北アルプスの山懐、高瀬川の流れに沿って三軒の宿が佇む葛温泉。
華やかな温泉街とは異なり、ここで主役になるのは山と川、そして湧き続ける源泉です。
九十度前後に達する高温源泉もあり、その湯は下流の大町温泉郷へも送られてきました。
静かな渓谷で、宿ごとに異なる湯と北アルプスの景色に出会える温泉地です。
- 葛温泉の特徴と秘湯の雰囲気
三軒の宿が点在する山深い温泉地の魅力を紹介します。 - 泉質と源泉ごとの違い
単純温泉を中心に、源泉温度や湯使いの違いを整理します。 - 高瀬渓谷とダムの見どころ
三つのダムや紅葉など、周辺の自然景観を紹介します。 - 大町周辺の観光とグルメ
黒部ダムカレーや信州そばなど旅の楽しみをまとめます。 - 春夏秋冬のおすすめ時期
新緑、登山、紅葉、雪景色など季節ごとの魅力を紹介します。
葛温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


温泉マニアあるある! – 葛温泉の魅力編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 90℃と聞いた瞬間、目の色が変わる
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「源泉は90℃前後です」と聞けば、普通の人は「熱っ!」で終わります。しかしマニアは「クルゥ!?90℃!?」と源泉温度に食いつき、「どうやって浴槽まで温度を落としてるんだろう」と湯使いの話へ一直線。まだ服も脱いでいないのに、頭の中ではすでに源泉が配管を流れています。
- 三軒あると全部の分析書を見たくなる
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髙瀨舘、温宿かじか、仙人閣。同じ葛温泉なら一枚見れば十分……とはならないのがマニアです。「源泉違うよね? pHも違うよね?」と分析書を探し始め、数値を見比べてニヤニヤ。同行者が「全部同じ温泉でしょ?」と言った瞬間、「違うんだなぁ、それが」と謎のドヤ顔が発動します。
- 無色透明でも観察時間が長い
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派手な濁り湯ではなく、澄んだお湯か……と思ったら大間違い。マニアは湯口を見て、浴槽を見て、オーバーフローを見て、「うむ、いい流れだ」と満足そう。友達に「何が見えてるの?」と聞かれても、「お湯だよ」と答えます。知ってます。
- ほのかな硫黄香を全力で探しにいく
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葛温泉には、源泉によってほのかな硫黄系の香りを感じることがあります。マニアは浴室へ入るなり鼻のセンサーを起動し、湯口付近でさりげなくクンクン。「あ、いるね」と小声でニヤリ。同行者には何が「いる」のか分かりませんが、本人の中では硫黄との遭遇イベントが成立しています。
- オーバーフローを見ると追跡したくなる
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湯船からお湯が絶えずあふれていると、マニアの視線は自然と床へ。「おお、流れてる流れてる」と嬉しそうに行方を追います。友達が絶景を眺めている横で、本人は床を眺めて満足顔。北アルプスまで来たのに視線は足元。掛け流し好きにとって、オーバーフローも立派な景色なのです。
- 大町温泉郷まで湯を追いかけたくなる
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葛温泉の湯が下流の大町温泉郷にも引かれていると知ると、「ということは、この湯が約10km先まで……」と急に壮大な話になります。地図を開いて引湯ルートを想像し、「源泉の旅だな」と感慨深げ。同行者からすれば温泉旅行ですが、本人だけは完全に温泉追跡調査です。
- ダムより配管が気になってしまう
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高瀬渓谷といえば、大町・七倉・高瀬の三つのダム。普通なら巨大な堤体を見上げて「すごい!」となるところ、マニアは「この山の中を温泉も流れてるんだよな……」と別のインフラに思いを馳せます。日本一高いロックフィルダムを前にしてまで、頭から温泉配管が離れません。
- 紅葉を見ても湯温の心配をする
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高瀬渓谷が鮮やかに染まる秋。普通なら「紅葉きれい!」と写真を撮るところ、マニアは露天風呂を眺めながら「外気温下がってきたから、今日は湯温どうかな」と別の季節変化にも興味津々。紅葉、外気温、源泉温度。温泉マニアの秋は、なぜか観測項目が多いのです。
- 「葛のさらに奥」に反応してしまう
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葛温泉だけでも十分山深いのに、その先の高瀬渓谷には湯俣温泉があり、温泉活動によって形成された噴湯丘まであります。「この奥にも温泉? 噴湯丘?」と聞いた瞬間、地図を拡大。「地熱か…」とつぶやく姿に、まわりからは”地熱マイスター”とあだ名されてしまうのです。
※湯俣温泉・噴湯丘は登山装備や事前のルート確認が必要となる山岳エリアです



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!
葛温泉の魅力まとめ
巨大なダムが連なる高瀬渓谷を奥へと進むと、山あいに葛温泉の宿が現れます。
四百年以上前に湯が発見されたという伝承を持ち、今も高温の源泉が湧き続ける山のいで湯。
透明な湯面から白い湯気が立ち、源泉によってはほのかな硫黄の香りも漂います。
北アルプスの自然と湯の個性を、静かに味わいたい人に似合う場所です。
葛温泉にある温泉宿は、髙瀨舘・温宿かじか・仙人閣の三軒。温泉街が連なる場所ではなく、高瀬川沿いの山あいに宿が点在し、それぞれ異なる浴場や湯使い、景観を楽しめます。
- 渓谷に点在する静かな三軒
葛温泉では、髙瀨舘・温宿かじか・仙人閣が高瀬渓谷の自然の中に点在しています。にぎやかな商店街や大型観光施設が連なる温泉地とは趣が異なり、周囲を囲むのは山々と高瀬川の流れ。宿へ向かう道程から、山の温泉地らしい雰囲気が深まっていきます。 - 三軒それぞれ異なる湯の風景
大きな露天風呂を備える髙瀨舘、二本の自家源泉を持つ温宿かじか、日本秘湯を守る会に加盟する仙人閣。同じ葛温泉にありながら、浴場の造りや使われる源泉、周囲の景色にはそれぞれ違いがあります。一カ所だけでなく、宿ごとの個性を比べてみたくなる温泉地です。 - 旅程に組み込める日帰り入浴
三軒はいずれも日帰り入浴を受け入れており、宿泊だけでなく高瀬渓谷の散策や登山などと組み合わせることもできます。受付時間や休館日は宿ごとに異なるため、複数の宿を訪ねたい場合は当日の営業状況を確認しておくと安心です。 - 四季を間近に感じる山の露天
葛温泉の魅力を引き立てるのが、宿のすぐそばまで迫る北アルプスの自然です。新緑が山を覆う季節、深い緑の夏、鮮やかな紅葉、雪に包まれる冬。それぞれの季節によって浴場から見える風景も変わり、同じ宿でも訪れる時期によって異なる表情に出会えます。
葛温泉では単純温泉を中心に複数の源泉が使われ、90度前後に達する高温源泉もあります。宿によって源泉温度や湯使いが異なり、「葛温泉」という一つの名前の中で湯の違いを楽しめるのも特徴です。
- 大町温泉郷へ湯を送る源泉地
葛温泉の湯は昭和38年から下流の大町温泉郷へ引湯されています。現在では多くの宿泊施設が集まる大町温泉郷ですが、その温泉街を支える湯の源流をたどれば高瀬渓谷の葛温泉へ行き着きます。山中の小さな温泉地でありながら、大町エリアの温泉文化を支えてきた存在です。 - 90度前後に達する高温源泉
髙瀨舘は源泉温度約90℃、温宿かじかも二本の自家源泉を90℃前後と案内しています。源泉そのものはそのまま入浴できる温度ではなく、施設ごとの湯使いによって浴槽へ導かれます。湯口から立ち上る白い湯気は、山中から湧き上がる高温源泉の存在を目でも感じさせてくれます。 - 澄んだ湯とほのかな香り
葛温泉では単純温泉を中心とした透明感のある湯が使われています。温宿かじかでは、源泉からほのかな硫黄の香りが漂うことも公式に紹介されています。強烈な色や濁りで主張するのではなく、澄んだ湯面や立ち上る湯気、その時々に感じる香りまで含めて味わいたい山の湯です。 - 三軒で異なる源泉と湯使い
髙瀨舘では「高瀬の湯」「炭酸の湯」、温宿かじかでは二本の自家源泉を使用。仙人閣では77.2℃と49.5℃の源泉が案内され、泉質表記もアルカリ性単純温泉と単純温泉に分かれています。葛温泉全体を一つのpHや温度でまとめず、宿ごとに見ていくほど面白さが増します。
葛温泉を包む高瀬渓谷には、大町ダム・七倉ダム・高瀬ダムが連なります。エメラルドグリーンの水面、巨大な堤体、北アルプスの山々が重なり、温泉だけでは終わらない山岳景観を楽しめます。
- 日本一の高さを誇るロックフィルダム
高瀬ダムは堤高176m。ダム全体では黒部ダムに次ぐ日本第2位ですが、岩石や砂礫を積み上げて造るロックフィルダムとしては日本一の高さを誇ります。山そのものを思わせる巨大な堤体と周囲の険しい地形が重なり、高瀬渓谷を象徴する圧倒的なスケールの景観を生み出しています。 - 山に映えるエメラルドのダム湖
高瀬ダムの湖面はエメラルドグリーンの水景で知られ、ダム湖百選にも選ばれています。湖を囲む山々との色彩の対比も印象的で、堰堤上にある槍見台では、天候と視界に恵まれれば遠く槍ヶ岳を望めることもあります。巨大建造物と北アルプスが同じ視界に収まる、高瀬渓谷ならではの風景です。 - 渓谷全体を染める秋の紅葉
高瀬渓谷は紅葉の名所としても知られ、全体では例年10月中旬から11月上旬ごろが見頃の目安とされています。赤や黄色に色づく山々とエメラルドグリーンの水辺、灰色の岩肌が重なる秋ならではの色彩は、この季節に葛温泉を訪ねる大きな楽しみの一つです。 - 吊り橋や滝へ続く渓谷散策
高瀬ダムからトンネルを抜けると不動沢のつり橋があり、その先には濁沢の滝があります。堰堤を眺めるだけでなく、歩くことで高瀬渓谷の岩壁や水の流れをより身近に感じられます。なお、高瀬ダム方面への道路は一般車両が通行できないため、アクセス方法や通行期間を事前に確認しておきたい場所です。
葛温泉そのものには飲食店が並ぶ温泉街はありませんが、周辺へ目を向ければ大町ならではの食文化が広がります。黒部ダムカレーや信州そばをはじめ、山の宿の料理や地酒まで、旅程に合わせて楽しめます。
- 見た目も楽しい黒部ダムカレー
大町を代表するご当地グルメが黒部ダムカレー。ご飯をダムの堤体、カレールーを湖に見立てた盛り付けが特徴で、市内の複数店舗で提供されています。そのルーツは黒部ダム建設時代にさかのぼり、店ごとに盛り付けやトッピングが異なるため、旅先でお気に入りの一皿を探す楽しさもあります。 - 山あいで味わう信州そば
大町では清らかな水と冷涼な気候を背景に、そばも地域を代表する味として親しまれています。美麻の新行高原などには手打ちそばを味わえる店があり、山菜やきのこなど信州らしい食材との組み合わせも楽しみの一つ。葛温泉から少し足を延ばし、山里の食文化に触れてみるのもおすすめです。 - 山菜や岩魚が並ぶ温泉宿の膳
葛温泉で宿泊するなら、山の宿ならではの料理も楽しみです。髙瀨舘では山菜や岩魚、きのこなどを使った料理を紹介しており、春は山菜、夏は野菜や岩魚、秋はきのこと季節によって食材も変化します。温泉だけでなく、その季節の山の味に出会えることも滞在型の旅ならではです。 - 地酒まで広がる信濃大町の食文化
信濃大町には複数の酒蔵があり、北アルプスの水に恵まれた土地ならではの酒造りが続いています。さらに土産物や甘味、ご当地飲料などへ目を向ければ、山と水をテーマにした品もさまざま。温泉とダムを巡ったあと、市街地で大町の食文化をもう一段掘り下げる旅も楽しめます。
葛温泉には、飢饉の際に山へ食料を探しに入った里人が湯を発見したという伝承があります。そのさらに奥には高瀬ダムや北アルプスの登山道が続き、秘湯の歴史と山岳文化が一つの道でつながっています。
- 葛の名に残る開湯の物語
葛温泉の開湯には複数の伝承があります。髙瀨舘では慶長年間の飢餓の際、里人が食料となる葛を採りに山へ入り温泉を発見したことが名称の由来と紹介。温宿かじかでは慶長3年、1598年に湯が見つかったという説を伝えています。史料上の年代を断定せず、山里に残る開湯伝承として楽しみたい物語です。 - 一般車では入れない高瀬ダムへの道
葛温泉からさらに奥へ進んだ七倉ゲートから先は管理用道路となり、一般車両は通行できません。高瀬ダムへ向かうには、運行期間中の特定タクシーを利用するか徒歩で進みます。車を降り、さらに山の奥へ入っていく行程そのものが、高瀬渓谷の奥深さを実感させる旅の一部になります。 - 北アルプス裏銀座へ続く玄関口
高瀬ダム周辺は、烏帽子岳など北アルプス裏銀座方面へ向かう登山ルートの入口でもあります。不動沢のつり橋から先には本格的な山岳世界が続き、葛温泉は古くから登山客にも親しまれてきました。観光目的の温泉旅行と、本格的な山旅が同じ渓谷の中でつながっているのも、この地域ならではです。 - 季節と交通情報を確認して訪れたい
葛温泉の三軒は通年営業の宿もありますが、高瀬ダムへ向かう道路や特定タクシーには季節による運行期間があります。高瀬ダムは冬期通行止めとなるため、ダムや渓谷散策まで組み合わせる場合は春から秋が中心。温泉だけを目的にする場合と、奥地まで巡る場合とで旅程を分けて考えると分かりやすいでしょう。



湯煙を眺め、山の湯に身を預け、渓谷の奥へと続く景色を追いかける。
次の休みは、葛温泉で「北アルプスの懐に湧く秘湯」を訪ねる旅に出かけませんか?
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。
葛温泉 – アクセスと基本情報
| 温泉地名 | 葛温泉 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県大町市 |
| 入浴施設 | 複数あり |
| 主な泉質 | 単純温泉、アルカリ性単純温泉(低張性・中性~弱アルカリ性・高温泉など) ※複数の源泉があり、施設・源泉によって泉質区分が異なります。 pH:7台~9台 ※確認できる源泉では、中性付近から弱アルカリ性・アルカリ性まで幅があります。 |
| お湯の特徴 | 無色透明の単純温泉を中心に、宿ごとに異なる源泉を楽しめるのが葛温泉の特徴。 50℃前後のものから90℃を超える高温源泉まであり、髙瀨舘・温宿かじか・仙人閣で源泉温度や泉質、湯使いにも違いがあります。 |
| 香り | 基本的には穏やかな香りのお湯ですが、源泉によっては湯口付近などでほのかな硫黄系の香りを感じられることがあります。 温宿かじかも公式に「微かな硫黄の香り」と紹介しており、澄んだ湯とともに楽しみたい特徴です。 |
| 雰囲気 | 北アルプスの山々に囲まれた高瀬渓谷に、髙瀨舘・温宿かじか・仙人閣の三軒が点在する静かな温泉地。 にぎやかな温泉街ではなく、山と川がすぐそばにある環境で、昔ながらの秘湯らしい風情を味わえます。 |
| 楽しみ方 | 三軒それぞれのお湯を楽しみながら、高瀬渓谷の自然や大町・七倉・高瀬の三つのダムを巡るのがおすすめ。 周辺では黒部ダムカレーや信州そばなど大町らしいグルメも楽しめます。秋なら紅葉を組み合わせると、山峡の温泉地らしい景色を満喫できます。 |
| ※源泉や施設によって記載と異なる場合があります。コンディションによって印象は変わる場合があります。 ※掲載している情報は執筆時点のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
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葛温泉 季節ごとの魅力まとめ
北アルプスの山懐に延びる高瀬渓谷は、季節が巡るたびに大きく表情を変えていきます。
残雪と芽吹きが重なる春、深緑に包まれる夏、山々が染まる秋、そして白銀の静けさに包まれる冬。
湯煙の向こうに広がるのは、山と川が織りなす四季それぞれの風景です。
北アルプスにはまだ雪が残る一方、高瀬渓谷では木々が芽吹き、白い花も咲き始めます。冬の眠りから山が目覚め、閉ざされていた渓谷奥部へ続く道も再び動き始める季節です。
- 残雪と新緑が描く春景色
春の大町では、雪を残した北アルプスと山麓の芽吹きを同じ風景の中で楽しめます。葛温泉の露天風呂も四季の自然に囲まれ、雪の白から若葉の緑へ移っていく山の表情を間近に眺められる季節。冬から春へ向かう色彩の変化そのものが、高瀬渓谷の見どころになります。 - 山肌に現れる春の雪形
雪解けが進む北アルプスでは、残雪と露出した岩肌が模様を描く「雪形」が現れます。多くは五月頃に姿を見せ、古くから農作業の目安などとして親しまれてきた大町の春の風物詩。高瀬渓谷や山麓では、四月中旬から五月中旬頃にコブシやタムシバの白い花も見頃を迎えます。 - 渓谷の奥へ続く道が再開
冬のあいだ通行できない葛温泉より奥の区間も、例年春になると規制が解除され、高瀬ダム方面へ向かう季節が始まります。七倉から高瀬ダムへは一般車両では入れず、運行期間中の特定タクシーまたは徒歩でアクセス。温泉旅の先に、さらに深い山岳景観が広がります。 - 山宿で味わう春の山菜
春の葛温泉では、山の景色だけでなく季節の食も楽しみのひとつ。髙瀨舘では春の旬として山菜を掲げ、タラの芽やフキノトウなどを使った料理を紹介しています。残雪の山々を眺めたあとに、その季節ならではの山の味を囲む時間も、山峡の温泉宿らしい過ごし方です。
木々の緑が深まり、高瀬渓谷が一年でもっとも力強い色彩に包まれる夏。高瀬ダムからは北アルプスの登山道が延び、温泉地の周囲にも本格的な山岳シーズンの空気が漂います。
- 深緑に染まる高瀬渓谷
夏になると高瀬渓谷を覆う木々は濃い緑へと変わり、ダム湖や川の水景と鮮やかな対比を描きます。大町・七倉・高瀬の三つのダムを結ぶ山岳景観も、この季節ならではの力強い表情に。温泉だけでなく、渓谷そのものを眺めながら巡りたい季節です。 - 露天風呂から眺める夏の緑
葛温泉の宿では、北アルプスの自然に囲まれた露天風呂も大きな魅力です。木々が葉を茂らせる夏は、浴場の周囲まで深い緑に包まれ、山の風や川の流れとともに季節を感じられます。高温の源泉と山峡の景観という、葛温泉らしい組み合わせをじっくり味わえます。 - 裏銀座へ続く夏山の入口
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髙瀨舘では夏の旬として野菜や岩魚を紹介しています。さらに大町市内の新行高原や中山高原では、例年8月中旬から9月上旬頃にそばの白い花が見頃に。温泉と渓谷を巡ったあと、少し足を延ばして山里の食や高原風景を組み合わせるのも夏らしい旅程です。
高瀬渓谷が一年でもひときわ華やかな色彩を見せる秋。標高差のある渓谷では場所によって見頃が少しずつ移り、高瀬ダムから大町ダム周辺まで長い期間にわたって紅葉を楽しめます。
- 標高差が生み出す秋の色彩
高瀬渓谷全体の紅葉は、例年10月中旬から11月上旬頃がひとつの目安。高瀬ダムでは10月中旬から下旬頃、大町ダムでは10月下旬から11月上旬頃が見頃と案内されています。山の高い場所から麓へと少しずつ色彩が移っていくため、訪れる時期によって異なる秋景色に出会えます。 - 北葛沢と尾入沢大橋の紅葉
葛温泉へ向かう高瀬渓谷には、紅葉を楽しめる場所が点在しています。北葛沢は色づいた木々とエメラルドグリーンの川が重なる撮影スポットとして紹介され、尾入沢大橋も人気の紅葉ポイント。温泉へ向かう道中そのものが、秋の観光ルートになります。 - 露天風呂を包み込む秋景色
紅葉の最盛期には葛温泉周辺の道路も鮮やかな色に包まれます。宿の露天風呂では、山肌や木々が秋色へ変わっていく風景を間近に眺められるのも魅力。遠くの名所へ移動しなくても、温泉地そのものが高瀬渓谷の紅葉景観の一部となる季節です。 - 山宿の膳を彩る秋の茸
山々が色づく頃、食卓にも秋の味覚が登場します。髙瀨舘では秋の旬として茸料理を紹介しており、春の山菜、夏の野菜や岩魚とはまた違った季節の味を楽しめます。紅葉の渓谷を眺め、温泉に立ち寄り、山の食材を味わう流れは秋の葛温泉と相性のよい過ごし方です。
葛温泉より奥へ続く道路が冬期閉鎖となり、高瀬渓谷の観光範囲が大きく変わる冬。白い雪に包まれた山峡と立ち上る湯煙が、春から秋とはまったく異なる静かな秘湯の風景を描きます。
- 山峡の奥に残る冬の温泉地
高瀬渓谷では、例年11月末から4月中旬頃まで葛温泉より先の七倉方面が冬期通行止めとなります。一方、葛温泉までは通年通行可能と案内されており、冬は渓谷奥部の観光より三軒の宿と雪景色を目的に訪れる季節。行く手を雪山に閉ざされた山の温泉地らしい静けさが際立ちます。 - 白銀の景色に立つ湯煙
冬の葛温泉では、雪に包まれた山々を背景に露天風呂を楽しめます。白く染まった木々や岩肌と、透明な湯面から立ち上る湯気が重なる光景は、高温の源泉を持つ山の温泉地ならでは。春の新緑や秋の紅葉とは対照的な、色彩を抑えた静かな景観が広がります。 - スキーと組み合わせる冬旅
大町市周辺には爺ガ岳スキー場や鹿島槍スキー場があり、冬はウィンタースポーツと温泉を組み合わせる旅程も考えられます。雪山で過ごしたあとに高瀬渓谷へ向かえば、にぎわうゲレンデから静かな山の温泉宿へ。同じ大町エリアで異なる冬の表情を楽しめます。 - 冬の道路状況は事前確認を
葛温泉までは冬も通行できますが、高瀬渓谷は積雪のある山間部です。降雪や気象条件によって道路状況が変わるため、出発前には最新の交通情報や天気を確認し、冬季の道路状況に適した車両装備で訪れるのが基本。高瀬ダム方面は冬期通行止めとなるため、春から秋とは旅程を分けて考えましょう。
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。









