。コンディションによって印象は変わる場合があります。 ※掲載している情報は訪問時のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
- アルカリ性単純硫黄温泉が多い
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戸倉上山田温泉では、アルカリ性単純硫黄温泉が代表的な泉質です。無色透明を基本としながら、源泉や条件によって湯色にも変化が見られ、硫黄泉らしい香りとともに多彩な表情を楽しめます。
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戸倉上山田温泉には、源泉掛け流しで温泉を提供する宿や共同浴場があります。豊富な温泉資源を背景に、湯口から注がれる湯やオーバーフローなど、温泉そのものに注目した湯めぐりができるのも魅力です。
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千曲地域の郷土料理として知られる「おしぼりうどん」も、戸倉上山田温泉で注目したい名物です。辛味大根のしぼり汁に信州味噌などを加え、温かいうどんをつけて味わう独特の食文化に触れられます。
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温泉マニアあるある! – 戸倉上山田温泉編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 温泉街に入った瞬間、鼻がセンサーになる
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街を歩いていて硫黄の香りがふわっと届くと、「おっ、来た来た!」と急に鼻をクンクン。同行者が普通に景色を見ている横で、「この辺、硫黄いるよね?」と確認を始めます。まだ浴場にも着いていないのに、すでに温泉探索は始まっています。
- 透明な湯ほど湯口を凝視する
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澄んだ湯色を見て「透明だね」で終わらないのがマニア。湯口へ近づき、湯の花、析出物、波紋、香りまで順番に確認します。「透明なのに硫黄の香りがある、この組み合わせがいいんだよ」と説明を始めたら、しばらく戻ってきません。
- 源泉番号の多さに一度フリーズする
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温泉分析書を見つけて近づいたら、26号、27号、30号、32号、35号……と源泉番号がずらり。「えっ、まだあるの?」と読み進め、混合泉だと知ってさらに興奮します。全部覚えようとしますが、浴槽へ入るころにはだいたい最初の3本しか残っていません。
- 「アルカリ性単純硫黄温泉」でドヤ顔する
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同行者から「透明なのに硫黄泉なの?」と聞かれると待ってましたとばかりに、「そう!戸倉上山田はアルカリ性単純硫黄温泉が中心なんだよ」とドヤ顔。さらにpHや源泉の話まで始めますが、相手はすでに暖簾の向こうへ消えています。
- オーバーフローを見ると予定時間が延びる
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浴槽の縁からお湯がサラサラとあふれていると、なぜかその場から動けなくなります。湯口を見る、床を流れる湯を見る、また湯口を見る。「なるほど……」と何かを理解した顔をしていますが、その間にも集合時間は刻々と近づいています。
- 「同じ温泉地だから同じ湯」とは考えない
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外湯を見つけるたび、「ここはどの源泉だろう?」と気になって仕方ありません。源泉、混合方法、湯温、香り、湯色が違えば、次の浴場にも入りたくなります。一湯入れば満足するどころか、一湯入ったことで次の一湯への興味が増えてしまいます。
- 温泉分析書を見つけると入浴が後回しになる
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暖簾をくぐったら早く浴槽へ行けばいいのに、温泉分析書を発見するとその場で停止。「源泉名は……泉温は……pHは……」と読み始めます。同行者がとっくに浴場へ消えてもまだ分析書の前。戸倉上山田では源泉が多いので、なおさら時間がかかります。
- ジェットバスより分析書に興奮する
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ジェットバスを見ても「ふーん」で通過するのに、その横で別源泉の掲示を発見すると急停止。「待って、こっち源泉違うじゃん!」と目の輝きが変わります。ジェットの噴射より、源泉名と湯づかいの文字列にテンションが上がる。それが温泉好きの不思議な生態です。
- 七つの外湯を知った瞬間、予定表を作り始める
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「外湯が七つあります」と聞いた一般客は「たくさんあるね」。マニアは「営業時間は?定休日は?源泉は?」と即座に調査開始です。温泉街散策だったはずが、いつの間にか外湯攻略ルートへ変更。おしぼりうどんを食べる時間だけは死守します。
- 湯色の微妙な違いを見逃さない
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透明に見えたかと思えば、別の浴槽では薄緑色に見えたり、条件によって白っぽく見えたり。「照明かな?湯の花かな?今日はこの色か……」と浴槽の前で観察が始まります。友達が「どれも同じじゃない?」と言っても、「いや、この違いがおもしろいんだよ!」と譲らず、まわりからは“色彩の番人”とあだ名されてしまうのです。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!









