甲府駅から車でわずか十数分、山あいの静けさに包まれた湯村温泉。
弘法大師の開湯伝説と武田信玄公の足跡が残るこの地は、約1200年にわたり旅人を迎え入れてきました。
豊かな湯が注ぐ湯船と文豪たちが愛した落ち着きある街並みが、穏やかな時間を紡ぎます。
- 泉質・源泉温度とお湯の特徴
弱アルカリ性の源泉や泉質、湧出量などお湯の個性を紹介 - 信玄公ゆかりの歴史と文豪の足跡
開湯伝説や武田信玄公、太宰治らとの深い関わりを解説 - ほうとう・鳥もつ煮など甲府グルメ
郷土料理や山梨ワインなど旅先で楽しみたい味覚を紹介 - 昇仙峡・武田神社など周辺観光
名勝・昇仙峡や湯村山など温泉と巡りたいスポットを紹介 - 春夏秋冬で変わる旅の楽しみ方
桜や新緑、紅葉、雪景色など季節ごとの見どころを紹介
湯村温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


温泉マニアあるある! – 湯村温泉編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- 「40℃前後」に妙な親近感を覚える
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温泉地の紹介を読んで「源泉は平均約40℃」の文字を見つけると、マニアの目が止まります。「おお……いいところ突いてくるねぇ」となぜか源泉に話しかけ始める始末。35℃台から46℃ほどまで幅があると知れば、「宿ごとに確認せねば」と調査対象が勝手に増えていきます。
- 毎分約900Lに反応する
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「温泉地全体で毎分約900L」と聞いた瞬間、普通の人は「へぇ、たくさん湧くんだね」。マニアは違います。「900!?」と数字に反応し、次の瞬間には自家源泉の宿を探し始めます。湯量という数字だけで旅行計画を始められる、特殊な才能の持ち主です。
- 宿を選ぶ前に源泉を選び始める
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「さて、どこに泊まろうかな」と宿を探していたはずなのに、いつの間にか見ているのは温泉分析書。「こっちはNa・Ca-塩化物・硫酸塩泉……こっちはNa-塩化物泉……」と比較が始まります。部屋や料理を見る前に源泉を比較している時点で、宿選びの順序が一般人とは逆です。
- 分析書を見つけると観光が一時中断する
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浴場の入口で温泉分析書を発見すると、「おっ!」と足が止まります。pH、源泉温度、湧出量、泉質……上から順番に読み始め、同行者は先に浴場へ。「まだ読んでるの?」と聞かれても、「待て、あと成分総計だけ!」。もはや分析書も観光名所のひとつです。
- 湯口とオーバーフローを無言で観察する
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浴槽を見ると、まず湯口。そして静かに視線を浴槽の縁へ移します。「どれくらい注いでる?」「どこから溢れてる?」と観察開始。豪快なオーバーフローを発見すれば、何も言わず満足そうにうなずきます。同行者には伝わらなくても、本人の中では重要な鑑賞タイムです。
- 透明な湯ほど情報を探し始める
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無色透明で香りも穏やかな湯を前にすると、マニアは逆に集中します。「見た目だけで判断してはいけない」と湯口、香り、泉温、分析書へ次々と視線を移動。派手な色や強い香りがなくても、細かな違いを探す時間そのものが楽しい。透明な湯ほど観察眼が試されます。
- 「同じ湯村」で済ませる気がない
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普通なら「今日は湯村温泉に入った」で完結します。ところが源泉が複数あり、泉質やpH、温度まで違うと知ったマニアは、「いや、まだ一源泉だから」と真顔。同じ温泉地なのに別の宿へ向かおうとします。温泉地を一つの湯として数えないところから、話がややこしくなります。
- 昇仙峡まで巡ってドヤ顔で「完璧」と言う
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湯村の源泉を楽しみ、ほうとうを食べ、昇仙峡で仙娥滝まで見たところで、同行者に「今日は充実してたね」と言われます。そこでマニアは腕を組み、「温泉・グルメ・名勝……完璧だな」とドヤ顔。自分で計画した旅程なのに、自分で採点して満点を出します。
- 信玄公に温泉仲間としての親近感を抱く
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武田信玄公ゆかりの湯と聞けば、最初は歴史ロマンに浸ります。しかし湯治の記録まで知った途端、「殿……あなた様も相当お好きでしたな」と急に距離が縮まります。甲斐の虎を戦国武将ではなく“先輩湯めぐらー”として見始め、まわりからは”湯めぐり風林火山“とあだ名されてしまうのです。



管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!
湯村温泉の魅力まとめ
昇仙峡の入り口に位置する湯村温泉は、武田信玄公ゆかりの湯として知られる甲府の古湯。
約1200年の歴史を伝える温泉街には、毎分約900リットルもの豊富な湯が湧き、文豪たちの足跡も残されています。
甲府の郷土料理や山梨ワイン、渓谷美と歴史散策まで、温泉の先にも楽しみが広がる土地です。
弘法大師の開湯伝説から武田家の記録まで、幾重もの物語が重なる湯村温泉。温泉街を歩けば、現在の街並みの中にも長い歴史を伝える史跡や伝承が息づいています。
- 弘法大師にまつわる開湯伝説
湯村温泉には、弘法大師が錫杖で地を掘り、温泉を見つけたという伝説が語り継がれています。約1200年の歴史を掲げる温泉地には、杖の湯跡をはじめ開湯にまつわる場所が残され、古くから湯の地として親しまれてきた物語を今に伝えています。 - 『甲陽軍鑑』に残る湯治の記録
江戸時代初期に成立した『甲陽軍鑑』には、1548年の塩尻峠の戦いを終えた武田信玄公が、当時「志摩の湯」と呼ばれた湯村で十日ほど湯治したと記されています。武田家の本拠地に近い湯村と信玄公との深い結びつきを伝える逸話です。 - 連歌師・宗長が記した古い記録
現在確認されている古い記録の一つが、連歌師・柴屋軒宗長による1511年の湯治です。信玄公が活躍する以前から人々が訪れる湯治場だったことがうかがえ、湯村温泉の歴史が戦国時代よりさらに奥深いものであることを伝えています。 - 湯村八蹟をたどる歴史散歩
温泉街とその周辺には、杖の湯跡や寺社、古墳など「湯村八蹟」と呼ばれる史跡が点在しています。温泉だけでなく、路地を歩きながら開湯伝説や古代・中世の歴史を一つずつたどっていくのも、湯村ならではの楽しみ方です。
湯村温泉では、温泉地全体で毎分約900リットルもの湯が湧くと案内されています。40℃前後の源泉も多く、泉質やpH、湯づかいの違いを宿ごとに見比べられるのも魅力です。
- 毎分約900リットルの豊富な湧出量
湯村温泉では、温泉地全体で毎分約900リットルもの湧出量があると紹介されています。甲府市街地にほど近い場所でありながら豊富な温泉資源に恵まれ、古くから温泉地として歩みを重ねてきた背景を感じさせる数字です。 - 40℃前後に集まる多彩な源泉
公開されている源泉には35℃台から46℃ほどまで幅があり、40℃前後のものが多く見られます。源泉温度がそれぞれ異なるため、加温の有無や浴槽での温度管理などにも施設ごとの違いがあり、湯村の温泉を一つのタイプだけでは語れません。 - 泉質の違いも湯めぐりの楽しみ
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉やナトリウム-塩化物泉など、複数の泉質が確認されています。弱アルカリ性の源泉が多い一方でpHにも違いがあり、同じ湯村温泉の中で源泉ごとの個性を見比べられるところも興味深いポイントです。 - 宿ごとに異なる湯づかい
源泉かけ流しの浴槽を設ける施設がある一方、循環や加温などを組み合わせる施設もあり、湯づかいは宿や浴槽によってさまざまです。源泉温度や泉質だけでなく、どのように浴槽へ届けられているのかを確認してみると、湯めぐりがさらに面白くなります。
甲府市街地に近く、静かな滞在先でもあった湯村温泉には、太宰治や井伏鱒二、松本清張ら多くの作家が訪れました。温泉街には今も、昭和文学につながるさまざまな物語が残されています。
- 太宰治が執筆に訪れた湯村
太宰治が初めて湯村を訪れたのは1939年。東京へ移った後もたびたび甲府を訪れ、1942年と1943年には湯村の宿に逗留しました。当時ここで執筆した作品として『正義と微笑』『右大臣実朝』が伝えられ、温泉街には太宰ゆかりの足跡が残されています。 - 松本清張と『波の塔』の物語
松本清張も湯村温泉を訪れた作家の一人です。湯村の宿で小説『波の塔』を執筆したと紹介されており、昭和を代表する作家たちが創作の時間を過ごした土地として、温泉とはまた違った文化的な魅力を感じさせます。 - 井伏鱒二が親しんだ温泉地
太宰治の師でもある井伏鱒二も湯村を好んだ人物として知られています。湯村の宿との交流から『駅前旅館』につながる逸話も伝えられており、作家と温泉街の人々との関わりを知ると、文学史の舞台としての湯村がより身近に感じられます。 - 文学の記憶を探す街歩き
華やかな観光施設を巡るだけではなく、文豪たちが滞在した時代に思いを馳せながら温泉街を歩けるのも湯村の魅力です。歴史ある宿や寺社、湯村山を望む街並みを眺めれば、温泉地に刻まれた昭和文学の記憶を静かにたどることができます。
湯村温泉を訪れたなら、甲府ならではの食文化も旅の楽しみ。ほうとうや甲府鳥もつ煮をはじめ、県産食材や山梨ワインまで、土地の個性を感じられる味覚がそろっています。
- 野菜たっぷりの郷土料理ほうとう
幅広の麺とカボチャをはじめとする野菜を味噌仕立ての汁で煮込む「ほうとう」は、山梨を代表する郷土料理です。具材や味付けには店ごとの個性があり、温泉旅の昼食から夕食まで楽しみやすい、甲府を訪れたら味わっておきたい定番の一品です。 - 甘辛く仕上げる甲府鳥もつ煮
鶏のレバーやハツ、砂肝などを甘辛い醤油ダレで照り煮にした「甲府鳥もつ煮」は、甲府を代表するご当地グルメ。濃厚な味付けとさまざまな部位の食感が特徴で、そば店をはじめ市内の飲食店で親しまれています。 - 日本ワインの歴史を伝える山梨
山梨県は日本ワイン発祥の地として知られ、甲府市にも個性豊かなワイナリーがあります。日本固有のぶどう品種「甲州」を使ったワインをはじめ、多彩な県産ワインが造られており、甲府の料理と組み合わせながら土地の食文化を楽しめます。 - 県産食材と季節の味覚も豊富
甲州牛や甲州地どり、夏に味わいたい麺料理「おざら」、ぶどうや桃をはじめとする旬のフルーツなど、山梨にはさまざまな味覚があります。季節によって選べる料理や果物が変わるため、訪れる時期ごとに違った甲府の味と出会えるのも魅力です。
湯村温泉の周辺には、国の特別名勝・昇仙峡をはじめ、武田神社や湯村山など自然と歴史の見どころが充実しています。温泉を拠点に、甲府らしい風景を巡る旅へ出かけてみましょう。
- 特別名勝・昇仙峡の渓谷美
国の特別名勝に指定される御嶽昇仙峡では、花崗岩の奇岩や断崖、清流が織りなすダイナミックな景観を楽しめます。新緑から紅葉、冬景色まで季節ごとに表情が変わり、遊歩道を歩きながら甲府を代表する自然美を間近に感じられます。 - 日本の滝百選に選ばれた仙娥滝
昇仙峡の最奥部にある仙娥滝は、落差約30メートルを誇る名瀑です。地殻変動によって生じた断層を流れ落ちる滝で、「日本の滝百選」にも選定されています。花崗岩の岩肌を一気に落ちる水と、周囲の自然が織りなす景観は昇仙峡を代表する見どころです。 - 武田氏三代の館跡に建つ武田神社
武田信玄公を祀る武田神社は、信虎・信玄・勝頼の武田氏三代が居館とした躑躅ヶ崎館跡に建っています。境内には当時をしのばせる堀や石垣が残り、宝物殿では武田家ゆかりの資料を見ることができる、甲府の歴史探訪には欠かせない場所です。 - 湯村山で楽しむ城跡と眺望
温泉街の背後にそびえる標高446メートルの湯村山には遊歩道が整備され、山頂には武田信虎が築いたとされる湯村山城跡が残っています。展望地点からは甲府盆地を一望でき、天候に恵まれれば富士山や南アルプスを望めるのも魅力です。



湯に身を委ね、歴史と文学の足跡をたどり、甲州の美酒に酔いしれる。
次の休日は、湯村温泉で静けさと名湯の温もりに包まれる旅へ出かけてみませんか?
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。
湯村温泉 – アクセスと基本情報
| 温泉地名 | 湯村温泉 |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県甲府市 |
| 入浴施設 | 複数あり |
| 主な泉質 | ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 ナトリウム-塩化物泉など ※源泉によって泉質が異なります。 pH:約7.9~8.6前後 ※弱アルカリ性の源泉が多く見られますが、源泉ごとに異なります。 |
| お湯の特徴 | 湯村温泉では40℃前後の源泉が多く、温泉地全体で毎分約900Lもの湧出量があると紹介されています。 塩化物泉系を中心に複数の泉質があり、源泉かけ流しなど湯づかいも施設や浴槽によって異なるのが特徴です。 |
| 香り | 無色透明で香りが穏やかな源泉が多く、施設によっては無臭と案内されています。 一方で、源泉や浴槽によって香りの感じ方にも違いがあります。 強い香りを特徴とする温泉地というより、宿ごとの源泉や湯づかいの違いを楽しみたい温泉です。 |
| 雰囲気 | 甲府市街地からほど近い場所にありながら、約1200年の開湯伝説や武田信玄公、太宰治らにまつわる歴史と文化が残る温泉地です。 大型歓楽街というより、寺社や史跡を巡りながら古湯の物語をたどれる落ち着いた雰囲気があります。 |
| 楽しみ方 | まずは宿ごとに異なる源泉や湯づかいに注目して湯めぐりを。 温泉の後は、ほうとうや甲府鳥もつ煮、山梨ワインなど甲府の味覚も楽しめます。 時間があれば特別名勝・昇仙峡や武田神社へ足を延ばし、湯村山や湯村八蹟を歩けば、自然・歴史・温泉を一度に満喫できます。 |
| ※源泉や施設によって記載と異なる場合があります。コンディションによって印象は変わる場合があります。 ※掲載している情報は執筆時点のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
- 信玄の隠し湯・湯村温泉
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武田信玄公ゆかりの温泉として知られる湯村温泉。「信玄の隠し湯」という印象的な呼び名は、甲斐の歴史と温泉文化を結びつける象徴です。武田氏の本拠に近い立地も、戦国ロマンをより身近に感じさせます。
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湯村温泉では弱アルカリ性の源泉が多く、40℃前後という比較的穏やかな泉温も特徴です。泉質やpHは源泉によって異なり、宿ごとの源泉データや湯づかいを見比べながら巡る楽しさがあります。
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湯村温泉は太宰治がたびたび訪れた土地で、執筆のために逗留した記録も残されています。松本清張や井伏鱒二などにも縁があり、甲府の古湯というだけでなく、近代文学の足跡を探せる温泉地でもあります。
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湯村温泉から足を延ばしたいのが、国の特別名勝・昇仙峡。覚円峰をはじめとする奇岩や断崖、仙娥滝など変化に富んだ景観が続きます。温泉と甲府を代表する渓谷観光を組み合わせやすい立地も魅力です。
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湯村温泉の旅では、甲府ならではの食文化にも注目です。山梨名物のほうとう、甲府鳥もつ煮をはじめ、甲州牛や甲州地どり、山梨ワイン、旬のフルーツまで、温泉旅行に組み込みたい土地の味が豊富にそろいます。
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湯村温泉 季節ごとの魅力まとめ
甲府盆地を囲む山々と、名勝・昇仙峡への玄関口に位置する湯村温泉。
春の花と新緑、夏の深い緑と果実、秋の紅葉、冬の雪景色と、季節ごとに周辺の風景が大きく表情を変えます。
歴史ある温泉を拠点に、その時季ならではの甲府の自然や食、文化を訪ねる旅が楽しめます。
春の湯村周辺では、桜やミツバツツジ、新緑が山や街を彩ります。武田氏ゆかりの行事も重なり、花景色と歴史散策を一緒に楽しみたい季節です。
- ミツバツツジと新緑の昇仙峡
4月初旬頃になると、昇仙峡入口から中間エリアにかけてミツバツツジが咲き始め、天鼓林周辺では群生する花も見られます。春から初夏にかけては渓谷を包む木々も新緑へと変わり、花崗岩の奇岩や清流とともに明るい春の景観を楽しめます。 - 金櫻神社を彩る鬱金の櫻
昇仙峡の先に鎮座する金櫻神社では、例年4月下旬から5月上旬に御神木「鬱金の櫻」が見頃を迎えます。淡い黄金色を帯びた珍しい花を咲かせ、古くから「金の成る木の金櫻」と呼ばれてきました。石段や杉木立に囲まれた境内を春色が彩ります。 - 桜と武田二十四将騎馬行列
毎年4月12日の信玄公の命日には、武田神社の例大祭とあわせて武田二十四将騎馬行列が行われます。甲冑姿の参加者が武田神社から甲府市街を巡る勇壮な行列で、ちょうど桜が見頃を迎える時期には、春景色と戦国絵巻のような光景を一緒に楽しめます。 - 湯村八蹟と湯村山を歩く春
穏やかな季節には、温泉街に点在する湯村八蹟や湯村山を巡る散策もおすすめです。湯村山周辺には古墳や城跡が残り、春には地蔵古墳周辺の桜も開花。標高446mの山頂からは甲府盆地を一望でき、天候に恵まれれば富士山や南アルプスも望めます。
夏の甲府では、昇仙峡を包む濃い緑と清流の景観が鮮やかさを増します。とうもろこしやぶどうなど旬の農産物も登場し、自然と食を組み合わせた旅が楽しめます。
- 深緑に包まれる夏の昇仙峡
春から夏にかけての昇仙峡は、渓谷を覆う木々が鮮やかな緑に染まります。覚円峰などの白い花崗岩と清流、仙娥滝の水流が緑の中で際立ち、秋とは違った力強い景観に。遊歩道を歩きながら、夏ならではの渓谷風景を楽しめます。 - 初夏に登場する「きみひめ」
6月になると、甲府市特産のスイートコーン「きみひめ」が直売所などに並びます。柔らかな果皮と甘さが特徴で、毎年開催される「もろこしフェア」でも人気の農産物。桃や夏野菜などとともに、甲府の旬を探す直売所巡りも楽しめます。 - 夏から始まる山梨のぶどう
フルーツ王国・山梨では、夏になるとぶどうの季節が始まります。甲府市内や周辺の観光農園では、時期によってさまざまな品種が登場。ぶどうをはじめとする旬の果実を目的に、温泉とフルーツを組み合わせた山梨らしい旅程も組めます。 - 湯村ふるさとまつりの夏
湯村では夏に「湯村ふるさとまつり」が開催され、神輿行脚や甲府囃子、屋台などで温泉街周辺が賑わいます。普段の落ち着いた湯村とはひと味違う地域のお祭りに触れ、日中は昇仙峡や甲府を巡り、夕方から温泉街で過ごす夏旅も魅力的です。
秋の主役は、赤や黄色に染まる昇仙峡。ぶどうの季節から新酒ワインへと甲府の味覚も移ろい、温泉・紅葉・食を組み合わせた山梨らしい旅を楽しめます。
- 錦秋に染まる昇仙峡の渓谷
昇仙峡の紅葉は、例年11月初旬から中旬頃が見頃の目安です。赤や黄色に色づく木々と白い花崗岩、清流が重なり、春夏とは大きく異なる景観へ。標高や場所によって色づき方も異なるため、渓谷を歩きながら秋の移ろいを楽しめます。 - 長潭橋と天鼓林の紅葉風景
昇仙峡入口に架かる大正14年完成の長潭橋は、歴史ある橋と紅葉、渓谷を一緒に眺められる人気スポット。さらに遊歩道を進んだ天鼓林はモミジが多く、紅葉期には一帯が鮮やかな赤色に包まれます。歩くほど景色が変わるのも昇仙峡の魅力です。 - 11月3日に解禁する山梨ヌーボー
例年11月3日は、山梨県産の甲州とマスカット・ベーリーAで造られる新酒「山梨ヌーボー」の解禁日。県内各地のワイナリーからその年の新酒が登場します。郷土料理とともに味わえば、ぶどう産地・山梨ならではの秋の食文化に触れられます。 - 秋の温泉街で歴史をたどる
紅葉の名所だけでなく、秋は湯村八蹟や湯村山、武田氏ゆかりの史跡を歩くのにも魅力的な季節です。昇仙峡の鮮やかな景観を楽しんだあとは温泉街へ戻り、信玄公や文豪たちの足跡をたどりながら、静かな湯村の街並みを散策できます。
冬になると昇仙峡は雪化粧し、秋の華やかさとは対照的な静かな景観へ。湯村では歴史ある厄除地蔵尊大祭も行われ、冬ならではの風景と文化に出会えます。
- 水墨画のような冬の昇仙峡
雪が積もった日の昇仙峡では、覚円峰や天狗岩などの奇岩が白く染まり、水墨画を思わせる景観が広がります。寒さが厳しい時期には滝の周辺や岩肌に氷やつららが現れることもあり、色鮮やかな紅葉期とはまったく違う冬の渓谷美を楽しめます。 - 湯村山から望む冬の山並み
温泉街の背後にある標高446mの湯村山は、甲府盆地を見渡せる身近な散策スポットです。山頂の展望地点からは富士山や南アルプスを望むことができ、冬の澄んだ景色の中で山々を眺めながら、城跡や古墳が残る湯村の歴史にも触れられます。 - 厄除地蔵尊大祭の賑わい
例年2月13日正午から14日正午まで、塩澤寺では厄除地蔵尊大祭が行われます。この24時間は地蔵尊が耳を開いて願いを聞くという言い伝えがあり、全国から多くの参拝者が訪れます。普段は静かな湯村が大きな賑わいを見せる、冬を代表する伝統行事です。 - 冬の温泉と甲州ほうとう
冬の湯村では、湯けむりの向こうに歴史ある温泉街の情景が広がります。食事には、カボチャや野菜、幅広の麺を味噌仕立ての汁で煮込む山梨名物のほうとうもおすすめ。温泉と温かな郷土料理を組み合わせ、甲府らしい冬の滞在を楽しめます。
この記事は、主に以下の公式サイト・公的資料などを参考にしています。営業時間や料金、交通・観光情報などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。









