天竜川が刻んだ白い岩壁と、峡谷の木々を映す青緑の水面。
国指定名勝・天龍峡の懐には、平成元年に湧き出した天竜峡温泉があります。
渓谷を歩き、川音に耳を澄ませ、澄んだアルカリ性の湯でひと休み。
名勝の風景と南信州の素朴な旅情が、ゆっくりと重なり合う温泉地です。
- pH10前後の泉質とお湯の特徴
アルカリ性単純温泉の泉質や源泉温度、特徴をわかりやすく紹介します。 - 天龍峡で楽しみたい観光スポット
舟下りや遊歩道、そらさんぽなど、峡谷を楽しむ見どころを紹介します。 - 五平餅や果物など南信州グルメ
五平餅や信州そば、季節の果物など、旅と合わせたい味覚を紹介します。 - 春夏秋冬で変わる季節の見どころ
桜や新緑、紅葉、冬の岩景色など、季節ごとに異なる魅力を紹介します。 - 温泉と峡谷を満喫する楽しみ方
温泉だけでなく散策や舟下り、食を組み合わせた過ごし方を紹介します。
天竜峡温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


温泉マニアあるある! – 天竜峡温泉の魅力編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 峡谷より先にpH10.2を見る
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普通の人なら天龍峡に着けば、「うわ、すごい岩!」と渓谷に目を奪われます。ところがマニアは温泉分析書を見つけるなり、「おっ、pH10.2!」と数字に釘付け。友達が「国指定名勝を見ろよ」と言っても、「峡谷は逃げないけど分析書は今ここにある!」と謎の優先順位を発動します。
- 30.6℃を見て交互浴を妄想する
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源泉温度30.6℃と知った瞬間、「この温度の源泉槽があったら……」と勝手に想像を始めます。友達が「実際の浴槽は加温されてるんでしょ?」と聞けば、「そうなんだけど、30.6℃という数字にはロマンがあるんだよ」と遠い目。まだ入ってもいないのに、頭の中では理想の浴槽が完成しています。
- ラドンの数字を二度見する
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泉質欄には「アルカリ性単純温泉」。ところが分析書を下へ追っていくと天然ラドンの数値を発見。「……いるじゃん!」と急にテンションが上がります。友達には何のことだか分かりませんが、マニアにとって分析書の隅に潜む数値は宝探し。泉質名だけ見て帰るなんてもったいないのです。
- 昔の分析書まで探し始める
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現在の分析書を見て満足するかと思いきや、「昔はどうだったんだろう?」と過去の資料まで捜索開始。以前は「単純弱放射能温泉」とされた資料を見つければ、「ほら!昔はこっちだった!」と大興奮。友達からすれば同じ温泉ですが、マニアには分析年代の違いまで立派な物語です。
- 透明なお湯ほど湯口を観察する
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見た目がほぼ無色透明だからといって、マニアの観察は終わりません。むしろ湯口へ近づき、流れ方や析出物、浴槽からのオーバーフローまで静かに確認。「何か見えるの?」と聞かれても、「何もないことを確認してる」と返します。もはや温泉鑑賞という名の現場調査です。
- 香りが弱くてもクンクンする
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強烈な硫黄臭が漂うタイプでなくても、とりあえず湯口付近でクンクン。「どう?」と聞かれて、「うん……かなり穏やか」と満足そうにうなずきます。「じゃあ嗅がなくてもよくない?」という正論は聞こえません。香るかどうかではなく、自分の鼻で確認したという事実が重要なのです。
- 湯ざわりの説明だけ妙に長い
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友達が「どんなお湯だった?」と軽く聞いただけなのに、「透明感があって、軽やかで、でもpHは高くて……」と突然レビュー開始。「気持ちよかった、でよくない?」と言われても止まりません。湯色、温度、湯使いまで話が広がり、質問した側が途中で五平餅を食べ始めます。
- 分析書を見つけるとドヤ顔になる
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脱衣所などで温泉分析書を発見すると、なぜか自分が発見した源泉のような顔になります。「ほら、ここ。アルカリ性単純温泉でpH10.2」と指差してドヤ顔。友達が「施設の人が掲示してくれてるだけだよ」と言っても、「そしてラドンがだな……」と解説続行。誰にも頼まれていない現地講座が始まります。
- 名勝なのに分析書の話をして帰る
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舟下り、奇岩、吊り橋、そらさんぽ、五平餅。天龍峡には語れるものが山ほどあります。それなのに帰り道で「いやぁ、あのラドンの数値は面白かった」と温泉分析書の話ばかり。友達が「今日、国指定名勝に行ったんだよね?」と確認したくなるほど、旅の思い出が成分表に侵食されています。
- ラドン×強アルカリを「ハイブリッド」と呼ぶ
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「天竜峡はさ、pH10.2のアルカリ性単純温泉なのに、天然ラドンも含まれてるんだよ。つまりラドン×強アルカリのハイブリッドなんだよ!」と得意げに語るマニア。友達は詳しい説明をほぼ聞いていませんが、「ハイブリッド」という言葉だけは妙に記憶に残り、”おしゃべりハイブリッド”とあだ名されてしまうのです。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!
天竜峡温泉の魅力まとめ
切り立つ岩壁の間を天竜川が流れ、その上には橋、川面には舟が行き交う天龍峡。
その景勝地に湧くのが、pH10前後のアルカリ性単純温泉です。
五平餅を頬張り、果樹園の風景を眺め、遊歩道から峡谷を歩く。
温泉だけでは終わらない、南信州らしい奥行きのある旅を楽しめます。
国指定名勝として長く親しまれてきた天龍峡。その渓谷沿いに温泉や宿泊施設が点在し、景勝地を眺めるだけでなく、その風景の中でゆっくり時間を過ごせるのが天竜峡温泉の魅力です。
- 岩壁と清流が描く天龍峡の景観
天竜川によって刻まれた天龍峡では、白い岩壁と川の流れ、そこに根を張る木々が一体となった風景が続きます。約2kmにわたる峡谷は見る場所によって表情が変わり、橋の上、遊歩道、川面など、視点を変えるたびに異なる景色に出会えます。 - 景勝地の中で過ごす温泉時間
天竜峡温泉には渓谷沿いに立つ宿もあり、天竜川や周囲の自然を身近に感じられる環境が魅力です。名勝を短時間で眺めて帰るのではなく、夕暮れや朝の静かな時間までこの土地に身を置くことで、観光とは少し違った天龍峡の表情を味わえます。 - 平成元年に加わった温泉の魅力
天龍峡そのものは古くから景勝地として知られてきましたが、温泉が湧出したのは平成元年。長い歴史を持つ名勝に、比較的新しい温泉という魅力が加わりました。自然景観と湯を一緒に楽しめる現在の天竜峡温泉は、歴史の中では意外にも新しい存在です。 - 散策途中にも温泉を楽しめる
周辺には宿泊施設だけでなく、日帰り温泉や足湯などもあります。遊歩道を歩いたあとに立ち寄ったり、列車の待ち時間に温泉地らしい雰囲気を楽しんだりと、宿泊だけに限らない過ごし方ができるのも天竜峡温泉の使いやすさです。
代表的な源泉の分析では、泉質はアルカリ性単純温泉。pH10.2、源泉温度30.6℃という数値が確認されており、透明感のある見た目と、軽やかでなめらかな湯ざわりが印象的な温泉です。
- pH10.2を記録する高いアルカリ性
代表的な源泉では、湧出地でpH10.2を記録しています。色や香りで強く主張するタイプではありませんが、この高いpH値は天竜峡温泉を知るうえで分かりやすい個性のひとつ。数値を知ってから入ると、シンプルに見える湯にも少し違った興味が湧いてきます。 - 澄んだ見た目と軽やかな湯ざわり
分析書の知覚的試験では「ほとんど無色透明」とされ、成分総計も約307mg/kg。濁りや強い色、濃厚な塩味などで存在感を示す温泉とは対照的です。澄んだ見た目の中に、なめらかさを感じさせる穏やかな湯ざわりがあり、天龍峡の静かな景観にもよく馴染みます。 - 約30℃で湧く低温泉の源泉
代表的な源泉温度は30.6℃で、温度区分では低温泉にあたります。そのため、実際の浴槽では施設ごとの方法で温度を整えて利用されています。同じ源泉でも湯使いや浴槽によって印象が変わるため、それぞれの施設で湯の表情を比べるのも楽しみ方のひとつです。 - 天然ラドンも含む源泉の個性
現在確認できる分析ではアルカリ性単純温泉に分類されていますが、天然ラドンも77.7Bq/kg含まれています。過去の資料には単純弱放射能温泉とする表記も見られ、分析年代によって泉質名が異なる点は、温泉分析書を眺めるうえでも興味深いところです。
天龍峡周辺には果樹園や農地が広がり、南信州らしい食文化が根付いています。五平餅や信州そば、季節の果物など、華美ではないけれど土地の風景によく似合う味覚が温泉旅を彩ります。
- 香ばしく焼き上げる郷土の五平餅
南信州を代表する郷土料理のひとつが五平餅。つぶしたご飯を串に付け、味噌や醤油をベースにしたタレを塗って香ばしく焼き上げます。くるみ、ごま、エゴマなど、タレの材料や形は店によってさまざま。食べ比べてみるのも楽しみです。 - 天竜川流域に根付く川魚料理
天竜川流域では、鮎や岩魚、鯉などを使った川魚料理も親しまれてきました。塩焼きや甘露煮など、素材を生かした素朴な料理は川沿いの旅によく似合います。天龍峡の景色を眺めたあとに味わえば、土地と食のつながりも感じやすくなります。 - 季節を追いかけるくだもの狩り
天龍峡周辺の河岸段丘には果樹園が広がり、季節に応じてさくらんぼ、桃、ぶどう、りんごなどが実ります。観光農園での収穫体験を温泉旅に組み込めるのも南信州ならでは。訪れる時期によって旅の楽しみが変わります。 - そばや肉料理にも出会える南信州
信州そばはもちろん、飯田地域では馬刺しや焼肉などの食文化も根付いています。さらに農産物直売所では、野菜や果物などその時期ならではの農産物に出会えることも。温泉地だけで完結せず、周辺まで少し足を延ばすほど食の選択肢が広がります。
天龍峡では、遊歩道から眺めるだけでなく、舟で川面を進み、高い橋から見下ろすこともできます。同じ峡谷を異なる高さと角度から眺められるため、歩くほど景色の印象が変わっていきます。
- 川面から岩壁を仰ぐ天竜ライン下り
天龍峡では舟に乗って川面から渓谷を眺めることができます。遊歩道では横から眺めていた断崖を、水面に近い位置から見上げると迫力はまた別物。川の流れや水位によって運航状況が変わるため、利用する場合は当日の情報を確認しておくと安心です。 - 峡谷を見下ろすそらさんぽ天龍峡
天竜峡大橋の桁下には、歩いて渡れる「そらさんぽ天龍峡」が設けられています。川面から約80mという高い位置から、天竜川と峡谷を一望。条件が合えば舟やJR飯田線の列車も眺められ、川面から見上げた景色とは正反対の視点を楽しめます。 - 四季を感じながら歩く遊歩道
姑射橋やつつじ橋周辺には、峡谷沿いを巡る遊歩道があります。春の花、新緑、秋の紅葉など、植物の変化とともに景観も少しずつ変化。階段や傾斜を含む区間もあるため、時間に余裕を持ち、歩きやすい靴でゆっくり巡るのがおすすめです。 - 峡谷の成り立ちを知るよって館
案内施設「よって館 天龍峡」では、地形模型や映像などを通して天龍峡の自然や成り立ちを紹介しています。散策前に立ち寄れば、何気なく見ていた岩壁や河岸段丘にも意味が見えてきます。歩く前の予習にも、歩いたあとの復習にも使える施設です。
天龍峡は美しいだけの渓谷ではありません。江戸後期に名付けられ、明治期には文化人によって名所が選ばれるなど、多くの人がその景観に魅了されてきました。岩と水の風景の中に、人の記憶も刻まれています。
- 1847年に生まれた天龍峡の名
「天龍峡」という名称は、1847年に儒学者・阪谷朗廬がこの地を訪れ、その景観をたたえて名付けたと伝えられています。温泉が湧くよりはるか以前から、人々を惹きつけてきた場所。現在の温泉旅にも、その長い景勝地としての歴史が重なっています。 - 名所を選び出した天龍峡十勝
明治時代には書家・日下部鳴鶴が、峡谷に点在する岩や淵などから「天龍峡十勝」を選定しました。遊歩道を歩きながらそれぞれを探せば、単なるハイキングとは少し違った散策に。昔の文化人がどこに魅力を感じたのか想像しながら巡るのも面白いところです。 - 岩に残された文字を探す楽しみ
天龍峡十勝の岩には、日下部鳴鶴による文字が刻まれたものがあります。巨大な岩壁を眺めるだけではなく、その中に残された人の営みを探して歩くことで、自然と文化が重なった天龍峡らしい風景が見えてきます。 - 駅から歩き始められる温泉地
JR飯田線の天竜峡駅から名勝や遊歩道へ歩いて向かえるため、鉄道を使った旅にも組み込みやすい温泉地です。車の場合は三遠南信自動車道の天龍峡ICも利用可能。舟下りや橋などは天候・季節によって利用条件が変わるため、訪問前に最新情報を確認しておきましょう。



峡谷を歩き、川面を眺め、澄んだ湯でひと休みして、香ばしい五平餅を頬張る。
次の休みは、天竜峡温泉で「名勝と清流の旅情」をゆっくり味わう旅に出かけませんか?
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。
天竜峡温泉 – アクセスと基本情報
| 温泉地名 | 天竜峡温泉 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県飯田市 |
| 入浴施設 | 複数あり |
| 主な泉質 | アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・低温泉) pH:10.2 ※2014年の代表的な源泉の分析値 |
| お湯の特徴 | 代表的な源泉はpH10.2、源泉温度30.6℃のアルカリ性単純温泉。 ほとんど無色透明で、成分総計は約307mg/kgと比較的シンプルな構成です。 高いアルカリ性を持ちながら、見た目は澄んだ穏やかな印象のお湯です。 |
| 香り | 強い香りで個性を主張するタイプではありません。 香りよりも、高いpH値や澄んだ見た目に注目したい温泉です。 |
| 雰囲気 | 天竜川が刻んだ奇岩や断崖に囲まれた、国指定名勝・天龍峡の中に広がる温泉地。 大規模な温泉街というより、渓谷の自然と調和する落ち着いた雰囲気が魅力です。 川音を聞きながら散策すれば、南信州らしい静かな旅情を感じられます。 |
| 楽しみ方 | まずは遊歩道を歩き、天龍峡の奇岩や天竜川を眺めながら渓谷散策。 そらさんぽ天龍峡から見下ろしたり、舟下りで川面から岩壁を見上げたりすると、同じ峡谷を異なる角度から楽しめます。 散策後は温泉でひと休みし、五平餅や信州そば、季節の果物など南信州の味覚もぜひ。 秋なら紅葉とりんごを組み合わせるのも天龍峡らしい楽しみ方です。 |
| ※源泉や施設によって記載と異なる場合があります。コンディションによって印象は変わる場合があります。 ※掲載している情報は執筆時点のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
- アルカリ性単純温泉を楽しむ
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天竜峡温泉を代表する泉質で、温泉分析書ではpH10を超える源泉も確認されています。全国各地にある泉質だからこそ、pHや源泉温度、成分構成などを比べながら、土地ごとの違いを探してみるのも面白い楽しみ方です。
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天竜川によって形づくられた峡谷と温泉を一度に楽しめるのが天竜峡温泉の特徴です。川沿いの温泉地は全国各地にあり、断崖や清流、橋など周囲の地形まで含めて眺めると、それぞれ異なる景観の個性が見えてきます。
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現在はアルカリ性単純温泉に分類される代表的な源泉にも、分析書では天然ラドンが確認されています。過去には単純弱放射能温泉とする資料もあり、分析年代による泉質名や数値の違いを追ってみると興味深い温泉です。
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天龍峡では天竜川の舟下りが楽しめ、川面から切り立った岩壁を眺められます。温泉と舟遊びを組み合わせられる土地はほかにもあり、川や湖とともに発展してきた温泉地へ視野を広げるきっかけにもなるキーワードです。
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長野県南部の南信州には、天竜川や中央・南アルプスに囲まれた個性豊かな温泉地が点在しています。五平餅や信州そば、果物など地域の食文化も絡めれば、天竜峡温泉を起点に周辺の温泉へ巡る旅にも広げられます。
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天竜峡温泉 季節ごとの魅力まとめ
天竜川が刻んだ天龍峡は、季節が巡るたびに表情を変えます。
春は花と新緑、夏は深い緑、秋は紅葉と果実、冬は静かな岩景色。
温泉を旅の拠点に、峡谷散策や舟下り、南信州の味覚を重ねながら、四季それぞれの天龍峡を訪ねてみましょう。
寒さがゆるむと、峡谷の桜に続いて八重桜やツツジが咲き、周辺の果樹園でもりんごなどの花が開きます。天龍峡全体が、淡い色彩と若葉に包まれる季節です。
- 峡谷の桜と八重桜街道
天龍峡では例年4月上旬から中旬頃に峡谷の桜が見頃を迎え、その後は八重桜へと主役が移ります。八重桜街道には約2kmにわたって約200本が植えられ、春の散策を華やかに彩ります。開花時期は年によって前後するため、訪問前に最新情報を確認しておくと安心です。 - ツツジと新緑の遊歩道
桜の季節を追うようにミツバツツジやヤマツツジが咲き、遊歩道にはみずみずしい若葉が広がります。約1時間で巡れる基本の周遊コースでは、奇岩や吊り橋、季節の草木を眺めながら歩けます。そらさんぽ天龍峡も4月から通行時間が長くなり、高所から春の峡谷を望めます。 - 果樹の花と春の味覚を巡る
天龍峡周辺の果樹園では、春になるとさくらんぼや桃、梨、りんごなどの花が次々と咲きます。観光農園では例年5月頃までいちご狩りも楽しめ、渓谷散策に南信州らしい果樹の風景を組み合わせられます。五平餅などの素朴な味を旅の途中に加えるのも似合います。 - 春の舟下りとりんご足湯
天竜ライン下りでは、春色に変わっていく峡谷を川面から眺められます。陸上の遊歩道とは視点が変わり、岩壁の高さや川の流れをより立体的に感じられるのも魅力です。舟型の「りんご足湯」は例年3月末から11月末まで営業し、散策や舟旅の前後に立ち寄れます。
夏の天龍峡は木々の緑が濃さを増し、岩壁と天竜川の色彩がくっきりと浮かび上がります。遊歩道、橋、舟と視点を変えながら、渓谷らしい夏景色を楽しめます。
- ヤマユリ咲く夏の遊歩道
例年7月中旬頃には、天龍峡の遊歩道でヤマユリが見頃を迎えます。深い緑の中に大きな花が現れ、夏ならではのアクセントに。吊り橋や奇岩をたどる基本の周遊コースには木々に囲まれた区間もあり、季節の植物や川の音を感じながら峡谷散策を楽しめます。 - そらさんぽから望む峡谷
天龍峡大橋の桁下に設けられた「そらさんぽ天龍峡」は、川面から約80mの高さにある展望歩道です。夏は深緑に包まれた山々と天竜川を高所から眺められ、タイミングが合えばJR飯田線や舟下りの姿も見られます。4月から9月は通行可能時間が長めに設定されています。 - 川面から楽しむ深緑の峡谷
- 天竜ライン下りでは、深緑の岩壁を川面から見上げる景色が夏の見どころになります。乗船時間は最大約50分で、天候や水位によって運航コースが変更される場合があります。遊歩道や橋から眺めた峡谷を、今度は舟の上から見返すことで、天龍峡の地形を違った角度から楽しめます。
- 夏から始まる果物の季節
6月上旬から中旬頃はさくらんぼ、8月頃からはぶどう、8月中旬頃からはりんごと、天龍峡では夏から果物狩りの季節が続きます。ぶどうは品種によって収穫時期が異なるため、時期ごとの味わいを探すのも楽しみのひとつ。信州そばなど地域の食と合わせるのもおすすめです。
秋の天龍峡は、岩壁を包む紅葉と果樹園の実りが重なる季節です。高所、遊歩道、川面と眺める位置を変えれば、同じ峡谷でも少しずつ違う錦秋の表情に出会えます。
- 奇岩を染める天龍峡の紅葉
天龍峡の紅葉は例年11月頃が見頃の中心です。峡谷には高低差や日当たりの違いがあるため、場所によって色づきの進み方が異なり、比較的長く秋景色を楽しめます。白い岩肌や天竜川を背景に、カエデやドウダンツツジなどが色づく風景は、この季節ならではです。 - 橋と遊歩道で巡る錦秋
秋は、つつじ橋や遊歩道から間近に紅葉を眺める一方、「そらさんぽ天龍峡」から峡谷全体を見渡す楽しみ方もできます。同じ木々でも、谷底に近い場所と約80mの高所では印象が大きく変わります。歩くたびに視点が切り替わる、立体的な紅葉散策が天龍峡らしい魅力です。 - りんご狩りと柿のある風景
天龍峡東側の河岸段丘では、秋にりんご狩りが本格的な季節を迎え、例年12月上旬頃まで続きます。南信州では市田柿づくりも進み、晩秋にはハウスなどに柿を干す「柿のれん」が見られます。紅葉だけでなく、果実が育つ土地の日常風景に触れられるのも秋の楽しみです。 - 秋の舟旅と南信州の味
紅葉の時期に天竜ライン下りへ乗れば、色づいた峡谷を川面から見上げられます。りんご足湯も例年11月末まで営業しており、散策や舟旅と組み合わせやすい存在です。旅の途中には五平餅や信州そばなどを味わい、南信州の秋を景色と食の両方から楽しめます。
木々の葉が落ちる冬は、天龍峡の岩の造形がいっそう目に入りやすくなる季節。雪が降れば峡谷は白く染まり、観光協会が「水墨画のよう」と表現する静かな冬景色に出会えます。
- 雪の日に現れる水墨画の景色
天龍峡では雪が多い地域というわけではありませんが、雪が降ると岩肌や木々が白く縁取られ、普段とは異なる峡谷の表情が現れます。天龍峡温泉観光協会も、冬にまれに雪が降った際の景観を「水墨画で描いたよう」と紹介しています。雪の有無にかかわらず、冬は岩の造形が際立つ季節です。 - 冬も運航するオープン舟
天竜ライン下りは冬期も運航されていますが、現在は「こたつ舟」ではなく、暖房や屋根のないオープン舟での運航です。冬は水位などの状況によってコース変更となる場合もあるため、運航情報の確認と十分な防寒が欠かせません。冷たい季節だからこその川景色を楽しめる舟旅です。 - 冬のそらさんぽ天龍峡
「そらさんぽ天龍峡」は冬季も通行できます。10月から3月は通行可能時間が午前7時30分から午後4時30分までと短くなるため、明るい時間帯に訪れるのがおすすめです。高さ約80mの歩道から、葉を落とした山肌や天竜川、峡谷の地形を見渡せるのが冬ならではの魅力です。 - 温泉と郷土の味で締める冬旅
冬の散策を楽しんだあとは、天竜峡温泉でゆっくり過ごすのも旅の流れに合います。代表的な源泉はpH10.2のアルカリ性単純温泉で、温泉地には日帰り利用のできる施設や宿があります。五平餅や信州そばなど南信州の素朴な味を組み合わせれば、冬らしい落ち着いた一日を組み立てられます。
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。









