清少納言も讃えた日本三名泉の一つであり、古くはお伊勢参りの「湯ごり」の地として栄えた聖なる名湯。
まるで天然の美容液のようにトロトロと肌を包み込む強アルカリ性の泉質は、入浴した瞬間にその実力を肌で感じさせてくれます。
31度前後の穏やかなぬる湯に身を委ね、静寂の中でゆっくりと時間をかけて湯と向き合えば、心身の緊張がほどけ、湯上がりにはしっとりとした潤いに包まれるはずです。
スペック以上に、五感でその価値を「体感」できる唯一無二の温泉地と言えるでしょう。
榊原温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


お湯の表情や建物、風景なども、私の記憶と想像で描いたひとつの物語。
季節や時の流れで景色も変わりますので、お出かけ前にはぜひ、今の施設の様子をチェックしてみてください。
喧騒を離れ、ただ静かに湯と向き合う。
そんな贅沢が榊原温泉にはあります。
肌を滑る驚くほどのヌルヌル感は、まるで自然から贈られた天然の化粧水のよう。
四季の移ろいを感じながら、三重の滋味に浸る静かな休息がここから始まります。
強アルカリ性の湯は、触れた瞬間に違いがわかるほど滑らかです。肌を優しく包み込むとろみが、日常の疲れとともに角質を洗い流し、湯上がりにはしっとりとした輝きを肌に与えてくれます。
- 極上のヌルすべ感:pH9.4前後の強アルカリ泉は、驚くほどヌルヌルとした独特の肌触りが特徴。まるで美容液に浸かっているような感覚で、湯上がりは吸い付くようなしっとり肌へと導いてくれます。
- 夏に嬉しいぬる湯:源泉温度が低めのため、夏場は身体に負担の少ない「ぬる湯」として長湯を楽しめます。火照った体を優しく鎮めながら、時間を忘れてじっくりと温泉の恩恵を享受できるのが魅力です。
- 伊勢参りの湯ごり:かつてお伊勢参りの前に身を清める「湯ごり」の場として栄えた歴史ある名湯。神域へ向かう前に、心と体をリセットする神聖な儀式としての文化が、今もこの地の品格を支えています。
- 五感で味わう名湯:無色透明で香りは控えめながら、肌に残る確かな質感こそが榊原の本領。派手な演出はありませんが、その圧倒的な浴感は、全国の温泉通をも唸らせるほどの実力を秘めた本物の名湯です。
松阪牛の芳醇な旨みや伊勢湾の海の幸など、三重が誇る美食の数々が旅の夜を彩ります。温泉で身を清めた後にいただく地元食材の料理は、心まで満たしてくれる優しく深い味わいに満ちています。
- 松阪牛に舌鼓を打つ:三重を代表するブランド牛、松阪牛のすき焼きやしゃぶしゃぶを堪能できる宿が揃います。口の中でとろけるような極上の脂の甘みと旨みは、贅沢な温泉旅の締めくくりにふさわしい逸品です。
- 旅情を誘う伊勢うどん:独特のやわらかい太麺に濃厚なタレが絡む伊勢うどんは、この地ならではの食文化。一口食べればどこか懐かしい味わいが広がり、古くから旅人に愛されてきた歴史の息吹を感じられます。
- 地元の活気と津ぎょうざ:直径15センチという巨大なサイズで知られる「津ぎょうざ」は、見た目のインパクトも抜群。パリッとした皮の中から溢れるジューシーな旨みは、温泉街の散策で見つけたいご当地の味です。
- 滋味深い和の朝食:地元の新鮮な野菜や魚介をふんだんに使った素朴な朝ごはんは、温泉宿ならではの楽しみ。派手さはありませんが、素材本来の味を活かした料理が、健やかな一日の始まりを優しくサポートします。
榊原川のせせらぎが聞こえる穏やかな温泉街は、都会の喧騒を忘れさせてくれる別天地。春の桜や秋の紅葉など、季節ごとに表情を変える美しい風景を眺めながら、自分を取り戻す静かな散策を楽しめます。
- 風を感じる高原の旅:車を走らせれば青山高原の風車群が並ぶ、爽快なドライブコースが広がります。標高の高い場所から眺める伊勢湾の絶景と、高原を吹き抜ける涼やかな風が、心に開放感を与えてくれます。
- 心安らぐ田園風景:温泉街周辺には、日本の原風景を思わせるのどかな田園や里山が広がっています。ただ歩くだけで心が整っていくような、飾らない自然の美しさが、現代人の疲れた心をそっと癒やしてくれます。
- モータースポーツの熱気:少し足を延ばせば、世界的に有名な鈴鹿サーキット方面への観光も可能です。静かな温泉地での休息と、モータースポーツの躍動感ある刺激を組み合わせた、変化に富んだ旅が叶います。
- 季節が紡ぐ景観美:春は川沿いの桜が咲き誇り、夏は瑞々しい新緑、秋は山々が錦に染まります。訪れるたびに異なる景色を見せてくれる榊原の自然は、何度訪れても新しい発見と感動を私たちに届けてくれます。
大型の観光施設が少ないからこそ守られている、落ち着いた空気感が榊原の宝物。華美な装飾よりも、質の高い湯と静かな空間を求める大人たちに愛される、気品漂う温泉地としての魅力が凝縮されています。
- 静寂を愉しむ贅沢:派手な歓楽街を持たない榊原温泉は、静かに過ごしたい方に最適です。宿の廊下を渡る風の音や鳥の声に耳を傾けながら、日常の喧騒を完全に遮断したプライベートな時間を満喫できます。
- 本物志向の温泉体験:浴感重視の温泉愛好家から常に高い評価を得ているのは、湯の力が本物である証。成分の良さを肌で直接感じられるからこそ、リピーターが多く、長く愛され続ける信頼感があります。
- 季節を纏う潤い感:夏場はさらりと心地よい「ぬる湯」として、冬場は体の芯から温まる保温性の高い湯として。季節によって少しずつ表情を変える湯の特性が、一年を通じて訪れる楽しみを教えてくれます。
- 上品な空気感に浸る:温泉街全体を包み込む穏やかで品のある雰囲気は、歴史ある保養地ならでは。訪れる人々もまたその静寂を愛し、守るように過ごすため、心地よい連帯感の中でリラックスできるのが魅力です。
古の都人が愛した湯に浸かり、三重の滋味を静かに味わう。
次の休みは、榊原温泉で「心の澱を洗い流す」ような、とろける休息へ出かけませんか?
榊原温泉へのアクセスと基本情報
| 温泉地名 | 榊原温泉 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県津市榊原町 |
| 入浴施設 | 多数 |
| お湯の特徴 | 強アルカリ性(pH9超)の単純温泉で、とろみのあるなめらかな肌触りが最大の特徴。 入った瞬間にわかる“ヌルヌル感”があり、皮脂や汚れをやさしく落とす作用から「美肌の湯」として知られています。 刺激は少なく、長湯しても疲れにくい穏やかな湯質で、ぬるめの源泉にじっくり浸かることで本領を発揮するタイプです。 |
| 香り | 香りは非常に穏やかで、いわゆる硫黄臭などの強い個性はほぼなし。 ほんのりと温泉らしいやわらかな匂いを感じる程度で、クセはかなり控えめです。 その分、“とろみ”や“肌あたり”といった触覚的な魅力に意識が向きやすい温泉です。 |
| pH | 9.4-9.6前後 |
| 雰囲気 | 三重県津市の山あいに広がる、落ち着いた温泉地。 大規模な観光地というよりは、どこか静かで穏やかな空気感が流れています。 伊勢神宮への“湯ごりの地”としての歴史もあり、派手さよりも「整える」「静かに過ごす」といったニュアンスが強い場所。 喧騒から少し距離を置きたいときにちょうどいい空気感です。 |
| 楽しみ方 | 基本は“長湯前提”。 ぬるめの湯にゆっくり浸かりながら、肌に馴染んでいく感覚を味わうのが王道です。 短時間でインパクトを求めるよりも、時間をかけてじわじわと体感が変わっていくタイプ。 また、入浴後の肌のしっとり感を楽しむのも大きなポイント。 伊勢参りと組み合わせて“湯ごり”の流れをなぞるのも、この温泉ならではの楽しみ方です。 |
| ※掲載している情報は訪問時のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
レビューエッセイ | 桜とぬる湯に溶ける、榊原温泉の休日
4月初旬、名残惜しそうに咲く桜に誘われて、三重の榊原温泉まで足を運んできました。
山あいの澄んだ空気に淡いピンクがふんわりと溶け込む景色を眺めているだけで、「あぁ、今日は心からリフレッシュできそうだな」なんて予感がしてきます。
今回のお目当ては、なんといっても名物の「源泉ぬる湯」。
湯船にそっと身を沈めると、すぐに強アルカリ性ならではの濃厚なとろみが肌を包み込んでくれました。
ヌルリとしたやわらかな質感に、思わず「おぉ……」と独り言が漏れてしまうほど。
じんわりと全身に広がっていく感覚が、とにかく心地よいのです。
香りは驚くほど控えめで、お湯の個性が強すぎることもありません。
そのおかげで、かえって「お湯の肌ざわり」そのものに全神経が向いていくような、不思議で贅沢な没入感を味わえます。
派手な演出はないけれど、一度浸かるとどうにも離れがたい。
気づけば「あと5分、あと5分だけ……」と自分に言い訳をしながら、ずいぶん長いことお湯を独り占めしてしまいました。
ぬるめの湯でじっくりと身体を緩めていく時間は、まさに至福。
劇的な変化というよりは、静かに、でも確実に疲れの芯まで届いてくるような、そんな優しさに溢れています。
お風呂から上がった後も、お肌にはしっとりとした幸せな余韻が。
あらためて、このお湯の「完成度の高さ」に深く納得した春のひとときでした。
温泉マニアあるある! — 榊原温泉編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 到着前から枕草子を語り出す
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現地に着く前から「ここさ、清少納言がさ…」と前振り開始。普通の人が「へぇ〜」で流すところ、マニアは「“ななくりの湯”って呼ばれてたんだよ」と一段深掘り。友達が「まだ着いてないんだけど」と言っても、「いや、予習が大事だから」と止まりません。もはや温泉旅行というより文学ツアーです。
- “三名泉”をやたら強調する
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案内板を見るや否や「出た、日本三名泉」とテンション上昇。友達が「有馬とか草津でしょ?」と言うと、「いや、それとはまた別の文脈でね」と語り出します。結局、「清少納言が選んだってところがポイントだから」とドヤ顔。歴史の権威をフル活用するスタイルです。
- お湯に入る前から“美肌確定”扱い
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湯船に入る前から「これ絶対肌やばいぞ」と期待値MAX。普通の人が「気持ちいいね」で終わるところ、「いや、この時点で違う」と謎の確信。友達が「まだ入って数秒だよ」と言っても、「いやもう“滑り出し”が違う」と意味不明な分析を始めます。完全に結果ありきです。
- とろみを“美容液”と表現しがち
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お湯をすくっては「これ、ほぼ美容液だよね」と断言。友達が「いや温泉だから」と返しても、「いやいや、この粘度は化粧品レベル」と譲りません。最終的に「塗ってるのと同じだから」と言い出し、入浴なのかスキンケアなのか境界が曖昧に。発想がすでに美容寄りです。
- 鏡の前で確認作業が始まる
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風呂上がり、鏡の前で「ちょっと待って、肌のトーン上がってない?」とチェック開始。友達が「変わってないって」と言っても、「いや違う、これは“内側からのやつ”だから」と主張。角度を変えて何度も見直し、「これ続けたらやばいな」と未来の自分まで想像し始めます。
- “湯ごり”の話を挟みたがる
-
休憩中に「昔は伊勢参りの前にここで清めてさ」と突然の歴史講義。友達が「また始まった」と苦笑しても、「いや、意味を知って入ると違うから」と続行。最終的に「これ、ただの風呂じゃないから」と格上げ発言。精神性まで持ち込み始めます。
- ぬる湯にやたらと強い
-
31度前後の源泉に対して「ここからが本番」と余裕の表情。普通の人が「ちょっと寒い」と出る中、「いや、この温度で長く入るのがいいんだよ」と動じません。友達が「修行じゃん」と言っても、「いや、“整っていく過程”だから」と謎理論。完全に順応済みです。
- 長湯しながら“肌の変化”を実況する
-
入浴中、「今ちょっと吸いついてきてる感じわかる?」と実況開始。友達が「いやわからん」と言っても、「いや今の瞬間すごかった」と一人で盛り上がります。時間が経つほどに「これは仕上がってきたな」と満足げ。もはや料理の火入れ確認みたいになっています。
- 帰り際にまた歴史を持ち出す
-
帰り道、「やっぱり清少納言は正しかったな」としみじみ。友達が「急にどうした」と言っても、「いや体験してわかるやつだから」と納得顔。最終的に「これは千年前から完成されてる」とまとめに入り、なぜか自分まで歴史の一部になった気分です。
- 気づけば“少納言目線”で語り出す
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その後の温泉でも「これは三名泉には入らないかな」と謎の審査が始まり、「もし清少納言だったらどう書くか」と勝手に講評。友達が「誰目線だよ」と突っ込んでも、「いや、この視点大事だから」と真顔です。気づけば会話の主語が完全に平安時代へ。周囲からは「あの人また言ってるよ」と笑われ、ついには“ビューティー少納言”と呼ばれてしまうのです。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!









