南信州の山あい、阿智川に沿って宿が並ぶ昼神温泉。
高いpHを示すアルカリ性の湯に加え、朝市や星空観賞、周辺の山景色まで滞在の楽しみが広がります。
川沿いを歩き、湯に入り、夜空を眺め、翌朝は朝市へ。
宿の中だけで終わらない温泉地です。
- pH9.7前後の強アルカリ泉の実体験
透明な湯が持つ滑らかな手触りと、淡く香る硫黄の香りを、実際に確かめることができました。 - 冬の昼神で雪と温泉を同時に楽しむ
星空の代わりに雪景色。露天風呂から見える雪の舞い、湯面への落下、溶ける様子を体験しました。 - 氷点下の外気と湯の温度差
夜間と朝間での露天風呂体験を通じて、季節ならではの身体感覚と温泉管理の工夫を実感できました。 - 男女入れ替え制で複数浴場の違いを発見
同じ宿でも浴槽の形や湯口の位置が異なる。朝夕で異なる景色を観察する楽しさを確認しました。 - 一泊二日のモデルコース
松本からのドライブ、昼食、入浴、夕食、朝湯、出発まで。冬の南信州の時間の使い方を一例として示します。
昼神温泉ってどんなところ? | 4コマ漫画で体験してみる
ゆめにゃん猫は入れないからフィクションにゃ…


昼神温泉 体験記
1月2日、松本から一般道を南へ走り、昼神温泉を目指しました。
夕方から空は雪模様となり、期待していた星空は雲の向こうです。
その代わり、露天風呂では雪片が湯面へ落ち、脱衣所ではpH9.8の数字に目が止まりました。
冬の昼神で実際に過ごした一泊二日を振り返ります。
松本を朝に出発し、途中の温泉にも寄りながら一般道を南下しました。昼神へ近づくにつれて阿智川が車窓に現れ、山あいの温泉地へ入っていく景色を追いながら宿へ向かいました。
- 一般道で南信州を目指す
1月2日の午前9時、松本市内を車で出発しました。チェックインは15時なので、高速道路には乗らず一般道を選択。途中で飯田城温泉に立ち寄り、一度湯船へ入ってから再び南へ走ります。沿道には雪が薄く残っている所もありましたが、路面には目立った凍結もなく、山並みを眺めながら距離を進めました。 - 阿智川が見えて昼神へ
時計が14時に近づく頃、車窓に阿智川の流れが見えてきました。道路の脇を流れる水面と山並みを交互に眺めながら進むと、昼神温泉の建物が少しずつ増えてきます。チェックインにはまだ時間があったので、まず昼食を取ろうと「湯ったりーな昼神」の駐車場へ入りました。 - ぎりぎり間に合った昼食
館内で食事処について尋ねると、ラストオーダーまで残り数分。受付を済ませ、そのまま券売機へ向かいました。注文できたのは、湯気を立てる熱いそばです。外を走ってきた直後だったこともあり、まず出汁を口に含み、それから麺をすすって昼食の時間を取りました。 - 昼食後はいよいよ宿へ
食後は館内を少し歩き、浴場入口付近の案内を眺めてから車へ戻りました。再び阿智川沿いを走ると、空には薄い雲が広がっています。川、旅館、背後の山を車窓から順番に追っているうちに、宿への曲がり角が見えてきました。予定通り15時前後の到着です。
チェックイン後はすぐ浴衣に着替えて大浴場へ。温泉分析書でpH9.8を確認し、内湯では透明な湯の手触りと香りを確かめました。露天へ出る頃には雪が舞い始め、湯面へ白い粒が次々と落ちていきました。
- 分析書で見つけたpH9.8
部屋へ荷物を置くと、そのまま浴衣に着替えて大浴場へ向かいました。脱衣所で最初に目が向いたのは温泉分析書です。そこに記されていたpH9.8の数字で足が止まりました。数値をもう一度確認してから浴場へ入り、体を洗って内湯へ向かいます。 - 透明な湯を内湯で確かめる
大きな内湯へ足を入れると、手足を動かしたときに独特の滑らかな湯ざわりが伝わってきました。湯色はほぼ無色透明。鼻を近づけると、私には硫黄系の香りがごく淡く届きます。湯口から注がれた湯が浴槽へ入り、その周囲から細かな波紋が広がる様子をしばらく眺めました。 - 雪片が消えていく露天風呂
露天へ出ると、灰色だった空から細かな雪が舞い始めていました。石造りの浴槽へ入り、頭上を見上げると雪片が次々と落ちてきます。湯面へ触れた白い粒はすぐ形を失い、周囲の岩や植栽には少しずつ白い部分が増えていきました。湯けむり越しに冬の景色を追います。 - 縁を流れる湯まで観察する
露天では湯船の中だけでなく、縁へ流れていく湯にも目が向きました。浴槽からあふれた湯が細い筋となって流れ、その横では新しい雪が積もっています。湯口、波紋、オーバーフロー、雪の動きを順番に眺めながら、昼神で最初の入浴を終えました。
夕食はバイキング形式。正月2日ということもあり、黒豆や蒲鉾など季節を意識した料理が並んでいました。湯上がりとは違う賑わいの中、南信州らしい料理や煮物を少量ずつ皿へ取って味わいました。
- 夕食会場には正月の料理
夕食時刻になり、1階の会場へ向かいました。家族連れやグループ客の話し声が行き交い、料理台の前には列もできています。正月2日のため、通常の料理に加えて黒豆、蒲鉾、祝い肴などが並び、皿の上にも赤や白、黒といった正月らしい色が目立ちました。 - 少量ずつ皿へ取り分ける
料理台を一周し、南信州の郷土料理、煮物、焼き物などを少しずつ取りました。一度に山盛りにはせず、食べ終えてから次の料理を取りに行く方式です。熱いものは湯気が残っているうちに口へ運び、食感や味付けの違いを確かめながら席と料理台を何度か往復しました。 - 途中でお茶と甘味も追加
料理の合間にはお茶を汲み、水分補給も挟みました。後半は果物や甘味のコーナーをのぞき、食事とは別の小皿を追加します。館内の外はすでに暗くなっていましたが、会場内には正月料理が並び、旅先でも1月2日らしい食卓になりました。 - 部屋へ戻ると外は雪
食事を終えて部屋へ戻り、窓の外を確認すると温泉街は暗闇の中です。街灯の明かりが届く範囲では、雪がまだ落ちているのが見えました。布団の上でしばらく休み、次は人の少なくなる時間を狙ってもう一度大浴場へ行くことにしました。
22時を過ぎて再び大浴場へ向かうと、夕方とは空気が一変していました。露天では氷点下の冷気と湯の温度差を短時間ずつ確かめ、湯口から広がる波紋を眺めながら静かな夜の入浴を続けました。
- 夜の浴場には湯音だけ
22時を回った頃、再び浴衣姿で大浴場へ向かいました。夕食前とは違い、人影はほとんどありません。かけ湯をして内湯へ入ると、耳に届くのは湯口から浴槽へ落ちる水音が中心でした。昼間には見逃していた浴槽の形や、湯面を進む波紋にも目が向きます。 - 露天には張り詰めた冷気
露天へ出ると雪は弱まり、時折ちらつく程度になっていました。外気温は氷点下。浴槽から肩を出すと、冷たい空気がすぐに触れてきます。湯は極端に熱いわけでも低いわけでもなく、その日の外気との組み合わせを確かめながら、出入りする時間を短く区切りました。 - 湯の管理にも目が向く夜
冬の露天に入りながら、外気温が変化する中で浴槽温度を保つ作業へ意識が向きました。湯量や温度の確認、浴槽や周辺の清掃など、利用者からは見えにくい作業が毎日続いているはずです。湯口から途切れず注がれる湯を眺め、こうした景色が維持されている背景を想像しました。 - 湯と外気を短く往復する
湯から出たあとは露天の縁で短く外気に当たり、冷えてきたところで再び浴槽へ戻りました。私はこれを数回繰り返しましたが、あくまで当日の自分の体調を見ながらの行動です。最後は脱衣所へ戻って冷たい水を飲み、水分補給をしてから部屋へ戻りました。
翌朝は6時に大浴場へ向かいました。男女入れ替えで前夜とは異なる浴槽に入り、湯口や浴槽の造りを改めて観察。朝食後は窓辺で雪景色と阿智川を眺め、10時に昼神温泉を出発しました。
- 朝6時は別の浴場へ
翌朝は6時に目を覚まし、そのまま大浴場へ向かいました。男女の浴場が入れ替わっており、前夜とは別の景色です。雪は止み、窓の外には白くなった地面と冬の山が見えました。同じ宿でも浴槽の形や湯口の位置が変わると、見る場所も自然に変わります。 - 朝の湯でも湯口を観察
浴槽へ入り、まず湯口の近くへ移動しました。透明な湯が注がれ、その周囲から波紋が広がっています。手足を動かして前夜と同じ湯ざわりか確かめ、浴槽の縁や床にも目を向けました。入れ替え制のおかげで、二つの浴場を比べられた朝になりました。 - 朝食はご飯と味噌汁から
湯上がりに着替え、朝食会場へ向かいました。バイキング台には野菜、惣菜、ご飯などが並んでいます。まず熱い味噌汁と炊いたご飯を取り、それから食べたいものを少量ずつ追加しました。窓から朝の光が入る席で食事を済ませ、もう一度部屋へ戻ります。 - 雪が溶け始める頃に出発
10時までは窓辺の椅子に座り、外を眺めて過ごしました。雪に日差しが当たり、車体に積もっていた白い部分も少しずつ小さくなっています。遠くには阿智川の流れる音。荷物をまとめて鍵を返し、駐車場からゆっくり車を出しました。星空ではなく、雪と湯けむりが記憶に残った昼神の一泊でした。



湯に浸かり、清流を眺め、南信州の味覚を味わう。
次の休みは、昼神温泉で「山あいの静寂と豊かな湯」を丸ごと味わう旅に出かけませんか?
昼神温泉 – アクセスと基本情報
| 温泉地名 | 昼神温泉 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県下伊那郡阿智村智里 |
| 入浴施設 | 複数あり |
| 主な泉質 | アルカリ性単純硫黄泉(低張性・アルカリ性・高温泉) ※昼神温泉公式による代表的な泉質表記。施設・源泉等により表記が異なる場合があります。 pH:9.7前後 ※昼神温泉公式の代表値。施設によって異なる場合があります。 |
| お湯の特徴 | ほとんど無色透明ながら、pH9.7前後の高いアルカリ性と硫黄成分をあわせ持つのが昼神温泉の特徴です。 とろりとした滑らかな湯ざわりが印象的で、湯口から広がる波紋や透明感のある湯色など、見た目の穏やかさとは違った個性を楽しめます。 |
| 香り | 公式の知覚試験では「微硫化水素臭」とされ、透明な湯からほのかな硫黄系の香りを探すのも楽しみのひとつです。 白濁した硫黄泉のような見た目の強い主張はなく、湯口付近や浴槽に身を置いたときに漂う繊細な香りに注目したくなります。 |
| 雰囲気 | 南信州の山々に囲まれ、阿智川に沿って宿が並ぶ温泉地です。 川の流れを身近に眺められる温泉街には朝市や足湯などもあり、浴場だけでなく散策にも楽しみが広がります。 春の花桃、秋の紅葉、冬の雪景色など、季節によって街の表情が変わるのも魅力です。 |
| 楽しみ方 | まずはpHの高い湯の湯ざわりや、ほのかな硫黄系の香りをじっくり観察。 夜は阿智村で知られる星空観賞を旅程に加え、翌朝は365日開催される昼神温泉朝市を歩く流れもおすすめです。 五平餅や信州そば、季節の果物など南信州の味にも注目。 春なら花桃、秋なら紅葉、冬なら雪景色と組み合わせれば、温泉・グルメ・自然を一泊の中で幅広く楽しめます。 星空は天候によって見え方が変わるため、その日の空模様も含めて旅の景色として楽しみたいところです。 |
| ※源泉や施設によって記載と異なる場合があります。コンディションによって印象は変わる場合があります。 ※掲載している情報は訪問時のものです。最新の情報は公式サイト等で確認をお願いいたします。 | |
- 昼神温泉を象徴する泉質:アルカリ性単純硫黄泉
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昼神温泉を代表する泉質は、pH9.7前後のアルカリ性単純硫黄泉です。ほとんど無色透明でありながら硫黄成分を含み、とろりとした湯ざわりと微硫化水素臭という個性を備えています。
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昼神温泉周辺では、信州そばや五平餅、川魚、山菜、旬の果物など土地に根付いた味覚に出会えます。朝市も含めて巡れば、温泉だけでなく南信州の山里ならではの食文化まで旅のテーマとして楽しめます。
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温泉マニアあるある! – 昼神温泉編



マニアの人はこうなっちゃう…かも!?
- pH9.7を見た瞬間、二度見する
-
温泉分析書を眺めていて「pH9.7」の数字を発見すると、「9.7!?」と一気に目が覚めます。同行者が「数字そんなに大事?」と聞いても、「大事だよ!まずここを見るんだよ!」と即答。まだ服も脱いでいないのに、すでに入浴が始まっています。
- 入る前から「とろり」を確かめる気満々
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昼神温泉といえば、とろりとした湯ざわりも気になるところ。「どれくらいなんだ……?」と期待しながら浴槽へ向かいます。そして手足をゆっくり動かし、「おお……この感触か」と静かに納得。同行者には普通に入浴しているように見えて、本人は湯ざわりを分析中です。
- 透明なのに硫黄泉と知ってニヤつく
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湯船を見れば、ほとんど無色透明。「これが硫黄泉?」と思わせておいて、温泉分析書にはアルカリ性単純硫黄泉の文字があります。「白くなくても硫黄泉なんだぜ」とドヤ顔で解説開始。同行者から「誰に説明してるの?」と言われても、本人にも分かりません。
- 湯口付近で鼻のセンサーが起動する
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公式では微硫化水素臭とされる昼神の湯。浴槽へ入ると、マニアはさりげなく湯口付近へ移動してクンクン。「……いる。硫黄がいるぞ」。同行者には完全に不審な行動ですが、透明な湯から香りを探す時間も立派な温泉観察です。
- オーバーフローを見つけると急に無言になる
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浴槽の縁からお湯が流れているのを見つけると、それまで喋っていた人間が突然静かになります。「サラサラサラ……」。湯が床へ流れる様子を眺めながら、湯口との位置関係まで確認。同行者が先に上がっても、まだオーバーフローを見ています。
- 星空より先に温泉分析書を見る
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阿智村といえば星空で有名。当然マニアも楽しみにしています……が、宿へ着いて最初に確認するのは夜空ではなく温泉分析書。「星は夜になれば見られる。でも分析書は今読める!」。ロマンチックな星空旅行のはずが、最初に見上げるのは脱衣所の壁です。
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星空を期待して空を見上げたら一面の雲。「むむ……今日は難しそうだな」。普通なら残念がるところですが、「じゃあもう一回お湯を見てくるか!」と浴場へ方向転換。星が見えない夜まで湯めぐり時間へ変換できるのが、温泉好きの妙な適応能力です。
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管理人いじりですね…
そう呼ばれるのも悪くない!









