『枕草子』に登場する「ななくりの湯」に比定される、三重県津市の榊原温泉。
伊勢神宮へ参拝する前に身を清める「湯ごり」の地として、その歴史を重ねてきました。
なめらかさを感じさせる湯、季節ごとに表情を変える田園、静かな社寺の佇まい。
華やかな温泉街とはひと味違う、里山の時間そのものを味わいたくなる湯の里です。
- 泉質と源泉の特徴を知る
アルカリ性単純温泉や約31℃の源泉など、湯の個性を紹介します。 - 枕草子と湯ごりの歴史
七栗の湯や伊勢参りとの関わりから、温泉地の背景をたどります。 - 観光スポットと周辺散策
射山神社や青山高原など、立ち寄りたい見どころをまとめます。 - グルメと里山の味わい
地元野菜や松阪牛、津市周辺のご当地グルメを紹介します。 - 四季ごとの見どころを知る
桜や蛍、田んぼアート、秋景色など季節の魅力を紹介します。
榊原温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


温泉マニアあるある! – 榊原温泉の魅力編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 31.2℃を見た瞬間に目の色が変わる
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普通の人なら「ちょっとぬるいのかな?」で終わる31.2℃という源泉温度。マニアは分析書を見た瞬間、「31.2……いい数字だ」と謎の微笑みを浮かべます。友達が「何がいいの?」と聞いても、「この温度だからこそ非加温で入れるんだよ!」と急に饒舌に。小数点以下までしっかりチェックします。
- pH9.6を見つけて静かにドヤ顔
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分析書でpH9.6の文字を発見すると、マニアの口角がわずかに上がります。「榊原、やっぱり高いね」と静かにドヤ顔。友達が「何が高いの?」と聞けば、「pHだよ。アルカリ性単純温泉」と早口で即答します。誰もクイズを出していないのに答えが速い。そしてここから炭酸イオンの話まで始めるかどうかが、理性との境目です。
- 「とろみ」を聞くと成分表を見たくなる
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「とろみのある湯」と紹介されていても、そこでは終われません。「なるほど……で、成分は?」と分析書を探し始めます。友達が「気持ちよければいいじゃん」と言っても、「いや、この感触をどう説明するかが面白いんだよ」と真剣そのもの。湯ざわりを楽しんでいたはずが、いつの間にか研究発表みたいになっています。
- 無色透明でも観察時間がやたら長い
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浴槽を見て「透明なお湯だね」と言えば、普通なら観察終了。しかしマニアは湯口、浴槽の縁、底、オーバーフローへと視線を移します。「無色透明だからこそ細かいところを見るんだよ」と意味深な発言。友達には同じ透明な湯にしか見えませんが、本人だけは何か重大な手掛かりを探しているようです。
- 「わずかな硫化水素臭」で鼻が本気になる
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分析書に「わずかな硫化水素臭」の文字を見つけた瞬間、マニアの嗅覚が覚醒します。湯口付近でさりげなくクンクン。「……いるな」とつぶやけば、友達から「何が?」と聞かれます。「ほんの少し硫化水素っぽい香りが」と満足そう。強烈な香りだけが面白いわけではない。微かな個性を探すのも温泉の楽しみなのです。
- オーバーフローを見つけると追跡を始める
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浴槽から静かに湯があふれていると、マニアは反射的にその行方を目で追います。「ここから流れて……こっちに落ちるのか」と排水方向まで観察。友達が「お湯は浴槽にあるだろ」と言っても聞いていません。湯口から入り、浴槽を満たし、縁を越えて流れていく。その一連の動きを眺めるだけで、しばらく楽しめます。
- 源泉浴と加温浴で温度会議が始まる
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31.2℃の源泉浴槽と加温された浴槽があれば、マニアにとっては絶好の観察対象。「こっちは源泉そのまま、こっちは加温……」と違いを確認し始めます。友達が「好きなほうに入れば?」と言っても、「それじゃ比較にならないだろ」と真顔。誰からも比較を頼まれていませんが、本人の中では重要な現地調査なのです。
- 「七栗の湯」で突然古典文学に進出する
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温泉の話をしていたはずなのに、「そういえば『枕草子』に“ななくりの湯”が出てきてさ」と突然平安時代へ飛びます。有馬、玉造まで話が広がり、友達は「さっきまでpHの話だったよね?」と困惑。泉質から文学史まで平然と横断できるのが榊原温泉。マニアの守備範囲まで広げてしまうすばらしい湯です。
- 「湯ごり」を知って伊勢まで話が伸びる
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榊原温泉が伊勢参りの前に身を清める「湯ごり」の地として伝わると知れば、もう止まりません。「つまり温泉だけで完結しないんだよ。伊勢参宮の文化までつながって……」と解説開始。友達が「今日は伊勢まで行かないよ」と言っても関係なし。榊原の湯に浸かりながら、話だけは伊勢神宮まで到達します。
- 「おしゃべり少納言」と呼ばれます
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31.2℃から始まり、pH9.6、湯ざわり、硫化水素臭、オーバーフロー、七栗の湯、湯ごり、伊勢参り……気づけば温泉ひとつで話題が平安時代まで広がっています。友達が「よくそんなにしゃべることあるな」と呆れても、「まだ献湯祭の話が残ってるよ?」と涼しい顔。まわりからは”おしゃべり少納言”とあだ名されてしまうのです。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!
榊原温泉の魅力まとめ
平安の昔から、伊勢へ向かう旅人たちを迎えてきた榊原温泉。
田園と山並みが穏やかに連なる里山には、長い歴史と湯の文化が静かに息づいています。
代表的な源泉には31.2℃のぬるい湯があり、無色透明の湯からはほのかな硫化水素臭も。
湯にふれ、里を歩き、伊勢参宮へと続いてきた時間に思いを馳せる旅が待っています。
『枕草子』の「ななくりの湯」と、伊勢神宮参拝前に身を清めたと伝わる湯ごり文化。榊原温泉では、文学・信仰・温泉が長い時間の中で重なり、現在の里山にもその物語が受け継がれています。
- 『枕草子』に残る七栗の湯
榊原一帯は古く「七栗上村」と呼ばれ、『枕草子』では「ななくりの湯」が有馬の湯、玉造の湯とともに挙げられています。現在の榊原温泉は、この「ななくりの湯」にゆかりを持つ温泉地として伝えられてきました。清少納言本人の来訪を示す話とは分けて、千年以上前の文学に名を残す湯としてたどるのが榊原らしい楽しみ方です。 - 伊勢へ向かう前の湯ごり文化
榊原温泉は、京都方面から伊勢神宮へ向かう途中に位置し、参拝前に温泉で身を清める「湯ごり」の地として知られてきました。地元では湯を「宮の湯」と呼んだとも伝わります。旅の疲れを癒やすだけではなく、これから神宮へ向かうための節目として湯に入る。そんな参宮文化を背景に持つことが、この温泉地の大きな個性です。 - 現在へ続く伊勢神宮への献湯
神宮とのつながりは、昔話だけでは終わっていません。榊原温泉では現在も毎年6月に献湯祭が行われ、地域の関係者らが外宮・内宮を参拝し、榊原の温泉を内宮神楽殿へ奉納しています。古い湯ごりの記憶を現代の行事へつなぎながら、温泉と伊勢との縁を伝え続けていることにも、この土地ならではの奥行きがあります。 - 地名にも残る榊と神宮の縁
榊原という名にも伊勢神宮との関係を伝える物語があります。地域には榊が多く自生し、約1500年前にその榊を神宮へ献上したことから「榊が原」と呼ばれ、やがて榊原になったという伝承が残ります。現在も射山神社と地域関係者による「献枝祭」で榊を外宮へ奉納しており、地名に込められた物語が今へ受け継がれています。
榊原温泉で注目したいのが、代表的な源泉にみられる高いpHと低めの泉温です。31.2℃の源泉をそのまま楽しめる浴槽もあり、加温した湯とは異なる温度や湯ざわりをじっくり比べられます。
- 高アルカリのなめらかな湯ざわり
湯元榊原舘の「七栗の湯」の2015年分析例では、泉質はアルカリ性単純温泉、pH9.6。無色透明で成分量そのものは比較的シンプルですが、施設では「とろみ」「まろみ」と表現される、なめらかな湯ざわりが特徴として紹介されています。数値の派手さだけではなく、実際に湯へ触れたときの感触を確かめたくなるタイプの温泉です。 - 透明な湯に潜むほのかな香り
同じ「七栗の湯」の分析では、知覚的特徴として「わずかな硫化水素臭」が記録されています。見た目は澄んだ無色透明の湯でありながら、源泉によっては温泉らしい香りの気配も感じられるのが興味深いところ。強い硫黄泉のような主張ではなく、湯口の近くでそっと確かめたくなるような繊細な個性です。 - 31.2℃で楽しむ非加温の源泉
榊原温泉を語るうえで外せない数字が31.2℃。湯元榊原舘では、この自家源泉を加温せず掛け流す浴槽が用意されています。一般的な温浴槽と比べるとかなり低い温度で、入った瞬間に感じるのは熱さではなく、静かな冷涼感。湧き出した温度そのものに近い状態で湯と向き合えることが、榊原ならではの楽しみの一つです。 - 源泉浴と加温浴で比べる温度の表情
同じ施設には、31.2℃の源泉掛け流し浴槽とは別に、源泉を加温して利用する浴槽も設けられています。数値や泉質が同じ系統の湯でも、温度が変われば湯に触れた印象も変わります。ぬるい源泉と温かな浴槽、それぞれの感触を確かめながら楽しめることも、低温の源泉を持つ榊原温泉だからこそ味わえる面白さです。
大きな歓楽街ではなく、田畑と川、山並みに囲まれた榊原温泉。初夏の蛍から夏の田んぼアートまで、観光の主役になるのは土地の自然そのもの。季節に合わせて歩きたくなる温泉郷です。
- 湯の瀬川を舞う初夏の蛍灯
初夏になると、温泉郷を流れる湯の瀬川では蛍が舞い、榊原ではこの季節を「蛍灯(ほたるび)」と呼んで迎えます。昼間の田園風景とは違い、夜になると川辺に小さな光が浮かぶ静かな時間へ。大がかりな夜の娯楽ではなく、川の音や暗がりまで含めて楽しむところに、里山の温泉地らしい夜の魅力があります。 - 古代米で描かれる夏の田んぼアート
榊原温泉郷から青山高原へ続く道沿いでは、古代米を利用して絵柄を描く「田んぼアート」が行われています。見頃は例年7~8月頃。田そのものを大きなキャンバスに変える風景は、山あいの農村らしさと遊び心が重なる季節限定の見どころです。温泉の前後に少し里を歩くだけでも、夏の榊原らしい景色に出会えます。 - 稲穂と山並みがつくる秋の風景
田んぼアートに使われる古代米をはじめ、榊原の田園は季節が進むにつれて色合いを変えていきます。夏の青々とした田から、実りの季節へ。周囲の山並みも秋の装いへ移り、温泉街とは少し離れた農村の景色そのものが旅の背景になります。名所を急いで巡るより、田畑の道をゆっくり歩く時間が似合う温泉地です。 - 農泊で触れる榊原の日常
榊原では農泊の取り組みも行われ、田植えや稲刈り、農作物の収穫、伝統料理づくりなど、土地の暮らしに触れる体験が紹介されています。温泉や名所を眺めるだけでは分からない、畑仕事や食事、人との交流まで旅の一部になるのが魅力。観光地として整えられた風景だけでなく、里山の日常そのものへ一歩近づくことができます。
榊原では、地元野菜や山里の食材を生かした料理に加え、宿では松阪牛など三重らしい味覚も楽しめます。津市街地まで旅を広げれば、ご当地グルメとの組み合わせもさらに豊かになります。
- 源泉で蒸し上げる温泉野菜
湯元榊原舘では、旬の野菜を源泉で蒸し上げる「温泉野菜蒸し」がオリジナルメニューとして紹介されています。温泉地ならではの調理法と、色鮮やかな野菜を一皿で楽しめるのが面白いところ。榊原では湯船だけでなく、料理の中にも源泉を取り入れる工夫が見られ、温泉を「味わう」という旅の楽しみ方にもつながっています。 - 採れたて野菜と里山の料理
榊原の農泊では、地域で収穫した野菜をその場で調理したり、昔ながらの伝統料理やジビエ料理を味わったりする体験が紹介されています。豪華さを競うというより、その季節に土地で採れたものを食べる素朴な楽しさが中心。田園を歩いたあとに、その風景の中で育った食材を口にすることで、里山の旅が一つにつながっていきます。 - 松阪牛を取り入れた宿の食事
三重県を旅するなら、松阪牛も楽しみにしたい味覚の一つ。榊原温泉の宿では、松阪牛を主役にした会席プランなども用意されています。静かな山あいに泊まりながら、土地の野菜と三重を代表する食材を一緒に味わえるのが温泉宿の魅力。昼は里山を歩き、夜はゆっくり食卓を囲むという、落ち着いた滞在によく似合います。 - 湯の瀬と津市街地へ広がる食巡り
津市営の「湯の瀬」では、地元食材を使った田舎料理やラム肉料理を提供し、毎週土曜日には新鮮な野菜が並ぶ「湯の瀬市場」も開かれています。さらに津市街地まで足を延ばせば、直径約15cmの皮を使う津ぎょうざや、多くの専門店が並ぶうなぎ料理も候補。温泉を起点に、津の食文化まで旅を広げられます。
榊原温泉には射山神社や湯元跡など、温泉の歴史を歩いてたどれる場所が点在します。さらに青山高原や個性的な美術館まで足を延ばせば、里山散策から高原ドライブ、芸術鑑賞まで楽しめます。
- 温泉の歴史を伝える射山神社
温泉地の中心に鎮座する射山神社は、大己貴命と少彦名命を祭神とし、榊原の温泉文化と深く結びついてきました。天正16年(1588年)には神社を一角に含む大規模な湯治場が整えられたと伝わり、「温泉大明神」と呼ばれた歴史も残ります。境内を訪ねれば、榊原の湯が信仰や旅とともに歩んできた背景を身近に感じられます。 - 湯元跡をたどる静かなまち歩き
温泉郷には、かつての泉源にまつわる「湯元跡」をはじめ、寺院や石造物などが点在しています。現代の入浴施設だけを訪れるのではなく、田畑や川沿いの道を歩きながら旧い湯の痕跡を探すと、榊原温泉の見え方も少し変わってきます。平安の文学、伊勢参宮、湯治場へと続いた長い時間を、現在の里山風景の中で重ねて楽しめます。 - 風車が連なる青山高原へ
少し足を延ばせば、室生赤目青山国定公園に広がる青山高原があります。笠取山から青山峠へ続く約12kmの高原道路ではドライブを楽しめ、稜線付近には数十基の風力発電用風車が立ち並びます。散策路やハイキングコース、見晴台も整えられ、春の花、新緑、秋のススキなど季節ごとの高原風景と出会えます。 - 駅前で出会うルーブルの彫刻
近鉄榊原温泉口駅前にあるルーブル彫刻美術館も、榊原旅の個性的な立ち寄り先です。1987年に開館し、公式サイトでは約1300点を展示。パリのルーブル美術館所蔵作品の実物から直接型を取って制作された復刻彫刻も並び、「ミロのビーナス」や「サモトラケのニケ」などを鑑賞できます。里山の温泉から一転して世界の造形美へ――その振れ幅も面白いところです。



いにしえの湯にふれ、田園の風に吹かれ、お伊勢参りへ続いた遠い旅路に思いを馳せる。
次の休みは、榊原温泉で「千年を越えて受け継がれる湯の時間」をたどる旅に出かけませんか?
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。
榊原温泉 – アクセスと基本情報
| 温泉地名 | 榊原温泉 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県津市榊原町 |
| 入浴施設 | 複数あり |
| 主な泉質 | アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・低温泉) pH:9.6(「七栗の湯」の分析例) |
| お湯の特徴 | 無色透明のアルカリ性単純温泉が中心で、なめらかでまろやかな湯ざわりが特徴。 代表的な「七栗の湯」は源泉温度31.2℃で、施設によっては非加温の源泉浴槽もあり、加温した湯との温度や感触の違いを楽しめます。 |
| 香り | 代表的な「七栗の湯」の温泉分析では「わずかな硫化水素臭」と記録されています。 強く主張する香りではなく、無色透明の穏やかな見た目のなかに、ほのかな温泉らしい香りの気配を探せるのも榊原の湯の面白さです。 |
| 雰囲気 | 山並みや田園、湯の瀬川に囲まれた、静かな里山の温泉地です。 大規模な歓楽街とは異なり、射山神社や湯元跡を訪ねたり、季節によって蛍や田んぼの風景を眺めたりしながら、ゆったり散策する旅が似合います。 |
| 楽しみ方 | まずは約31℃の源泉をそのまま楽しめる浴槽などで、榊原らしい湯の温度と感触をじっくり体験。 湯上がりには射山神社や湯元跡を歩き、伊勢参りの「湯ごり」の歴史をたどるのがおすすめです。 食事は地元野菜や松阪牛など三重の味覚を楽しみ、時間があれば風車が連なる青山高原へドライブ。 温泉・歴史・里山・食を一つの旅として味わえます。 |
| ※源泉や施設によって記載と異なる場合があります。コンディションによって印象は変わる場合があります。 ※掲載している情報は執筆時点のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
- 枕草子に名を残す温泉地
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『枕草子』に登場する「ななくりの湯」に比定される榊原温泉。古典文学にゆかりを持つ温泉として知られ、有馬や玉造とともに名が挙げられた歴史は、千年を超える時間軸から温泉文化をたどる入口になります。
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榊原温泉ではアルカリ性単純温泉が知られ、代表的な源泉の分析例ではpH9.6を記録。無色透明の穏やかな外観ながら、31℃前後の低温の源泉もあり、温度や湯ざわりといった物理的な個性に注目したい温泉です。
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榊原温泉は、伊勢神宮へ向かう旅人が参拝前に身を清めた「湯ごり」の地として伝えられています。現在も神宮へ温泉を奉納する献湯祭が行われ、伊勢参りと温泉が結びついてきた地域文化を今に伝えています。
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榊原温泉 季節ごとの魅力まとめ
青山高原から吹く風と、田園の間を流れる湯の瀬川。
榊原温泉の四季は、里山の色彩と古くから受け継がれてきた行事とともに静かに巡ります。
桜が咲く春、蛍が舞う初夏、稲穂が実る秋、伝統の神事が行われる冬。
温泉だけではなく、季節そのものを訪ねたくなる風景が、この湯の里には残されています。
山裾に桜が咲き、水を張った田園に若い稲が並び始める春の榊原。古刹の涅槃図や糸桜、新緑の自然歩道、青山高原のツツジまで、里山の風景が少しずつ明るさを増していきます。
- 猫が描かれた林性寺の涅槃図
3月の涅槃会では、林性寺に伝わる涅槃図が開帳されます。画僧・明兆の作と伝えられ、仏画には珍しく猫が描かれているのが大きな特徴。同じ3月下旬頃には榊原地区の糸桜も花を開き、長く湯治場を見守ってきた春の風景が温泉郷を彩ります。 - 桜並木と田植え後の里山風景
4月になると金比羅山や湯の瀬川沿いに桜が咲き、温泉郷に春らしい色彩が広がります。5月頃には田植えを終えた水田に若い稲が並び、青山高原から吹く風にそよぐ景色へ。桜から新緑、水田へと移り変わる里山の季節を散策しながら楽しめます。 - ツツジ咲く青山高原ドライブ
5月の青山高原ではツツジの群生が色づき、春から初夏へ向かう高原の景観を楽しめます。広い草原の向こうには山々や伊勢湾方面の眺望が開け、多くの白い風車も点在。榊原温泉で過ごしたあと、高原の風景を訪ねるドライブにも向いています。 - 新緑をたどる榊原の里山歩き
榊原自然歩道は温泉のある榊原町から青山高原方面へ続く約8.8キロの道で、川沿いの景色や滝、山の眺望をたどれます。地域の農泊では田植えや農作物の栽培なども紹介され、春の榊原を「土地の営み」という視点から知る楽しみもあります。
湯の瀬川に蛍が舞い、水田には古代米を使った田んぼアートが姿を現す夏。6月には伊勢神宮への献湯祭も行われ、榊原ならではの歴史と田園風景、高原の自然が一度に楽しめる季節です。
- 湯の瀬川を舞う初夏の蛍灯
5月から6月頃になると、温泉郷を流れる湯の瀬川周辺に蛍が舞います。この季節には「蛍灯」と題した催しも行われ、夜の里山に小さな光が浮かぶ榊原らしい初夏の風景に。開催内容や鑑賞期間は年によって異なるため、訪問前に最新情報を確認したいところです。 - 伊勢神宮へ湯を届ける献湯祭
毎年6月には、榊原温泉の湯を伊勢神宮へ奉納する「献湯祭」が行われます。榊原温泉と伊勢参宮の「湯ごり」との結びつきを現在へ伝える行事で、関係者らが外宮・内宮を参拝し、内宮神楽殿で温泉を奉納。歴史が今も行事として続いていることを感じられます。 - 古代米で描かれる田んぼアート
7月から8月頃には、青山高原へ向かう道沿いの水田で、古代米を使って絵柄を描く「田んぼアート」が見頃を迎えます。初夏に植えられた稲が成長するにつれて模様が鮮明になり、田園そのものをキャンバスにした夏の榊原らしい風景が広がります。 - 青山高原と湯の瀬で夏遊び
青山高原は津市観光協会でも夏は平地より気温が低い場所として紹介され、風車が並ぶ草原のドライブや散策を楽しめます。温泉郷の「湯の瀬」にはオートキャンプ場やバーベキュー施設もあり、温泉と里山のアウトドアを組み合わせる旅にも向いています。
稲穂が実り、榊原を囲む山々が少しずつ色づく秋。赤米や黒米の田園、青山高原のススキ、地域の収穫祭など、農村としての榊原らしさが一年のなかでも特に表情豊かに現れる季節です。
- 古代米の稲穂が揺れる秋の田園
9月頃になると、榊原の名産の一つとして紹介される赤米や黒米などの古代米も実りの時期を迎えます。春から夏へ育ってきた水田が秋の色へ移り、風に揺れる稲穂と周囲の山並みが、温泉郷ならではの穏やかな田園風景をつくります。 - ススキ揺れる青山高原の秋景色
秋の青山高原ではススキの群生が白い穂を広げ、春や夏とは違った景観を見せます。広い高原を渡る風、草原の向こうに並ぶ白い風車、遠くまで開けた眺望。温泉と組み合わせて高原道路を走れば、里山から草原へと変わる秋の風景を楽しめます。 - 収穫祭と農村の実りに触れる
11月には地域の収穫祭が行われ、榊原が農村として迎える実りの季節を感じられます。農泊では稲刈りや農作物の収穫なども紹介され、「湯の瀬市場」では毎週土曜日に新鮮な野菜を販売。温泉だけでなく、土地の食や農の風景へ目を向けるのも秋らしい楽しみ方です。 - 紅葉の温泉郷と秋のマラソン
11月頃には榊原を囲む山々の木々も色づき、田園や川沿いの散策に秋らしい景色が加わります。同じ時期には「ひさい榊原温泉マラソン」も開催され、榊原温泉郷周辺を全国から集まったランナーが走ります。静かな里山が、この日ばかりは活気に包まれます。
雪が積もることは多くない榊原ですが、青山高原からの風が里山に冬の訪れを運びます。静かな夜空、射山神社の神事、約31℃の源泉、条件によって現れる高原の樹氷など、冬ならではの表情があります。
- 静かな里山で眺める冬の星空
周囲を山々に囲まれた榊原では、冬の魅力の一つとして星空も紹介されています。日が落ちると田園や山の気配が静まり、温泉地は昼間とは異なる表情へ。宿で湯を楽しんだあと、冬の夜空を眺めながら里山の静けさに耳を傾けるのも、この季節らしい過ごし方です。 - 湯立神事と伊勢へ続く献枝祭
2月11日には射山神社で、温泉と「長命水」を釜で沸かし、クマザサを用いる「湯立神事」が行われます。翌12日の献枝祭では、榊原で採られた榊の枝を伊勢神宮外宮へ奉納。地域と伊勢神宮との長い結びつきを、現在の行事からたどることができます。 - 約31度の源泉が際立つ冬の湯
湯元榊原舘では、31.2℃の源泉を加温せずに使う浴槽と、源泉を加温した浴槽が用意されています。外気の冷たさが増す冬は、その温度の違いにも自然と意識が向く季節。無色透明の源泉や「まろみ」「とろみ」と表現される湯ざわりを、温度の違いとともに確かめられます。 - 青山高原の樹氷と冬の彫刻鑑賞
青山高原では冬になると、気象条件によって樹氷が見られることがあります。一方、近鉄榊原温泉口駅前のルーブル彫刻美術館は年中無休で、冬でも屋内でゆっくり作品を鑑賞できます。高原の自然と個性的な美術館を組み合わせれば、冬の周辺観光にも変化が生まれます。
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。









