三朝温泉レビュー|世界有数のラドン泉と国宝・投入堂、山陰の旬グルメを巡る旅(鳥取県三朝町)

湯め活びより三朝温泉のアイキャッチ画像

三徳川の清流に沿って木造建築が連なり、川沿いのそこかしこから白い湯けむりが舞い上がります。
開湯から八百五十年を超える歴史を持ち、古くから湯治場として人々を迎えてきた名湯です。
浸かるだけでなく、湯気を吸い、源泉を口に含むという独自の様式が、今もこの街に息づいています。

この記事でわかること
  • 世界有数のラドン泉、泉質データと湯ざわり
    世界的な濃度と、無色透明でやわらかな泉質を体験。
  • 昭和レトロな温泉街の景観と川沿いの風情
    三徳川のせせらぎと湯けむり、木造建築が重なる冬の澄んだ空気感。
  • 浸かる・吸う・飲む、三朝ならではの湯文化
    温泉に身を沈め、湯気を吸収し、飲泉で味わう立体的な温泉体験。
  • 冬の山陰の味覚、松葉ガニとのどぐろ
    旬の海の幸と地元名物・牛骨ラーメンで、湯上がりの食の満足度を高める。
  • 温泉街の穴場スポット、気軽な散策の楽しみ方
    手湯やベンチ、昭和の路地裏で、観光化されない素朴な温泉地の余韻を味わう。
目次

三朝温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる

ゆめにゃん

猫は入れないからフィクションにゃ…

三朝温泉の魅力を詰め込んだ4コマ漫画。浸かる・飲む・吸う体験や風情ある温泉街を猫のゆめにゃんが紹介。

三朝温泉 体験記

スタッドレスタイヤに履き替えた愛車を走らせ、新春の冷たい空気が満ちる1月8日の三朝温泉へ向かいました。
路面に雪はなく、澄み切った晴天のもと、三徳川のせせらぎと川面から立ち上る湯気が出迎えてくれます。
浸かって、吸って、味わうという三朝ならではの奥行きある湯巡り体験を、五感の赴くままに巡った記録です。

この体験記は訪問当時の体験をもとに執筆しています。季節や営業状況などにより、掲載内容が現在と異なる場合があります。お出かけ前には、各施設の公式サイト等で最新情報をご確認ください。

三徳川の清流に包まれたレトロな温泉街を歩く

1月8日の柔らかな日差しの中、鳥取の三朝温泉に到着しました。道中に雪はなく、三徳川のせせらぎが聞こえる静かな街並みには昔ながらの木造旅館が並び、川沿いから白い湯けむりが静かに舞い上がっています。

  • 川沿いに広がる湯けむりの景観
    車を降りると、冬のキリッとした冷気の中にほんのりと温かい風が混ざり合います。三朝橋の上に立ち三徳川を見下ろすと、川辺から立ち上る白い湯気がゆらゆらと立ち上る光景が視界に広がりました。
  • 木造建築が並ぶレトロな情緒
    橋を渡って温泉街の路地へと足を踏み入れると、昭和の面影を残す射的場や駄菓子屋が暖簾を掲げています。カラコロと響く下駄の音を聞きながら歩を進めると、タイムスリップしたかのような錯覚を覚え、思わず足取りが緩みます。
  • 川辺に佇む河原風呂の開放感
    三朝橋のすぐ袂にある河原風呂へ視線を向けると、脱衣所から数歩で届く距離に大きな岩風呂が広がり、川のせせらぎとひとつになった湯面が光を反射しています。遮るもののない大空の下で湯浴みを楽しむ人々の姿がありました。
  • 静けさに包まれる冬の空気感
    正月過ぎの時期でありながら、賑やかさの奥にどこか凛とした静寂が漂っています。澄んだ冬空を見上げながら川沿いの遊歩道を歩くだけで、鼻腔をくすぐる水の匂いと微かな鉱物臭が混ざり合い、深呼吸を繰り返しました。
世界有数のラドンを含有する名湯に身体を沈める

脱衣所で温泉分析書を眺めると、ラドンを含むことがしっかりと記されていました。浴場へ一歩踏み入れると、ガラス越しに差し込む陽光が澄み切った湯面を照らし、湯口からコンコンと注がれるお湯が静かな波紋を描いていました。

  • 温泉分析書に記された確かなスペック
    木枠の額に入った温泉分析書に目をやると、泉質欄には単純放射能泉の文字と高いラドン含有量が並んでいます。源泉温度の高い湯であることを知り、数値を確かめるうちに、これから入る湯への期待が高まりました。
  • 無色透明なお湯とやわらかな湯ざわり
    湯船の縁に腰掛け、足先からお湯を掛けます。肌を滑り落ちる湯ざわりはどこまでも軽やかで、引っかかりが一切ありません。そのまま肩まで沈めると、無色透明な湯底まで自分の足先がくっきりと透けて見えました。
  • 湯口から絶え間なく注がれる熱めの湯
    湯口に近づき、手をかざすと熱めのお湯が指の隙間をすり抜けていきます。湯口の周りには薄い析出物が付着し、長年湧き続けてきた時間を感じさせます。
  • 湯船の縁を越えて流れる豪快な湯量
    肩まで沈むと、押し出された湯がザーッと縁を越えて流れ出します。澄み切った湯の温もりに包まれながら、オーバーフローの音を聞いて過ごしました。
「吸う」と「飲む」で三朝ならではの湯文化を体験する

三朝温泉の面白さは、湯船に浸かることだけにとどまりません。浴室に漂う温かな湯気を感じ、温泉街に設けられた飲泉所では、案内を確かめながら源泉を少量味わいます。肌、鼻、舌を使い、三朝ならではの湯を立体的に楽しみました。

  • 浴室に漂う温かな湯気を感じる
    湯船の端に座り、浴室の上部に白く漂う湯気を眺めながら、ゆっくりと呼吸しました。硫黄の強い主張はなく、かすかな鉱物のような香りが鼻から喉へと抜けていきました。
  • 飲泉所で味わう三朝の源泉体験
    温泉街の一角にある飲泉所に立ち寄り、掲示を確認してから、湯口のお湯を少量受け取りました。温かな湯気とほのかな鉱物の香りを感じながら、一口ずつ口へ運びました。
    ※飲泉は許可された場所で掲示内容や飲用量を確認し、案内に従ってください。
  • 癖の少ないまろやかな味わい
    口に含むと、かすかな塩気が舌の上に残ります。強い苦味や金属味はなく、出汁を思わせるような丸みのある口当たりが印象に残りました。
  • 五感でたどる三朝独自の湯文化
    湯船では肌で湯ざわりを確かめ、浴室では湯気を感じ、飲泉所では舌で味わいます。一つひとつを巡るうちに、一般的な湯巡りとは異なる三朝らしい体験が形になっていきました。
山陰の冬の味覚と地元の食文化に舌鼓を打つ

湯上がりには、冬の山陰ならではの味覚が待っています。松葉ガニをはじめとする海の幸や、地元で愛され続ける牛骨ラーメン、さらには温泉街で味わう特製ヨーグルトまで、散策の途中で出会う食のバリエーションが旅の時間を彩ります。

  • 松葉ガニとのどぐろで味わう海の恵み
    夕食の膳に運ばれてきたのは、紅く染まった松葉ガニと、香ばしく焼き上がったのどぐろです。身の詰まったカニ肉を頬張ると濃厚な甘みが広がり、皮目がパリッと焼けたのどぐろからは上質な脂があふれ出しました。
  • 鳥取名物・牛骨ラーメンの深いコク
    昼時に暖簾を潜ったラーメン店で注文した牛骨ラーメンは、透き通ったスープの表面に、細かな脂のリングが浮かんでいます。一口レンゲですすると、見た目のあっさり感からは想像できない香ばしいコクが口中に広がりました。
  • 三朝ヨーグルトで楽しむ爽やかな甘み
    散策の途中に立ち寄ったお店で、瓶に入った二層仕立ての三朝ヨーグルトを購入しました。濃厚な生乳のコクと甘酸っぱい風味で、湯上がりの乾いた喉がすっきりと潤いました。
  • 二十世紀梨のジュースで喉を潤す
    帰り際に手に取ったのは、鳥取特産の二十世紀梨を使った果汁100%のジュースです。缶のプルタブを開けて飲み干すと、果汁そのものの瑞々しい甘さと爽やかな香りが鼻へ抜け、帰路のドライブに心地よい一区切りを添えてくれました。
のんびり歩いて出会う温泉街の小さな発見

大掛かりな観光地巡りはせずとも、湯上がりにふらりと温泉街を歩くだけで満ち足りた時間が流れます。川沿いの小道をゆったり散策し、点在する手湯で温もりを確かめながら、昭和レトロな街並みが持つ風情を五感で確かめました。

  • 川沿いの小道をのんびり歩くひととき
    湯上がりの頬に冬の風を受けながら、三徳川に沿った散策路をゆっくりと進みます。せせらぎの音を聞きながら歩くだけで、静かな温泉街ならではの穏やかな時間が流れ、歩く速度まで自然とゆっくりになっていきました。
  • 街角の手湯で確かめる湯の温もり
    散策の途中で立ち寄った小さな手湯スポットで、そっと両手を浸してみます。湯船に入らずとも、手先からじんわりと温もりが伝わり、指先を流れる滑らかな湯の感触を気軽に確かめることができました。
  • 昭和レトロな路地裏とお店の風景
    メイン通りから一歩入った路地を覗くと、昔ながらの射的場や木造の店構えがそのまま残っています。看板や格子戸の佇まいを眺めながら歩くだけで、どこか懐かしい時代の空気に包まれる感覚を味わいました。
  • 冬の風を頬に受けながらベンチでひと休み
    冬の澄んだ空気を頬に感じながら、ベンチに腰掛けてひと休みします。過度に観光化されていない素朴な街並みと清流のコントラストが、湯巡りの余韻をより一層味わい深いものへと仕立ててくれました。
ゆめにゃん

湯に浸かり、蒸気を吸い、歴史ある街並みの灯りを辿る。
次の休みは、三朝温泉で「三日目の朝を迎える豊かな湯巡り」へ出かけませんか?

三朝温泉 – アクセスと基本情報

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この記事を書いた人

温泉巡り歴15年。
トロトロのお湯と硫黄の香りが大好物。
なのに他の泉質にもすぐハマってしまう。
休日は山奥の秘湯へ直行。
そして、猫が好き。

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