鈴鹿山脈の主峰・御在所岳の麓、三滝川の渓谷に抱かれる湯の山温泉。
1300年以上の歴史を持つ古湯には、源泉ごとに異なる表情を見せる多彩な湯が息づいています。
奇岩連なる山岳風景、僧兵の物語を伝える郷土料理、そして空へ続くロープウエイ。
山の自然と歴史をたどりながら、ゆっくりと旅を深めたくなる温泉郷です。
- 湯の山温泉の泉質と特徴
弱放射能泉や単純温泉など、源泉ごとの違いを紹介します。 - 御在所岳と周辺の観光スポット
ロープウエイや渓谷散策など、山あいならではの見どころを紹介します。 - 湯の山温泉の名物グルメ
僧兵鍋や大石焼など、旅と一緒に楽しみたい郷土の味を紹介します。 - 春夏秋冬のおすすめ時期
花、新緑、紅葉、樹氷など、季節ごとの見どころをまとめます。 - 日帰りでも楽しめる湯めぐり
温泉と観光を組み合わせた、立ち寄りやすい楽しみ方を紹介します。
湯の山温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


温泉マニアあるある! – 湯の山温泉の魅力編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 「湯の山温泉の泉質は?」で話が長くなる
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「湯の山ってどんな泉質?」と聞かれ、「弱放射能泉もあるよ」と答えれば終わるはずなのに、「いや、待って。アルカリ性単純温泉の源泉もあってね……」と勝手に第二章へ突入。源泉ごとの泉温やpH、湧出量まで説明し始めます。質問した人が後悔し始めても、まだ分析書の話は終わりません。
- 25℃を見つけた瞬間に目が輝く
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分析書で源泉温度25.0℃を発見すると、浴槽を見る前から「これは加温かな」「どう使ってるんだろう」と設備運用まで気になり始めます。普通の人が温度計を見る頃には、マニアはすでに源泉温度を暗記しています。
- 湧出量の数字で急にドヤ顔になる
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毎分数十リットルの源泉を見たあと、毎分数百リットル級の自家源泉を発見。「ほう……550L/分」「こっちは750L/分か」と、なぜか自分が掘り当てたようなドヤ顔。同行者に「あなたの温泉じゃないよ」と言われても聞こえません。数字が大きい。ただそれだけでロマンが湧き出しています。
- オーバーフローを無言で追跡する
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浴槽から静かに湯があふれていると、会話が止まります。視線は湯面から縁へ、縁から床へ。「おお……流れてる、流れてる」と完全に観察モード。豪快な滝より床を流れる温泉を撮りたそうな顔をしています。湯量豊かな源泉に出会うと、マニアの視線までオーバーフローします。
- 「無色透明」で終わらせてくれない
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「透明なお湯だったよ」で十分なのに、「分析書には無色透明とある」「いや、こっちは澄明表記か?」と妙なところを確認します。さらに香り、湯ざわり、湯口周辺の析出物まで観察して、「同じ温泉地でも違うなぁ」と満足顔。色がなくても、マニアには見るところが山ほどあります。
- ロープウエイでも源泉のことを考えている
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せっかく御在所岳の絶景が眼下に広がっているのに、「あの辺から温泉街を見ると、源泉の位置関係は……」などと余計なことを考えます。同行者が「紅葉きれい!」と感動している横で、「標高差すごいな。そりゃ源泉も個性出るよな」と謎の納得。空中散歩まで温泉研究の時間です。
- 紅葉前線まで温泉めぐりに見えてくる
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山上から中腹、そして温泉街へと下りてくる御在所岳の紅葉。「時期をずらせば何回も楽しめるじゃん」と気づいた瞬間、秋の訪問計画が増殖します。「今回は山上、次は中腹、その次は温泉街」。紅葉を追っているのか温泉へ行きたいだけなのか、本人にもだんだん分からなくなります。
- 僧兵鍋から分析書へ戻ってくる
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せっかく名物の僧兵鍋を前にしているのに、「僧兵って三嶽寺だよね」から歴史談義が始まり、なぜか最終的に「ところでさっきの源泉、pH8.2だったんだけど」に戻ってきます。同行者は鍋を食べたいだけ。マニアにとって湯の山の話題は、どこから始めても最後は温泉分析書へ帰ってきます。
- 「湯の山は一湯じゃ分からない」と言い出す
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弱放射能泉を楽しんだら、今度はアルカリ性単純温泉が気になります。低温の源泉を見れば高温の源泉も比べたい。湧出量まで違うと知れば、もう一軒では終われません。「せっかく来たんだから比較しないと」。誰にも頼まれていない現地調査が、こうして静かに始まります。
- “おしゃべり僧兵”と呼ばれます
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「湯の山どうだった?」と聞かれただけなのに、「まず開湯伝説が約1300年前でね。御在所岳があって、源泉は弱放射能泉だけじゃなくて、僧兵鍋が――」と止まりません。まわりからは“おしゃべり僧兵”とあだ名されてしまうのです。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!
湯の山温泉の魅力まとめ
深い渓谷を流れる清流と、季節ごとに色を変える御在所岳の山並み。
湯の山温泉は、奈良時代に始まる開湯伝説を今に伝える山あいの温泉地です。
澄んだ湯をたたえる浴槽を訪ね、名物の僧兵鍋を味わい、ロープウエイで山上へ。
温泉、食、自然、歴史がひとつの旅の中でゆるやかにつながっていきます。
御在所岳と三滝川がつくる渓谷の中に、旅館や温泉施設が点在する湯の山温泉。古い開湯伝説と山岳景観が重なり、訪れる季節によって異なる表情に出会えます。
- 1300年を刻む開湯伝説
湯の山温泉は、養老2年(718年)ごろに浄薫和尚が温泉を発見したという伝承を持つ古湯です。傷ついた鹿が湯に浸かっていたという物語から、かつては「鹿の湯」とも呼ばれました。江戸時代には湯宿が整えられ、明治期には療養所が置かれるなど、時代とともに役割を変えながら温泉地として歩みを重ね、2018年には開湯1300年を迎えました。 - 御在所岳と三滝川の景観
温泉街の背後には標高1212メートルの御在所岳がそびえ、その麓を三滝川が流れます。渓谷には大きな岩や急峻な山肌が連なり、山岳地ならではの変化に富んだ風景が広がります。春の新緑、夏の深い緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、同じ場所でも季節によって印象が大きく変わるのも湯の山らしさです。 - 旅館街と現代的な滞在
三滝川沿いには昔ながらの温泉旅館が点在する一方、山麓側には現代的な温泉施設や複合型のリゾートもあります。和の雰囲気に浸る宿泊、食を組み合わせた滞在、温泉を目的にした日帰り利用など、旅の形はさまざま。歴史ある温泉郷でありながら、古さだけにとどまらない選択肢の広さも魅力です。 - 日帰りでも訪ねやすい立地
新名神高速道路の菰野インターチェンジから温泉地までは車でアクセスしやすく、近鉄湯の山温泉駅からはバスも利用できます。日帰り入浴を受け付ける施設も複数あり、御在所岳観光やドライブと組み合わせた立ち寄り旅も可能です。山深い景観を楽しめる一方で、比較的訪ねやすいというバランスの良さがあります。
湯の山温泉のお湯は、ひとつの泉質や感触だけでは語れません。弱放射能泉の古くからの源泉もあれば、山麓には湯量豊富なアルカリ性単純温泉もあり、その違いを比べること自体が楽しみになります。
- 弱放射能泉という個性
温泉街には、単純弱放射能温泉に分類される源泉があります。代表例の「宏説湯」は無色透明で、源泉温度25℃、pH8.2、湧出量毎分32リットルという低温泉。香りも分析書上はほぼ無臭とされ、成分の濃さや強い色・香りで主張するタイプではありません。施設では源泉の状態に合わせて温度管理を行いながら利用されています。 - 山麓側にある豊富な自家源泉
山麓側には、地下深くから得られるアルカリ性単純温泉の自家源泉もあります。源泉温度が40℃を超えるものや、毎分数百リットル規模で湧出するものもあり、片岡温泉では湯口約42℃・毎分約750リットル、別の施設では45.2℃・毎分550リットルという例もあります。古くからの低温泉とは、数字の表情からして大きく異なります。 - 一括りにできない湯の表情
無色透明あるいは澄明な湯が多い一方、香りや湯ざわりまで同じとは限りません。ほぼ無臭と分析される源泉もあれば、施設側が「かすかに硫黄の香り」と紹介する源泉もあります。さらりとした印象の湯、ややなめらかさを感じさせる湯など、源泉や利用方法によって表情はさまざま。「湯の山のお湯はこう」と決めつけず、一湯ずつ向き合いたくなる温泉地です。 - 数字を比べる源泉めぐり
ある施設では39.4℃・毎分160リットル、45.2℃・毎分550リットル、30.7℃・毎分83リットルと、敷地内の源泉だけでも泉温と湧出量が大きく異なります。さらに周辺には毎分460リットル、約750リットルという自家源泉も存在。同じ「湯の山温泉」という名前の中に、これほど幅のある源泉が集まっていることも、湯をじっくり観察したい人には面白いところです。
山岳信仰の歴史を映す豪快な鍋料理から、菰野の農産物、昔ながらの温泉菓子、現代的なパンやスイーツまで。湯の山では、時代の異なる食文化が同じ旅の中に並びます。
- 歴史を伝える名物僧兵鍋
湯の山温泉の名物として知られるのが、三嶽寺の僧兵にちなんだ「僧兵鍋」です。現在の僧兵鍋は地域で材料や味付けの基準が整えられ、猪や鹿、鶏などの肉と野菜を味噌仕立てで煮込む料理として提供されています。山里らしい具材が鍋いっぱいに盛られ、湯気の向こうに湯の山の歴史まで見えてくるような一品です。 - 菰野の季節を味わう食材
菰野町では、町名にもつながるとされる植物「マコモ」の若茎、マコモタケが特産品として知られています。秋ごろに旬を迎え、炒め物や天ぷらなどさまざまな料理に使われます。周辺では地元産の米や野菜、肉などを取り入れた料理を提供する施設もあり、旅先の食卓から菰野の季節や土地柄に触れられます。 - 温泉を使って作る大石焼
御在所ロープウエイ山麓駅近くでは、昔ながらの銘菓「大石焼」が親しまれています。温泉の湯を使って材料を練り、一枚ずつ焼き上げるという、温泉地らしい製法が特徴。大石公園の巨岩を思わせる名前にも土地の風景が重なります。観光の途中につまむおやつにも、お土産にも取り入れやすい、素朴な湯の山名物です。 - 山麓に広がる現代の食文化
山麓には、ベーカリーやパティスリー、レストランなどを備えた複合施設もあります。石窯で焼くパン、季節の果物を使ったスイーツ、和食やイタリア料理など選択肢は幅広く、温泉だけを目的にしない過ごし方も可能です。昔ながらの僧兵鍋と現代的な食の店が共存しているところにも、現在の湯の山らしさがあります。
温泉街から御在所ロープウエイに乗れば、目の前の渓谷から標高1000メートルを超える山上へ。移動そのものが観光となり、季節ごとに変わる鈴鹿山脈の表情を空から眺められます。
- 約15分の山岳空中散歩
御在所ロープウエイは、山麓の湯の山温泉駅から山上公園駅までを通常約15分で結びます。ゴンドラが高度を上げるにつれ、温泉街や三滝川の渓谷が眼下へ遠ざかり、巨岩の連なる山肌が目の前へ。途中には高さ61メートルの白い6号支柱も現れ、山岳ロープウエイならではのスケールを間近に感じられます。 - 標高差を下る秋の紅葉
御在所岳の紅葉は、標高差によって見頃が山上から山麓へ移っていくのが特徴です。例年、山頂付近から色づきが始まり、その後は中腹、温泉街へと紅葉前線が降りてきます。タイミングによっては、色づきの進んだ山上とまだ緑を残す山麓を一度に眺められることも。ゴンドラだからこそ楽しめる立体的な秋景色です。 - 花と新緑、雪と樹氷の季節
春はアカヤシオやシロヤシオなどの花、新緑の季節を経て、夏には山上ならではの涼やかな風景へ。冬になると条件が整った日に樹氷が現れ、山は一転して白い世界に包まれます。雪遊びやスキーを楽しめる時期もあり、一年を通じてまったく異なる御在所岳の表情に出会えます。 - 観光リフトで山頂方面へ
山上公園駅からは観光リフトを利用して御在所岳山頂方面へ向かうことができます。徒歩で散策するルートもあり、展望スポットを巡りながら高所の景色を楽しむことも可能です。ただし、山麓から続く登山道は観光用の遊歩道ではなく本格的な登山道。ロープウエイ観光と登山は分けて考え、目的に合った装備で楽しみたいところです。
ロープウエイだけが湯の山の観光ではありません。三滝川沿いの巨岩、僧兵の歴史を伝える寺、陶芸文化や美術館など、温泉街とその周辺には静かに立ち寄りたい場所が点在しています。
- 巨岩と清流が続く大石公園
三滝川沿いの大石公園では、清流と大きな岩がつくる渓谷景観を間近に眺められます。園内には「大石」の名にふさわしい巨岩が横たわり、周囲の木々と川の流れが山あいらしい景色をつくります。温泉街から少し歩きながら、水音や季節の風景を楽しむ場所として取り入れやすい散策スポットです。 - 僧兵の記憶を伝える三嶽寺
三嶽寺は湯の山の歴史を語るうえで欠かせない古刹のひとつ。中世には僧兵を擁したと伝えられ、その歴史は名物の僧兵鍋や地域の行事にもつながっています。また、折鶴を奉納した男女の物語が伝わることから「折鶴伝説」の寺としても紹介されています。料理だけで終わらず、その背景にある物語を訪ねると旅が一段深くなります。 - 土と炎に触れる菰野陶芸村
菰野陶芸村には陶芸家の工房が集まり、現役の12連登り窯も残されています。予約制で作陶や絵付けなどを体験できる場所もあり、見るだけでなく自分の手で土に触れられるのが魅力。温泉や山岳観光とは少し違った時間を過ごしながら、菰野に根づくものづくり文化に触れられます。 - アートと庭園を楽しむ山麓散策
湯の山周辺には美術作品と庭園を楽しめる文化施設もあり、山岳観光とは異なる静かな過ごし方ができます。展示室を巡ったあと、鈴鹿山脈を背景にした庭園や季節の植物を眺めながら散策するのも一案。天候や旅程に合わせて、温泉・自然・文化を組み替えられることも湯の山エリアの懐の深さです。



澄んだ湯を訪ね、山の恵みを味わい、ゴンドラから鈴鹿の峰々を見渡す。
次の休みは、湯の山温泉で「山と湯が1300年かけて紡いだ物語」をたどる旅へ出かけませんか?
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。
湯の山温泉 – アクセスと基本情報
| 温泉地名 | 湯の山温泉 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県三重郡菰野町 |
| 入浴施設 | 複数あり |
| 主な泉質 | 単純弱放射能温泉(低張性・弱アルカリ性・低温泉) アルカリ性単純温泉など ※源泉・施設によって泉質が異なります。 pH:8.2~8.6前後 ※確認できる代表的な源泉の値。源泉によって異なります。 |
| お湯の特徴 | 無色透明・澄明な湯を中心に、低温の単純弱放射能温泉から、40℃を超えるアルカリ性単純温泉まで源泉ごとの違いが豊か。 毎分数百リットル規模で湧出する自家源泉を持つ施設もあり、一つの温泉地で泉温や湧出量、湯ざわりの違いを比べられるのが魅力です。 |
| 香り | 香りも源泉によって異なり、宏説湯の分析書ではほぼ無臭とされています。 一方、山麓の片岡温泉では公式に「かすかに硫黄の香り」と紹介されるなど、それぞれに異なる表情があります。 強い香りを温泉地全体の特徴とせず、一湯ごとの違いを確かめるのも楽しみです。 |
| 雰囲気 | 御在所岳の麓、三滝川の渓谷に沿って旅館や温泉施設が点在する山あいの温泉地。 巨岩や清流、深い緑がつくる山岳景観に、1300年以上の歴史を持つ古湯の趣が重なります。 昔ながらの温泉街と現代的な施設が共存し、自然の近さを感じながら滞在できます。 |
| 楽しみ方 | まずは源泉ごとに個性の異なる温泉を楽しみ、湯上がりには名物の僧兵鍋や大石焼を。 御在所ロープウエイで山上へ向かえば、四季折々の山岳風景も待っています。 時間に余裕があれば、三滝川沿いの大石公園や三嶽寺を巡り、温泉・食・絶景・歴史を一日でつなぐ旅がおすすめです。 |
| ※源泉や施設によって記載と異なる場合があります。コンディションによって印象は変わる場合があります。 ※掲載している情報は執筆時点のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
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湯の山温泉 季節ごとの魅力まとめ
鈴鹿山脈の御在所岳と三滝川の渓谷に抱かれた湯の山温泉では、標高差とともに四季の景色も大きく移り変わります。
春は花と新緑、夏は深い緑と山上の涼風、秋は山上から温泉街へ下る紅葉、冬は雪景色と樹氷の季節。
訪れる時期を変えるたび、山と温泉街がまったく異なる表情を見せてくれます。
平地より遅れて春を迎える御在所岳では、標高を追うように花々が開花します。温泉街の新緑から山上のツツジ類まで、山全体が少しずつ春色へ変わっていく季節です。
- 御在所岳を彩る春の花々
御在所岳の春は、3月下旬頃に中腹で咲くマンサクから始まります。4月下旬からはピンク色のアカヤシオ、5月には純白のシロヤシオなどが続き、花の見頃が麓から山上へ移っていきます。ロープウエイから眺めれば、標高によって異なる芽吹きや花の表情を一度に追えるのも、この山ならではの楽しみです。 - 初夏へつなぐドウダンの花
5月下旬頃になると、ベニドウダンやサラサドウダンが山上を彩り始めます。小さな鐘のような花が枝先に連なり、アカヤシオとはまた違った繊細な景色を見せてくれます。御在所岳では6月頃までさまざまな花が続くため、春から初夏へ向かう山の変化を長く楽しめるのも魅力です。 - 新緑に包まれる三滝川の渓谷
温泉街を流れる三滝川沿いでは、巨岩や奇岩と清流、その周囲を覆う木々が山あいらしい景観をつくります。大石公園では大きな御影石をはじめとする岩々を見ることができ、若葉が広がる季節には、渓流と新緑を組み合わせた湯の山らしい風景を楽しめます。 - 春を味わういちご狩り
山麓のアクアイグニスでは、例年12月中旬から6月中旬頃までいちご狩りが行われています。複数品種を栽培しており、春は御在所岳の花めぐりや温泉街散策と旬の果実を組み合わせやすい時期。山の自然だけでなく、季節の味覚まで旅程に加えられます。
夏の御在所岳は深い緑に覆われ、山上には涼を求めてアカトンボが集まります。公式では夏の日中平均気温を20~21℃と案内しており、山上ならではの季節感を楽しめます。
- 山上を飛び交うアカトンボ
6月下旬頃になると、御在所岳の山上ではアカトンボの姿が見られるようになります。御在所ロープウエイによる過去の観察ではアキアカネが大半を占め、8月中旬を過ぎる頃から徐々に数が減っていくとされています。青空と緑の山を背景に飛び交う姿は、御在所岳の夏を象徴する風景のひとつです。 - 深緑を越えるロープウエイ
夏のゴンドラからは、濃い緑に包まれた鈴鹿の山並みや険しい岩肌を間近に望めます。途中にそびえる高さ61mの白い6号支柱は、ロープウェー鉄塔として日本一の高さを誇る御在所のシンボル。山麓から山上へ進む約15分の移動そのものが、夏の山岳観光になります。 - 清流と木々を巡る渓谷散策
温泉街では、三滝川の流れと巨岩、周囲の木々が織りなす渓谷景観を身近に楽しめます。大石公園をはじめ川沿いへ足を延ばせば、御在所岳の雄大な眺望とはひと味違う、水辺と山林が寄り添う風景に出会えます。山上観光と温泉街散策を組み合わせれば、夏の湯の山を立体的に巡れます。 - 夏の温泉街を彩る催し
湯の山温泉では、初夏から夏にかけて季節の催しが行われています。2026年には6~7月に「色浴衣de湯めぐり」、8月には屋台やDJ盆踊りなどを楽しむ「御縁日」が開催。年によって内容や日程は変わりますが、昼の山岳観光とは異なる夕暮れ以降の温泉街も夏の楽しみです。
御在所岳では例年10月中旬頃に山上から紅葉が始まり、約1か月かけて中腹、湯の山温泉街へと見頃が移ります。標高差そのものが秋の時間軸となる、湯の山を代表する季節です。
- 標高差で移ろう紅葉前線
紅葉は10月中旬から下旬頃に山上、10月下旬から11月中旬頃に中腹、11月中旬から下旬頃に温泉街へと移っていきます。ツツジ科の赤、黄葉、針葉樹の緑などが重なり、場所によって異なる秋色を楽しめるのが特徴。ロープウエイから眺めれば、標高による季節の進み方を俯瞰できます。 - 紅葉と渓流が重なる温泉街
紅葉前線が麓へ下りてくる晩秋には、三滝川沿いの木々も色づきます。大石公園では清流と巨岩、周囲の紅葉が重なり、山上とは異なる渓谷の秋景色に。御在所岳の紅葉を眺めたあと温泉街へ戻り、水辺を歩きながらもう一度秋色を楽しめるのも湯の山ならではです。 - 秋夜を焦がす僧兵まつり
例年10月には、三嶽寺の僧兵に由来する「僧兵まつり」が開催されます。火を灯した火炎みこしが温泉街を進む光景は祭りの大きな見どころで、僧兵太鼓などとともに湯の山の歴史を現在へ伝えています。2026年は第55回が10月4日に予定されており、秋の温泉街を象徴する行事です。 - マコモタケと山里の味覚
菰野町を代表する特産品のひとつが、町名との縁も深いマコモタケです。例年9月末から10月末頃、年によっては11月初旬まで収穫品が並び、天ぷらなどさまざまな料理で味わわれます。湯の山名物の僧兵鍋にも山の幸や菰野産野菜が使われ、秋の旅に土地の食文化を添えてくれます。
冬の御在所岳では、条件が整えば標高1000m以上に樹氷が現れます。白く染まる山上と静かな温泉街、冬季ならではの雪遊びが重なり、ほかの季節とは大きく異なる山の表情に出会えます。
- 山上を白く染める樹氷
御在所岳の樹氷は、標高1000m以上で12月下旬から3月上旬頃に見られることがあります。湿気、風、氷点下の気温という条件がそろって生まれる自然現象で、特に1~2月は機会が多いとされています。朝陽台広場や散策路などでは、条件の良い日に枝々を白く覆う冬ならではの景色が広がります。 - 氷瀑と雪遊びの山上公園
冬の山上では、気温を利用して水を凍らせる人工の「氷瀑」が造られる年もあります。また御在所スキー場にはスキーゲレンデやそり専用エリアが設けられ、積雪状況に応じて雪遊びも可能。御在所ロープウエイは同スキー場を「県内唯一」と案内しており、冬ならではの山上観光が楽しめます。 - 雪化粧が似合う渓谷の温泉街
積雪した日には、三滝川沿いの岩や木々、温泉街の屋根にも白い雪が重なり、春夏秋とは異なる静かな山峡の景観が生まれます。渓流と巨岩を特徴とする大石公園も、冬には色彩を抑えた景色へ。白い山肌と温泉街に漂う湯けむりの対比が、寒い季節ならではの旅情を演出します。 - いちご狩りと冬の温泉街めぐり
山麓では例年12月中旬頃からいちご狩りが始まり、冬から春へ続く味覚の楽しみになります。また湯の山温泉では、2026年1~3月にスタンプラリーや温泉チケット企画も実施されました。開催内容は年ごとに異なるため最新情報の確認が必要ですが、山上の雪景色と温泉街周遊を組み合わせる楽しみ方もできます。
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。








